TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

いや、ほんとにここどこだ……とにかく歩こう。そうすればいつは辿り着く……




いや辿りつかんな。1時間程家を探して歩いているが、目の前にあるのは路地裏。

「いやなんでだよ……」

「……」

ウワなんかいる……?ゆゆゆ幽霊か……!?

「誰だお前」

うわぁなんか話しかけてきた!?

「話しかけてきたって何だよ…」

「オマエ、何でこんなとこ居んの?」

「迷子です……あ、そうだ」

この人に道案内して貰えるかな?ダメ元でも聞いてみよう。

「すみません。此処どこですか?出来れば武蔵神社の方まで案内して頂きたいです。」

「ハ?…武蔵神社ぁ?どこだ、それ」

「え、渋谷の中ではかなり有名な場所だと思うのですが……」

「渋谷ァ?ここ歌舞伎町だけど。」

「かかかか歌舞伎町!?え、渋谷歩いてたはずなのに……??」

まさかの歌舞伎町。

流石に方向音痴にも程があるだろう、渋谷から自分の家に帰ろうと歩けば迷子になり現在地は歌舞伎町……なんて。

これは前世から引き継がなくてよかったのになぁ、

「バハハっ」

すると目の前の人は急に爆笑しだした。今までの会話に何か笑うような所はあっただろうか?変な人だなぁ……笑い方も特徴的だし。なんだ「バハハ」って……

「…??」

「うし、じゃあ渋谷まで送ってやるよ」

急に目の前の人が神々しく見えてきた。変な人なんて思ってごめんなさい。貴方は神様です。笑い方も素晴らしいです。

「歩きだと渋谷まで55分くらい…お前、ここ来るまでどんくらい時間かかった?」

「え、えっと……1時間ちょいくらい……?」

「迷子になってなんで1時間もほっつき歩いてんだよ…てかどこ行こうとしてたン?そんなに迷子になりやすい場所とかあんのか?」

「自分の家に帰ろうと思ってたら……迷子になってて。歩いてたらいつかは帰れるだろうって思ってたら気づけばここで」

「方向音痴にも程があんだろ♡まぁいいや、とりあえず行こうぜェ」

「はい、ありがとうございます……それは自分でも思ってます」

「バハッ♡」

やっぱり笑い方特徴的やなこの人……

そうして灯りの灯る場所へと移動すると目の前の人はフリーズした。

なんだ……?というか、今初めて目の前の人が見えたけれどかなりイケメンだなぁ……ああぁぁぁ一目惚れとかってこういう人にするのかなぁ……私は前世でも『一目惚れ』というものを経験したことがない。憧れなのにね、少女漫画みたいな恋がしたい……前世で完結まで見送りたかった作品たくさんあるの……うゎん……いつもこの時間になるとヲタ活してるもんね……漫画見漁ったりグッズetc…うゎん!!!!!!この時間になるとヲタク心が止まんねぇ!!!!

「か、」

いやどしたんだこの人。まさか君もヲタク!?

期待を込めて

「大丈夫っすか?!!」

ってよく見たらこの人血ついてね…??大丈夫か色々…………ヲタクくんどしたんすか!?(自分の想像でしかない)推しの供給過多で鼻血だしたんすか!?(そうであって欲しい…)てかこの人どこかで見たことあるような……??

「あ、お「罪と罰!?これ絶対見たことあるぞ!??己の記憶をたたき出せ…………」

手の甲には『罪』と『罰』の字があった。絶対見たことある、見覚えがあるもん。

「どう「あぁその髪型!午前中雨だったから崩れてて分かんなかったけど絶対そうじゃん原作キャラ!!」

ん?罪と罰?なんか聞いたこと…見たこと……あるよう、はは半間修二!!?!!?絶対そうじゃん!!!バハッとかいう笑い方で罪と罰の墨はいってる人なんてそうそういないもんね。歌舞伎町の死神!?!?いや、でもまだ子供だから不良とかにはなっていないのでは?子供の頃から死神ですとかあるのか……?天性の才能じゃん死神になる才能……いや、流石にまだ子供なんだから喧嘩なんて、いや血ついてるじゃん!ててててか半間って指名手配犯に犯罪組織の幹部だった様な……?ウワ関わりたくねェ……いやでも未来を変えるためには……

「まじで急にどしたんお前……」

「なぁ、名前何?」

「な、名前ですか???」

半間修二ってわかった途端にヤベェ奴に見えてきた……うゎん…………

「あーえっと……あの宥羅義舞……っす……」

コミュ症出てくるのやめてくれ(滝汗)

「ゆうらぎまい……いい名前じゃん。どんな字?」

半間さん推しの人はこれ供給過多で倒れてるな絶対。

「え、えーと宥めるの宥に羅語の羅、義務の義で宥羅義、舞子の舞で宥羅義舞です……」

やべぇ急に殴られたりしないか……?「手が滑った♡」とか言ってさぁ。

「あああの……道案内……」

「忘れてたワ、じゃあ行くか♡」

それが本命でしょなんで忘れるの!!?というかさっきの謎の間はなんだったんだ結局……

そういえば半間さんって今何歳なんだろうか。えっと、1989年だから……小5かぁ。11歳、そう思えばそこまで怖くないよね。前世17歳だもん。よし、

「れっつらご〜」






「ここですここ、送ってきてくださって本当にありがとうございます!!」

「おう……れん「じゃあさようなら、ほんとうにありがとうございました!」

あれ何か言おうとしてた?被ったなぁ。

まぁいいか。多分未来を変えないといけないのは血のハロウィン前だから今は半間さんと関わらなくても大丈夫だし。

転生少女は救済していく

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

23

コメント

0

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store