テラーノベル
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「やっと『楽ダ』を手に入れられるぞ……!」
一人バックレ城にやってきたクロは、城の外から続く長い階段を上がりきり、『知恵の扉』の前に立っていた。細かい細工が施された扉は、誰かに開かれるのを静かに待っているかのようだ。
「いよいよか」
クロが扉に手をかけた時……。
「ファフォフォフォ。よくぞ、ここまで来たな」
まるで城が喋っているような、不思議な声がクロに取り巻いた。
「だ、だれ?」
「ファフォフォフォ」
「もしかして、貴方がアンドロマリウス?」
「いかにも。わしこそ、世界中の宝のありかを知り尽くし、あらゆる知恵を身につけているアンドロマリウスじゃ」
翼を広げた大きな影が、扉の前に幻のように浮かび上がる。
「あ、貴方に会いにきたんです。姿を見せてください!」
「姿を見せてどうなる?そなたがここにきた理由は、わかっておる。フォフォフォ」
アンドロマリウスの笑い声がこだまする。
「どうか俺の望みを叶えてください!」
「心配せずとも良い。望みの叶う時が来たのだ。そなたは『楽ダ』が欲しいのじゃろう?」
「はい。俺の望みは、一生ラクして暮らせるという……」
その時、からの頭にはウルフと花子の顔がよぎった。躊躇っていると、再びアンドロマリウスの声が響く。
「はっきり望みを述べよ!」
「俺の望みは……、友達を……石になったウルフと花ちゃんを元の姿に戻してもらうことです!」
「え!?それがそなたの望みなのか?『楽ダ』は、いらんのじゃな?」
「はい!」
クロは力強く頷いた。
「そうか」では、扉の向こうに望むものを用意しよう。扉を開くと良い」
そう言うと、アンドロマリウスの影はスーッと消えてしまう。知恵の扉にゆっくり文字が浮かび上がってくる。
「『この扉が開く時、もう一つの宝も現れるだろう』か」
そう告げると扉は開き、そこはたくさんの妖怪たちのパーティ会場になっていた。そして無事、ウルフと花子と再会できたクロであった。
「二人とも!お待たせ」
コメント
3件
うわあ、第13話でまさかの展開! ずっと「楽ダ」を追いかけてきたクロが、いざ目の前にした瞬間に友達を選んだシーン、めちゃくちゃグッときました。ウルフと花子の顔がよぎる描写でちゃんと迷いを見せたのもリアルで、成長を感じます。「扉の向こうに望むもの」と、もう一つの宝の謎も気になる! パーティ会場で再会できて本当に良かった。次も楽しみです!
クラックス
柘榴とAI

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