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台所へ向かい包丁を手に取った。
左手首を何度も切りつけた。
血飛沫が辺りに飛んだ。
今はもう痛いとも思えない。
左手首の写真を撮り貴方に送り付けた。
ア「え?ほんとに心配になってきたんだけど… 」
ア「もしかして俺のせい?」
日「私の事まだどうでもいいですか?」
ア「どうでもいい訳ない!」
ア「今から家行くから、やめて。お願い。 」
日「彼女さん怒りますよ」
ア「別れたよ。」
日「本当ですか!?」
ア「そうだよ。」
嬉しい。
嬉しいよ。
しかも今から会いに来てくれるんだ。
ア「じゃあもうやめてくれる?」
やめたら、会いに来てくれなくなる。
そんな気がする。
迷惑はかけたくない。
かけたくないけど寂しいのは嫌だ。
日「嫌です」
ア「家行くから」
外で待っていようか。
靴も履かず真っ暗な外に飛び出した。
乱れたシャツ。
血飛沫が飛び赤に変わっていた。
地面に座り込んで貴方が来るのを待った。
罪悪感にのまれながら唸り泣いていたら、日が昇っていた。
貴方は来なかった。
日「来てくれなかったですね。」
ア「彼女に怒られた」
日「別れたんじゃなかったんですか?」
日「ごめんなさい。」
日「私の一方的なものなのに押し付けてしまいました。」
日「貴方には彼女さんがいますもんね。」
日「お幸せになってください」
家に帰り包丁を右手で持った。
貴方の家を目指して歩いた。
異常と感じるくらい光る太陽に照らされてずっと下を向いていた。
貴方の玄関の前。
日「好きです。アメリカさん。」
思い切り、自分の腹部を切った。
しばらく苦しんでいたら悲鳴が聞こえてきた。
あのクソ女の声か。
貴方の声も少しだけどした。
貴方のトラウマになれた。
壮絶な痛みと喜び。
これで貴方は私のことを忘れられない。
ずっと貴方の脳内に居続ける。
貴方はこれからずっと私のことを考えながら生き続ける。
これが私の望み。
「ず…ッ…ト゛ヵまッ…..て…ネ、。」