テラーノベル
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「ごめんね速水くん! 僕、退学になったら怒られちゃうから先に行くよ!」
流空が速水の追撃をかわし、校舎の玄関へとダッシュしたその時。ドゴォン!!凄まじい衝撃音とともに、校舎の天井が爆破されたかのように崩落した。土煙の中から現れたのは、風紀委員などではない。禍々しいオーラを纏った、鋭い目つきの男がそこに立っていた。
「見つけたぞ、霧島 流空。……会長からの命令だ。お前の力をここで測らせてもらう」
男の腰には、異様な改造文具が鎮座していた。それは、引き出した目盛りがまるで鋼鉄の蛇のようにうねる、巨大な「金属製コンベックス(巻き尺)」だった。
「ひえっ、天井から人が降ってきた……!?」
流空が足を止めると、男は冷酷に言い放つ。
「俺は生徒会執行部第5席、巻島(まきしま)。我が改造文具『デス・メジャー』の錆びにしてくれる」
巻島が腰のコンベックスのボタンを押した瞬間、シャアアッ!と鼓膜を刺すような金属音が響く。凄まじい速度で伸びた鋼鉄のテープが、流空の首元をめがけて鞭のようにしなって飛んできた。
「危ないなぁ!」
流空はとっさにポケットから『MONO・ブレイク』を抜き出し、迫るテープを空間ごとシュッと擦った。
(よし、これでテープの運動エネルギーを消去――)
しかし、流空の目が見開かれる。いつもならピタリと止まるはずの攻撃が、消しゴムの結界を無理やりこじ開けるように突き進んできたのだ。流空は間一髪で首を傾げ、頬をかすめる。一筋の赤い血が流空の白い肌に滲んだ。
「な、何ィ!? 僕の消去(ブレイク)が完全に効いてない……!?」
「フン、気づいたか。俺の『デス・メジャー』に刻まれた目盛りはな……ただの数字ではない。対象との『絶対的な距離』を固定する概念呪縛だ!」
巻島がニヤリと笑う。
「お前がいくらエネルギーを消そうが、このテープが引き出された『5メートル』という距離の先には、必ず俺の刃が到達する。お前の消しゴムごときでは、空間に刻まれた『数字』は消せまい!」
シュルルルッ!と音を立てて、コンベックスのテープが今度は流空の身体をぐるぐると巻き付け、完全に拘束してしまった。鋼鉄の刃がギリギリと流空の制服を締め付ける。
「しまっ……動けない……!」
校舎の屋上から、生徒会長はその光景を静かに見下ろしていた。
「終わりのようだな、霧島 流空。数字という絶対の概念の前には、お前の消しゴムもただのクズだ」
絶体絶命の流空。しかし、彼の瞳はまだ諦めていなかった。セーラー服のポケットの中で、流空の指先が「もう一つの文房具」に触れる――。
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コメント
2件
入学希望 名前 速水優奈 写真部 幽霊部員 武器 メモリーカード メガネ有
読んだ読んだ!第2話、めっちゃ熱かったわ🔥 巻島の『デス・メジャー』、概念呪縛で距離固定とか反則級じゃん…!流空の消しゴムが通じない相手ってだけで緊張感やばい。天井崩落からの展開もスピード感あって、ページめくる手止まらなかったわ。 しかもポケットの“もう一つの文房具”って何!?続きがマジで気になる…新庄さん、早く次回ください!!