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attention 〜 〜
⚠︎ パラ高 黒子 × デスゲーム サン 要素を
多く含みます
二話以降 センシティブ な描写を含みます
仮面を取る描写 . 黒子が既に素顔を知っている描写を含みます
解釈不一致 の可能性 有
それでも良い方はどうぞ 〜 〜
—————–‐
デスゲーム サン 視点
黒子はいつも食えない奴だ。
はちゃめちゃに強いやつだとか、
ゲームの天敵みたいなやつとか。
そういうのばっか連れてくる。
それでも 、何故かコイツは俺について
来ようとするので、仕方なく置いている。
仕方なくだ。仕方なくだからな。
今日の仕事も、結局は出来ないまま終わった。
「 は 〜 … 黒子 !! お前は… 本当に ! 」
俺が喝を入れようと思ったその時、意外な
発言が耳に入った。
「 ごめんなさい。マスター。 」
いつもより、やけに素直に謝られた。
いつもなら、適当に謝って流すのに。
その反応に、思わずたじろいでしまった。
「 … は? 、ぁ、ああ… 」
そう曖昧に返事をした。
何だ?何かあったか… 、?
俺は心当たりを考え直してみる。
口元に手を当て、髪をくしゃ、と無造作に
掻きながら、柄にもなく 真剣に考え込んでしまった。
しばらく時間が経ち、姿勢を緩めて
仮面を取り、手袋を外した。
ふと、黒子に目をやると 、
こちらを黒い布のしたから見つめていた。
何か良いものでも見たかのように、大きく
目を見開いて。
俺の顔なんか、もう何回か見ている筈なのに。どうかしたのかと思い、声を 掛けた。
「 黒子 … 、? どうかしたか …? 」
そう俺が聞くと、黒子は視線を下に置いていった。
「 っはぁっ 〜 … 、」
大きく溜息を吐いて、ぼそりと呟いた。
「 マスター… 、あんた、本当に … 、」
「 無自覚で 、無防備な人だ … … 」
そう、薄く聞こえた。
聞き違いかと思い、俺が口を開こうとした。
… だが、それより先に、黒子に ソファに
押し倒されてしまった 。
ここからだ… ここからだ、 ぁ゛ ーー … 、ここで 起き上がっておけば …
「 っは? おい、何してんだ … 」
「 … マスター 、本当に分かってないんですね … 。 」
「 … 、は? 本当に、どうしたんだお前。」
黒子 視点
マスターは今日も罪な人だ。
仮面の下から聞こえるあの声に、私はいつしか
酔いしれていた。あぁ… もっと聞きたいと。
マスターをからかえば、あの声で 動かない仮面から色々な表情を見せてくれる。それがなんとも、愛おしくて 。 でも、マスターの下の仮面は、何回か見た事がある。大体は、仕事終わりの打ち上げの時とか、疲れてる時とかだが、あの顔は忘れられない。白くきめ細かい肌に、美しく絵に書いたようなあの顔。もう一度見たいなぁ。
そう煩悩を走らせていると、マスターが
疲れたような、怒っているような目でこちらを見ていた。
あ、怒られる。
分かった俺は、先に全力で謝った。
あの人のお叱りは、受けてもいいけど飽きた。
それに … いつも適当に流してるから、
しっかり謝れば、違う反応が見れるかも 。
「 ごめんなさい 。マスター 。 」
そう言って軽く頭を下げると、マスターが
微妙で困惑したような声で返事をしてくれた。
あぁ、そんな声でも可愛く見えるなんて。
狡い人だ、そう思っていたら、マスターが
考えているような様子でいるのを見た。
仮面をつけたままで、長袖のせいで体のラインなんか尚更見えない。
なのに、美しく見える。唯一見える手袋と袖の隙間の白い肌に、視線が奪われる。
しばらく時間が経ち、マスターは諦めたように仮面をするりと取った。そして、仮面をカタ、と机に置けば、手袋を軽く引っ張って外した。その所作は、無造作に見えたのに、その
動きに思わず衝撃を受けたまま、それを
見つめた。すると、マスターが視線をこちらに向け、心配した様に言った。
「 黒子… 、? どうかしたか … ? 」
あぁ。
そんな目で此方を見ないで。
射貫くように真っ直ぐな視線。
私は思わず深いため息をして、目を閉じたまま
心の奥の本音を薄く呟いて、頭の布を取る。
気付けば、マスターを下に押し倒していた。
え、嘘。
我慢してたはずなのに。
そう頭で思っていても、身体が動こうと
しない。マスターは、一瞬 「 ぃ … ゛」と
痛がったと思えば、俺と同じで今の状況に
困惑していた。
どうしようか。
今の関係を、崩したくない。
でも … 困っている マスターの顔を見て、
俺の心の奥の声を、全て伝えてしまおうと、
思ってしまった。
1話 「 貴方の目 」
読んで下さった方 ありがとうございます !
𝙉 𝙚 𝙭 𝙩 ︎ ⇝ 「 互いを見て 」
連続公開 します !!