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あらすじ
赤、水の状況変化が原因で、人間からヴァンプに変化した黄。
ヴァンプ同士番を結べないことを知り、最愛の人。緑に事実を隠す。
今回は特にありませんが、不安な方はご覧にならないことをおすすめします。
緑side
緑「黄ちゃんが………”ヴァンプ“……?」
さっき走っていく黄ちゃんが見え、呼び止めたものの相手にしてもらえなかった。
それに様子がおかしかったから、黄ちゃんのクラスへ行くと何やら騒がしく、クラスの人に事情を聞いて、現在に至る。
モブ「紙で切った指を見て、絆創膏貼ろうとしてくれたんだけどさ、」
モブ「あいつ、貼らずに血をじっと見て汗流してんだぜ?絶対ヴァンプだって」
モブ「人間からヴァンプになるケースも稀にあるって聞いたことはあったけど、マジなんだな、」
モブ「声は聞こえなかったけど”美味しそう“って言ってなかった、?」
モブ「ぇ、……ちょっと”怖い“よねぇ、」
緑「……、?怖いってどう言う意味?」
生まれつきヴァンプのものとは違い、突然変異によってヴァンプになったものは制御が効かず暴走する場合が多々あるらしい。
生活も一気に変わり、あまりのストレスに体が耐えきれない。
暴走したものは人間だろうとヴァンプだろうと目に入ったものは全て噛む。
だから、番を結んでいるものが最も恐れる人種だった。
緑「…………、」
モブ「だから、気をつけないと死ぬリスクもあるし…、そのうち…」
緑「ッッ、!……そっか、ありがとうニコッ、」
黄side
黄「ハァハァハァッッ、………ッッ、」
うっ、苦しッッ、……保健室行った方がええんかなッッ、?
黄「………あッッ、あのッッ、」
先生「あれ?黄くん?怪我?」
時々挨拶しに行っといてよかった…話しやすい、
黄「いやッッ、…さっきからちょっと……苦しくてッッ、」
先生「ッッ⁉︎いつから?熱は?」
黄「授業中……友達が怪我したので絆創膏をと思ったら、その子の血を見て…、熱はないです」
先生「っ、!……………黄くん、お母さんに連絡しとくから一旦家に帰ろうか」
黄「ッッ⁉︎いや、別に熱があるわけじゃなくて、ただ、あの血がッッ、」
先生「いいから、荷物まとめて学校出といて、?」
黄「…………ッッ、わかりました、」
テクテク(歩)
まさか帰ることになるとは思わんかったなぁ、
ヴァンプになったらやっぱ病院の方がいいんかな、
………まぁ、緑くんに会わなくて済むなら……いいかな、…こんな姿見られたくないし、!
黄「早く帰らないとッッ!」
パタパタパタッッ!
バタバタバタッッ‼︎
緑「ハッハッハッハッ!…黄ちゃん、ッッ」
多分保健室……黄ちゃんがヴァンプになったことが学校にバレたらッッ、
緑「防監所……ッッ、」
噂でしか聞いたことがなかった。縁のない話だと思ってたからあんまりよく聞かなかった。
“防監所”
人間からヴァンプに突然変異したものが入る施設。
人に危害を加えないよう町外れに作られた。
一見、保護施設のように感じる人もいるが、実はそれとは裏腹に、まるで監獄のような施設なのだそう。
行動は常に監視され、ルール、規則に反する行動、言動が見られた場合、それなりの罰があたえられる。
良くて説教、最悪重い体罰にも及ぶ。
レベルによっては死刑さえあり得るのが当たり前の環境らしい。
唯一、人間がヴァンプよりも上に立てるのが”防監所”。今までヴァンプに使い倒されたやつが腹いせに職員採用を求めやってくる。
ルールに反していなくても、理不尽に罰が与えられる危険がある。
緑「………ッッ、そんなところにッッ、黄ちゃんを置いていけるわけがないッッ、」
防監所へ行って、解放された暁には黄ちゃんはきっと壊れている。
散々な目にあって対抗することを忘れたいいなりの人形になってしまうから。
緑「ッッ、……黄ちゃん、ッッ」
黄「ただいまぁ、」
黄母「黄………、おかえり、」
黄「、?どうしたん、?なんか元気が……」
黄母「……まだ聞いてなかったのね、」
黄「?……聞いてなかった、?」
あれ、先生なんか言ってたんかな、全然話聞いてなかった、
黄母「………まぁ、知らない方がいいかもね、」
黄「……⁇」
黄母「大丈夫、もうすぐ”病院“から車が来るから……本当は行かせたくないけどね、」
黄「…?お母さん、病院は行かんと……」
黄母「………そうね、じゃあもうちょっと待っててね、」
黄「お母さんー、散歩してきていい?」
黄母「いいけど、あまり遠くに行かないでねー」
黄「はぁーい」
ガチャ(開
黄「ん”ん〜………、なんかお母さんピリピリしてたな、」
家の中居心地悪いし出てきちゃったけど、車が来るんならここで待ってた方がいいよな、
黄「ぇ、?」
緑「黄ちゃんッッ!見つけたッッ、」
緑くんッッ⁉︎ぇ、なんで……ちょ、どうしよう、に、逃げないとッッ、でも家に戻ったら捕まるし……
黄「緑くんが来る前に入ればッッ、」
パタパタッッ(走
サンダルやから走りにくいッッ、でも、もうすぐ家……!
タタタタッッ‼︎
え、緑くんスピード上がってッッ____、
ガシッ(掴
緑「ハァハァハァ、ハァ……、」
黄「緑くん、」
緑「なんで逃げるの…黄ちゃん、」
やっぱ怒ってッッ、______
ギュッ(抱
黄「…………ぇ、?」
緑「ふぅ〜………ひとまずよかったぁ、」
黄「うぇッッ⁉︎ちょ、緑くん⁉︎あの、え、?///」
緑「ふふっw……黄ちゃん慌てすぎw」
黄「いや、だってッッ、///」
好きな人から抱きしめられたらこうなるやろッッ⁉︎普通ッ‼︎
…………というか、
黄「緑くん、なんでここに……」
緑「あぁ、……黄ちゃん、時間ないから手早く説明するね、」
黄「わ、わかったッッ、」
黄「防監所………ッッ、」
緑「だから、多分黄ちゃんのお母さんの”病院”はそこのことだろうね、」
黄「ッッ…………、」
そんなところッッ、行きたくないッッ、こわッッ、
……でも、1番怖いのは自分ッッ、。
黄「暴走ッッ………」
緑「…………、?”黄ちゃん、ヴァンプになったんだよね?“」
黄「……、?そうやけど、」
緑「でも、その割には暴走してないね、」
黄「ッッ!確かに、!」
緑「…………、黄ちゃん、」
黄「…………え?」
追加情報
防監所
ヴァンプに突然変異したものの施設。
保護施設ではなく、力で抑える地獄のような施設。
町外れにある。
黄
暴走、防監所の存在を知る。
緑
黄が防監所に行くのを阻止する。
意外と足は早い。
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