テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
アラスター「それはそうと、修復が一段落したら行きましょう」
〇〇「え?行くってどこに?」
アラスター「おやおやお忘れですか!本日の午後は予定を空けておいてくださいと、先週お誘いしたはずですが?」
そう言われてみれば先週、予定が空いている日を尋ねられた。
今日の日付を伝えたら、”ではその日は空けておくように”と誘ってもらったのを思い出した。
〇〇「・・・ごめんなさい、すっかり忘れてた・・・」
アラスター「よろしい、その素直さは貴女の好ましいところですよ」
一瞬肝を冷やしたが、謝罪は受け入れてもらえたようだ。
ホテルの修復も無事に終わり、私は身なりを整えてアラスターと共に街へと向かった。
〇〇「ところで、これからどこに行くの?」
アラスター「私たちの行きつけの喫茶店と仕立屋に」
アラスター「一着、仕立てをお願いしている品があるのですよ」
〇〇「??あそこならいつも1人で行ってるんじゃ・・・」
アラスター「貴女の部屋に常備しているコーヒー、そろそろ豆がなくなる頃ですよ」
”買い足すのをお忘れでしょ?” とアラスターは私を見て静かに笑う。
作曲を趣味とする私は、よく部屋で曲を作っては置いてあるピアノでそれを度々演奏する。
音楽好きだというアラスターは、それを聴きに部屋を訪れてくれる事も多い。
お互いにコーヒーの好みも似ているため、部屋に置いてあるコーヒーを一緒に飲む機会も増えたのだ。
確かに豆の残りは少なくなっていたが、完全に頭から抜け落ちていた。