テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
星の渓谷の底にある洞窟の入口。そこには、まるで大地が口を開けたような、巨大な裂け目が広がっていた。
ミカ「ここが…“地の門”?なんか、飲み込まれそう…」
エリン「この先は、地の精霊たちの領域。静かに、そして慎重に進むのじゃ」
アクア「うん…でも、なんだか懐かしい感じがする。ここ、来たことあるような…」
ミカ「えっ、ほんとに!?」
アクア「うん、はっきりとは思い出せないけど…心がざわざわするんだ」
3人は、ゆっくりと地の門をくぐった。中はひんやりとしていて、空気が重く、音が吸い込まれていくようだった。 壁には古代の模様が刻まれ、ところどころに光る鉱石が埋め込まれている。
エリン「この模様…“流れの印”じゃ。水と大地が交わる場所にしか現れぬものじゃよ」
アクア「じゃあ、やっぱりここに“水の源”が…!」
奥へ進むと、広い空間に出た。そこには、巨大な石の扉がそびえ立っていた。 扉には、水のしずくと、渦巻く大地の模様が彫られている。
ミカ「これが…水の源への扉?」
アクア「開けられるかな…?」
そのとき、地面がゴゴゴ…と揺れ、扉の前に大きな影が現れた。 それは、岩でできた巨人のような存在だった。全身が苔に覆われ、目は深い琥珀色に光っている。
???「……我は“ドウカン”。地の門を守る者。お前たちは、何を求めてこの地に来た?」
アクア「ぼくたち、水の源を探してるんだ。この世界の流れを取り戻すために!」
ドウカン「……流れを戻すには、心の芯が試される。お前に、その覚悟はあるか?」
アクア「あるよ。ぼく、もう逃げない。自分の記憶も、未来も、ちゃんと向き合いたいんだ」
ドウカン「ならば、試練を受けよ。“大地の鼓動”を感じ、扉を開けるのだ」
ミカ「“大地の鼓動”…?」
エリン「それは、大地のリズム。自然の命の音じゃ。心を静かにして、耳を澄ますのじゃ」
アクアは目を閉じ、地面にそっと触れた。 最初は何も聞こえなかったけれど、やがて、かすかな“とくん…とくん…”という音が伝わってきた。
アクア「……これが、大地の鼓動…!」
そのリズムに合わせて、アクアの体が淡く光り始める。 星の導きの石も、共鳴するように輝き出した。
ドウカン「その光…お前は、選ばれし水の記憶か」
アクア「えっ…?」
ドウカン「かつて、世界の水が乱れたとき、ひとしずくの精霊が“源”に封じられた。お前は、その記憶のかけらを持つ者だ」
ミカ「じゃあ、アクアって…ただの水の精霊じゃないの!?」
エリン「ふむ…どうやら、もっと深い秘密があるようじゃな」
ドウカン「扉は開かれた。だが、源に近づくには、さらに深く潜らねばならぬ。そこには、“流れを止めた者”が眠っている」
アクア「……行くよ。どんな過去があっても、ぼくは前に進む」
ドウカン「ならば、進め。大地はお前を見守っている」
ゴゴゴゴゴ……!
石の扉がゆっくりと開き、奥からまばゆい光があふれ出す。 その先には、まだ誰も知らない“水の源”の秘密が待っていた——。
つづく