『おかあさん!』
『あのね!学校の授業でね!』
『自分の名前の由来を聞きましょうって授業があるの!』
『だから教えて欲しいんだ!』
お母さん「お母さんのの家系は代々花の名前がつくの。』
「花の名前をつけるのはあまりよろしくないけどね、」
お母さん「花っていつかは枯れるじゃない?」
「それが人間で言う死の時なの」
お母さん「だから死ぬ時は綺麗に笑って散ってほしくてね」
「それで10月3日の誕生花は紫音なのよ?」
『そーなんだ!』
お母さん「だから紫音って名前にしたの」
『ありがとうー!』
『お母さん、?』
医者「17時8分、花月百合様、ご冥福です」
13歳の晴、お母さんがいなくなった
学校の帰りにスピード違反の車が突っ込んできて私を庇って死んだ
でも
お母さんは笑って死んだ
最後まで綺麗だったお母さん
私にお父さんは居ない
昔に病気で死んだ
父親なしだといじめられることもあったけど楽しかった
親がいないから生きていけなくなった
これからどうするんだろう
今日は親戚の集まり
多分私の話をするのだろう
どうでもいいや
「それで、紫音ちゃんはどうするのよ」
「引き取る人いないなら施設に預けることになるけど、」
「施設に預けると言うことでいいか?」
?「ちょっと待ってください」
?「それはあまりにもかわいそうじゃないですか?」
「じゃああなたが引き取れるの?」
?「はい、引き取ります」
?「紫音ちゃん、行こう」
『ぇあ、は、はい』