「███████████████」
…は?
昨晩の事、私?…私ってなんだろう
まぁいいや、私こと「咲樹」は親友の「鈴葉」と話をしたあと、「怪異」という私たちの住む海上都市___「ヴェネゼル」特有のモンスターに襲われた。そして私は血まみれの瀕死、鈴葉は…わからない、というかそこまでをメイド?に伝えられて私?の記憶はなくなっている。
すると1人少年が来た。
私?は取り敢えず寝たふりをしてみ る。
「咲樹、起きた?……そんなわけ、ないかぁ」
「でも咲樹が起きなくても、僕はちゃーんと君を愛してあげるからね…咲樹」
うーわなんだこいつ
なんでこんなやつと友達やってたんだ私
記憶戻りたくねぇ〜〜〜〜〜
「…………咲樹??? 」
「ねぇ、咲樹」
「さーき」
「さき ?」
「ねーえ、さき?」
「起きてるよね?」
「はいはい、起きてますよ」
「わぁっ!咲樹!よかった!」
(ハグ)
「っ苦しい……ってかあんた私の何?」
「僕?……忘れちゃったの?」
「そうだけど、何?」
「……ううん!僕はね、君の大親友なんだ!」
「親が居なくなっちゃった君の大親友!」
「鈴葉って言うんだ!」
「ふーん……」
そこから少年に私のことを聞いていると、頭が痛くなってきた。
そして、冷や汗も
鈴葉の話が少しおかしいことに気がついた。
鈴葉は「僕を救ってくれた」
といっていたがメイドは「貴方が怪異に襲われてしまってそれをぼっちゃまが見つけた」と証言していた。おかしい。
辻褄が合わない。
「ねぇ、それ、ほんと?」
「そうだ よ」
少年に頭を撫でられた。
その時、なんとも言えない気味悪さがあった。
ある日、
私が少年にいじめられている様子を夢で見た。気持ち悪い。
そして、それを見た瞬間に「私は鈴葉に虐められている」という事実を思い出した。
だが思い出したのはその事実だけで何をされていたかはわからない。
「咲樹!今日は何して遊ぶ?」
「……なんでもいいよ、好きにしよう」
「そう?ならね〜〜〜〜」
どうかこのまま、記憶が戻りませんように
彼を愛したままでいれますようにp