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主は悩んでいた。
悪魔執事になるためには絶望をしなくちゃいけない。なら、ハウレスの場合トリシアの死がなくては絶望をしなかったとなってしまう。
「トリシアちゃんが死んだ後でトリシアちゃんが助かる方法…?」
主はそこまで考え閃いていた
「そっくり人形を魔法で操ってトリシアちゃんだと言うことにして隠していたトリシアちゃんを出して実は生きてました〜みたいにする?!いや流石に色々された後のトリシアちゃん復活させるのは可哀想だもんなうん。」
死者の復活も出来なくはないがコストがかかるし何より色々酷いことをされて殺された記憶を持ったまま生きろという方が酷だろう。主はハウレスに休暇を言い渡して過去に飛んだ。
「さてと…ここがハウレスの家か…..ごめんくださーーいクリフォードさーんお届けものです!」
ベタな呼び方でトリシアちゃんを呼び出す。
「はーい?」
ドアをゆっくり開けてくれた可愛いトリシアに口角が上がるのを我慢しながら主はトリシアの手を取った。
「きゃっ!」
「可愛いお嬢さん…これから君にとって最悪なことが起こるんだ。だからどうか君を守らせて欲しい。」
「え….?それはどういう….」
「お礼に目の病気は治してあげるからね、どうかしばらく大人しくしていてね。」
主はトリシアを鏡の中の自室のベットの上に放り投げ、そっくり人形をそこからズルリと取り出した。
「えっ、あれ?ここどこ?」
ベッドの上で混乱しているトリシアには悪いが今は時間がない。主はそっと人形に魔力を送り、物陰に潜んだ。
「すいませーん、クリフォードさん、お届け物です。」
さっきと同じ手口で貴族の手先がやってきた。主はそっくり人形を操りドアを開け、か弱い少女が抵抗するような抵抗をとらせた。貴族の手先は人形だと気付かず人形をさらってしまった。主はそっくり人形を追いかけ森へと入っていく。森の中では口にも出来ないようなことが起こり貴族の手下と貴族には後で仕返ししようと心に決め、ボロボロになったトリシアに手を合わせた。
「ぅっう、トリシアっ、トリシアっ!うあああああああっ!」
絶望して泣いてる過去のハウレスに近付く主。
「ハウレス。君と取引がしたいんだ。….トリシアを生き返らせたくないかい?」
「……貴族の言うことなんざ信じるかっ!」
「やだなぁ、貴族じゃないよ、ただのしがない魔法使い。それで、トリシアを生き返らせたくないの?最後の願いだよ?」
「対価はなんだ?」
「悪魔執事になって天使と戦って欲しい。いい上司と友達を約束するよ。」
「………トリシアは生き返るんだな。」
「勿論。ただ、その死体は消えるが構わないかい?」
「わかった。」
過去のハウレスはトリシアの人形を優しく撫でゆっくりとたちが上がり人形から離れた。
「じゃあ、はじめようか。」
やることは簡単。人形のトリシアを消して本物のトリシアをここに召喚するだけ。ふかふかベッドでうとうとしていたトリシアはいきなり森の地面に呼び出されて目を覚ましたを
「…..?ここは?」
しまった、目の病気を治すのを忘れていた。見えない目のまま地面を触って自分の状況を確認しているトリシアを見て主はしまったと思った。しかしハウレスにはそれは何よりの証明になったらしく、トリシアを抱きしめて号泣し始めた。
「…あ〜感動してるとこ申し訳ないんだけどトリシアちゃん目薬さしてい??」
抱きしめられたままのトリシアに最高級ポーションを点眼した。高い出費だがハウレスの士 気は上がることだろう。
「!凄い!目が…目が見えるよ!お兄ちゃん!」
「あぁ….トリシア…良かったな。」
パレスまでの道のりが書いてある地図とメモを近くに起きそっと未来へ帰った。
「おかえりなさいませ!主様。」
「おかえりなさいませ!!」
「嘘でしょ?!なんで契約出来てんの!」
屋敷に戻ったらトリシアが居た。おそらくものすごく強い悪魔と契約して。
「お兄ちゃんが死にかけたことがあって、それで契約したんです!能力は人の怪我を治すものです。」
ハウレスと同じような真っ赤な瞳を輝かせてトリシアは嬉しそうに笑った。年齢差のあった兄妹は双子のように見えた。おそらく悪魔執事になって経験が浅い頃に死にかけたんだろう。なんだかすごく歴史が変わっているような、そうでもないような。
「まぁ、今更か。次は誰の過去を変えようかな。」
これからも主は歴史をねじ曲げて大切な人を救うのであった。
カワカミ・ハナマルの嫁
#ハナユハ