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season4 start
神谷くんが遠くへ行って2年が経った。俺はも
う大人。20歳になった。料理をもっと知りたくて、仕事にしたくて、今は専門学校に通っている。雨宮くんとは、今でも交流していて、たまに互いの家でご飯食べたりしている。そして今日は、2人とも20歳になったから俺の家でお酒飲んだりしようって話していた。
「もうそろそろ来るかな、」三連休だから学校を気にしないで飲める!って言ってたっけ、
ピンポーン
あ、来たかな、
「は〜い」インターホンの画面を覗くと、
『雅だよ〜』
「今開けるね」
ガチャ
「いらっしゃい」
「お邪魔しま〜す」大人になった雨宮くんは、高校の時より身長が伸びて、大人っぽくなった。俺は、とっくのとうに身長止まってんのに、見た目10cmくらい違う、
「上がって、」
「うん!」俺は、まだあの家に住んでる。学校が近いからなんだけど、
ガチャ
「クンクンいい匂いする〜」
「夜ご飯作ってあるから、食べる?」雨宮くん、バイト終わってか来るって言ってたから、夜ご飯用意しておいたんだけど、
「食べる〜バイトで、腹減った〜」
「用意するね、」
「わ〜美味そ〜じゃいただきます!」
「いただきます。」
「美味〜これさ、あの時作ってくれた肉巻き?」
「うん。」俺が初めて2人に振舞ったご飯。肉巻き。
「あの時も十分美味しかったけど、より美味しくなってる!」
「そりゃあ、ちゃんと勉強してるからね、」
「そうだね〜」
「雨宮くんは、大学どう?」雨宮くんは、弁護士になるって言って大学へ行った。
「うん!結構いい感じ!もーね覚えること沢山ありすぎて頭パンクしそうだけど、笑」
「だね笑六法全書、とか全部覚えるの?」
「ううん、覚えない。前にインターンで行ったところの人が、記憶力より思考力を高めた方がいいって言ってて、」
「そうなんだ」
「ご馳走様でした、」あれ、いつの間にか食べ終わってる。
「はい。」
「神谷くんも、ここにいたら良かったね、」不意に出た言葉。色々あってあっという間に2年が過ぎた。みんなそれぞれの道へ進んで、歳をとって行った。でも、俺の中の神谷くんは、高校の時の姿で止まってる。
「そうだね、今頃何してんのかな、」
「ね、」ちょっと気まずい雰囲気になっちゃったな、
「そうだ!はい、これ」そう言って箱をくれた。
「なに?これ」
「いいから開けてみて〜」そこに入っていたのは、
「うわぁ〜包丁?それも高いところの!え?良いの?こんなの貰っちゃって!」
「うん!誕プレと、20歳祝いね!」
「ありがとう、嬉しい、」普通に泣きそうになった、
「そうだ、俺からもある。はい、これ、」俺も誕プレと、20歳祝いを用意していた。
「これ俺に?」
「うん。こんな高価なものじゃないけど、気に入ってくれると嬉しい。」
「開けていい?」
「これキャンドル?可愛い、」
「うん。キャンドル。」
「嬉しい、使うの勿体ないな、」
「って言うと思って、同じの2個買ったんだけど」キャンドルは、消耗品。1度使ってしまったらもう元には、戻らない。だから、2個買った。
「あ、ほんとだ、ありがとう!」
「それを使って、身体を癒してください。」
「うん!」
「折角お酒買ってきたんだし、飲も〜」
「うん。持ってくるね、」もしもこの場に神谷くんがいたら…違う!待ってるって、約束したから。いつか、戻ってきてくれる。
「はい。俺、お酒飲むの初めてだから、めっちゃ弱いのだけど、」ちょっと前に20歳になったばっかりだから、まだお酒は飲んだことがなかった。
「いいよいいよ〜それじゃカンパーイ」
「乾杯」
カツン
「美味しい、」あんまりお酒って感じがしないな、甘い。
「あ〜体にしみ渡る〜」
「くくく笑おじさんみたいなこと言わないで笑」
「え〜?そうかな〜」ずっと忙しくて、会う時間がなかったからこうしてまた、一緒に入れるの楽しいな。
「雨宮くんは、何飲んでんの?」同じ缶のお酒だけど、
「俺?俺は、レモンサワー、美味しいよ〜それより甘くないけどね〜」レモンサワー。
「飲んでみる?」でも、度数高いからな、
「う、うん。」
ゴクン
「甘くない。でも、美味しい、かも?」頭ぽあぽあして、体、暖かい、
「あはは笑龍馬くんには、少しアルコール強すぎたかな、顔赤くなってるよ〜一口でこれって、お酒弱いね〜」
「そうかも、」
なんだかんだあって、もう深夜。色んな話して、笑って、楽しい時間だった。
「あ、もうこんな時間。俺そろそろ帰るね〜」
「うん。途中まで送ってく。」
「いいよ〜」
「いい。送ってく。風に当たりたいし、」
「ありがとう。」
「お邪魔しました」風に当たりたかったのもあるけど、
「神谷くん。帰ってくるよね。まだ、ちょっと怖い。たとえ前世と違うとしても。また、人を庇って死んでしまうんじゃないかって、知らないところで死んじゃうんじゃないかって、ふと頭によぎることがある。」本音を話したかった。雨宮くんなら、話してもいい気がしたから。
「うん。分かる。でもさ、俺らが信じてあげなかったら、悠馬、帰る場所無くなっちゃうでしょ。だから、信じて待と、」星が光る空を見ながら、ニコッと笑った。
「うん。」
「じゃ、またご飯作ってね〜バイバ〜イ」
「うん。またね」今どこに居るんだろう。もしかしたら、俺らのことなんて忘れてまた新しい生活を送っているのかもしれない。それはそれで、いいのかもしれないな、
今回、長くなってしまいすいません。season4スタートです。
最後まで見ていただきありがとうございました!
次回も是非見てください!