TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

『ふぅん…胡桃って友達作れたんだね』

「ちょっと失礼!」

『えぇ〜…だって、私以外に友達いないじゃん〜』

「うっさいわね〜…」

彼女の名前は山崎胡桃

私の友達だ

現在、胡桃と一緒に胡桃の家の近くのカフェに来ている

勿論休日に

『それで、その友達って?』

「ふふん。聞いて驚かないでよ?」

『はいはい』

胡桃はそう言うとスマホの画面を見せた

…これって

『…楓ちゃん?』

「そそ!1年の時同じクラスだったでしょ?」

『うん。私のいじめを助けてくれた子だから脳内に焼き付けてる』

そのせいで今度は楓ちゃんがいじめられちゃったけど…

「ちょっと言い方…。ま、そういう訳で明日遊ぶんだ〜」

『早くない〜?まぁ、胡桃は友達と遊んだ事あんまり無いもんね〜』

「本当に一言よーけーい!はぁ…」

胡桃はため息をつくとココアを少し飲んだ

『ほれほれ、ストレス解消の為の糖分だよ』

私はそう言うとココアに少し砂糖を入れた

「うっさいなぁ…。ま、別に良いけど」

『…そういえば、今度の夏休みって何か予定ある?』

「今度って…まだ2ヶ月も先でしょ…?」

『えぇ〜…夜間定時としては一瞬なんです〜』

「はぁ…?まぁ、予定は無いけど」

『だったらさ〜』




「…夏祭り…?」

『うん。なにやら佐村中学の近くでやるらしいんだよね〜』

「へぇ…。いいよ、良かったら楓ちゃんも誘ってみていい?」

『モチのロンだよ〜』

友達は増える程いいからね〜

「OK。楓ちゃんに後で聞いてみる」

『うん』

楓ちゃん私の事覚えてるかなぁ…

『…あ、もう少しで夕飯だ』

「長居しすぎたねぇ…それじゃあ、また」

『またね〜』

軽く手を振ると胡桃は小銭を置いた







『ふんふふふ〜ん♪』

鼻歌を歌っているとある人が視界に入った

『あれって…』

確か佐村中学の…

まさかこんな所で合うとはなぁ

…ていうか

クマできてる…?

結構やばそうだなぁ…

勉強とか徹夜のしすぎかも…

ちょっと心配だな〜…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

はぁっ…はぁっ…

息が苦しい…っ

昨日…夜更かししすぎたから…っ?

いや…そんな事でこんな事になるわけないよね…

うぅっ…後で塾に行かないといけないのに…っ!

大丈夫…塾に行く頃には落ち着くはず…

落ち着く…

は…

ず…

視界がボヤッとしたらいつの間にか私はドサッと倒れていた

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『…っ!』

あの子…っ!

暫く様子を見ていると突然女の子がドサッと倒れた

『だ、大丈夫っ』

急いで近づくとー

「はぁっ…はぁっ…いか…ない…と…はぁっ…」

息が荒かった

これは…

『勉強のし過ぎで熱…かな…』






『とりあえず…氷袋…?いや…冷えピタ…?』

何度呼びかけても起きなかったので、とりあえず家に連れてきた

計ってみたけど39℃だし…大分無理してんだな…

とりあえず、安静になるまでそっとしておこう




ガチャッー

『…げっ…』

嫌な音がする

「あ!お!いーっ!お母さんが帰ったよぉ!!」

「おーい?あ!お!いーっ!」

『何回も言わなくても分かるから!』

さっき勢い良くドアを開けたのは私のお母さん

河鴫杏梨

佐村中学の数学教師をしている

結構厳しいらしい

まぁ家ではウザいを最大限煮込んだみたいな人なんだけど…

「あら?誰か寝てる?」

『…そうだよ』

「誰々?!もしかして貴方の新しいお友達?!?!」

『はぁ…?ていうか、勝手に私の部屋に入らないでよねっ!』

「ちょっと〜!」

私はそう言うと力強くお母さんの背中を押した






『ふぅ…』

とりあえず、お母さん出ていったし良かった…

「…ん…?」

『…!あ、』

「…えっ?!?!」

バッと急にこの子が起き上がった

流石に驚かせちゃったかな…

『ごめんね…。君、道端で急に倒れてて…』

「そ、そうなんですか…。ご、ごめんなさい…迷惑かけて」

『ううん。私も心配だったし…。39℃もあったからインフルエンザの可能性も高いかもね』

「インフルエンザ…」

そう言うと少し複雑そうな顔をした

『…まぁ、ただ単に熱の可能性もあるけど』

「は、はい…。その、ありがとうございます…!」

『どういたしまして』

『暫くは寝た方がいいよ。お粥作ってくるから』

「わ、悪いですよ…っ!」

『全然だよ。お粥食べたらお家の人呼ぶからね』

「…わ、分かりました…」

この作品はいかがでしたか?

17

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚