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#鬱展開
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桜咲かな
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体育祭は盛り上がっていた。
『次の競技は――大玉転がし!』
生徒たちがフィールドへ集まる。
玲奈が大玉を見上げる。
「なにこれ。大きすぎない?」
白峰がぼそっと言う。
「……玲奈より大きい。」
「当たり前でしょ!」
天城も笑う。
「じゃあ、行こう。」
スタートの合図。
「せーの!」
全員で大玉を押し始める。
ところが――
ドンッ。
校門の方向から、妙な音が響いた。
「……?」
天城が振り返る。
観客席は気づいていない。
だが、教師たちは違った。
担任の表情が変わる。
「……全員、その場を動くな。」
『え?』
次の瞬間。
校内放送が途切れた。
そして、聞いたことのない声が流れる。
『――体育祭を楽しんでいるところ悪いな。』
会場が静まり返る。
『この学校には、少し興味がある。』
観客席から悲鳴が上がった。
校門が破られる。
そこから数人の侵入者が入ってくる。
「侵入者!?」
「先生!」
教師たちが生徒の前へ出る。
天城の心臓が跳ねる。
(敵……?)
一人の侵入者が手を上げる。
「安心しろ。」
「今日は殺しに来たわけじゃない。」
その瞬間。
巨大な衝撃波が走った。
校庭の地面が抉れる。
「……っ!」
天城は思わず後退する。
玲奈が顔をしかめる。
「なにこいつ……。」
白峰も珍しく表情を変えていた。
「……強い。」
担任が叫ぶ。
「生徒は校舎へ避難!」
しかし――
侵入者の一人が、天城を見る。
「……いた。」
「え?」
「1000年に一度の異能。」
その言葉に、天城の身体が固まった。
「お前が――《神速》か。」
体育祭の歓声は、もう聞こえなかった。
天城は自分の手を見る。
20%。
今の自分の限界。
(……僕を狙ってる?)
そして侵入者は笑った。
「その力。」
「どこまで成長するのか、見せてもらおうか。」
体育祭は、突然――
戦場へ変わった。
コメント
1件
体育祭の楽しい空気から一気に戦場へ変わる展開、すごく好きです。天城が「《神速》」って呼ばれた瞬間の、心臓が止まるような緊張感が伝わってきました。自分でも「20%」と限界をわかっているところがまた切ない…。これからどう動くのか、続きが気になって仕方ないです!