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体育祭は、昼休みを終えて午後の部へ入ろうとしていた。
午前中だけでも、C組は何度も観客を驚かせた。
100メートル走では桐生に敗れたものの、天城は二位。
異能障害物リレーでは二位。
そして学科対抗サバイバルでは、強敵を相手に作戦を駆使して見事に一位を勝ち取った。
「……疲れた。」
天城は控え場所のベンチに座り、脚を伸ばした。
20%の《電光石火》。
以前なら17%が限界だった。
そこから3%だけ伸びた。
たった3%。
それでも身体への負担はかなり大きい。
「脚、まだ痛い?」
隣から白峰の声がした。
「うん。でも大丈夫。」
「……大丈夫って言う人ほど大丈夫じゃない。」
白峰はそう言いながら、スポーツドリンクを差し出した。
「ありがとう。」
「……飲んで。」
少し離れた場所では、玲奈がニヤニヤしながら二人を見ている。
「へぇ~。白峰って意外と優しいんだ?」
「……普通。」
「はいはい。」
「玲奈。」
「なに?」
「うるさい。」
「ひどっ!」
天城は思わず笑った。
その時だった。
「集合!」
担任の声が響く。
C組全員が立ち上がる。
担任は生徒たちを見渡した。
「午後最初の競技について説明する。」
掲示板に競技名が表示される。
――学科対抗選抜戦。
「各学科から選ばれた代表が戦う。」
ざわめきが起こる。
「戦うって……。」
「異能の使用は?」
「もちろん許可する。」
天城は息を呑んだ。
午前中のサバイバル競技とは違う。
今度は、最初から戦闘を想定した競技だ。
黒崎が腕を組む。
#鬱展開
わっふる
40
497
りんご飴🍎
270
桜咲かな
405
「つまり、強い奴しか出てこない。」
「そういうことだ。」
担任は頷く。
「勝ち上がれば上位の選手と当たる。」
「無理に勝てとは言わない。」
一瞬、天城は意外そうな顔をした。
しかし担任は続ける。
「だが、自分の限界を知るにはいい機会だ。」
その言葉に、天城は自分の手を見る。
17%から20%へ。
少しだけ強くなった。
けれど、まだまだだ。
「……やります。」
担任が天城を見る。
「怖くないのか?」
「怖いです。」
正直に答える。
「でも……。」
天城は拳を握る。
「さっき、強い相手にも勝てた。」
「だから、今の自分がどこまで通用するのか知りたい。」
黒崎が小さく笑った。
「その意気だ。」
玲奈もニヤッとする。
「負けたら笑ってあげる。」
「勝ったら?」
「……その時は、まあ。」
白峰が横から口を挟む。
「ちゃんと褒めるんじゃない?」
「ちょっと白峰!」
笑い声が起こる。
そして、競技開始の鐘が鳴った。
天城たちは競技場へ向かう。
そこで待っていたのは、他学科の代表選手たち。
その中には、明らかに周囲とは違う雰囲気を持つ生徒がいた。
天城の足が止まる。
「……強そう。」
相手もこちらを見る。
そして、不敵に笑った。
「C組か。」
「午前中はずいぶん活躍したみたいだな。」
天城は息を呑む。
今までとは違う。
これは体育祭の遊びではない。
本当の実力をぶつけ合う戦いが、始まろうとしていた。
コメント
1件
えええっ天城くんの3%成長、めっちゃエモい…!「大丈夫って言う人ほど大丈夫じゃない」白峰ちゃんのツンデレ感と玲奈ちゃんのニヤニヤが絶妙で、思わずニヤけちゃったよ〜🥺💕 そしてまさかの選抜戦!不敵に笑うあの生徒、絶対強キャラじゃん…続き気になりすぎて今夜眠れないかも😭🔥