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仏 × キタ
「 … そうだなぁ … キタ に 渡す 為 には 如何する … 手渡し が 良いんだけど … 」
2月14日 。 今日 は もう バレンタイン 。
「 一応 作った モノ の … 。 」
そう 言えば からん ころん と 扉 が 開く 。
「 ん 、 いらっしゃいませ ~ ! 」
黒い 帽子 、 黒い シャツ 。 白い ズボン 。
どこか 見覚え の ある 緑 の 髪 。
「 あ 、 あの … 」
する と 口だけ を 動かしている 。
「キ」「タ」「だ」「君」「に」「会」「い」「に」「来」「た」
驚いて 少し 後退り する 。
「 !! 、 こ 、 此方 へ どうぞ ~ 」
他 の 社員 に 不信 がられぬ 様 に 接客 する 。
「 冷珈 一つ 。 」
「 はーい ! 」
珈琲 一つ の 注文 だけど 。
今 しか チャンス は ない 。
珈琲 を 入れて 隣 の 小皿 には 作った チョコ を 乗せる 。
「 お待たせ致しました 。 珈琲 と 、 テーブルサービス です 。 」
にこっと 笑って 口 だけ を 動かして 云う 。
「来」「て」「く」「れ」「て」「有」「難」「う」
帽子 から は 少し しか 見えなかった が 少し 微笑んでる 様に 見えた 。
今度 は 眼 を 見て 「 どうぞ 」 と 言って
渡したかった 。
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