竜「はーっ、はーっ」
5時間程だろうか
長くて短いようなお仕置という名の行為がおわった
まだ体があつい
2人が奥に残した精液が、少し動く度に奥に流れ込んでくる
まるで種付けだ
ふと両隣をみると、兄ちゃんと春千夜が寝ていた
黙っていれば、綺麗な顔してるのにな、と
呑気なことを考える
「終わったらまたゲージだからな」
春千夜の言葉が蘇る
仕方ない、か…
そんなことを考えながら2人の顔を眺めていると、あることに気がついた
2人の目のまわりについている涙のあと
よくみれば少し腫れている
泣いてた?ふたりが?
いつ…?
「俺たちは、竜胆のことを愛してるんだよ」
兄ちゃんの言葉
重くて、苦しかったように感じたけど
それと同時に不安や懇願の気持ちも感じられた
あの時の兄ちゃんの声は、少し震えてて
春千夜の目には少し焦りがあるように感じた
2人は、ずっと寂しかったのだろうか
俺は2人の事が好きだけど、恋愛的な意味は今まで無かった
今は、別だけど
そんななか2人は、俺のことをいつも気にかけてくれてきたような気がする
兄ちゃんは怒るとこわいし、逆らえなかったけど
六本木のカリスマ、なんて言われた時から、俺は兄ちゃんに支えられた生きてきた
俺が任務のとき打たれそうになった時、兄ちゃんが俺の名を呼んで居なかったら、おれは今この場に居なかっただろう
春千夜も同じだ
最初の印象は、大人しい弱いやつだった
梵天に入って一緒に過ごす時間が増えていく中で
春千夜の人柄を理解していった
不器用だけど繊細で、ちょっと傷つきやすい
だけどそれを絶対表に出さない
あいつはいつだって同じだった
まあ、薬キメてるときの印象が強いけどな
とにかく、2人にとって俺はきっと特別な存在だったのだと思う
それは俺も同じだったのかもしれない
怖かった、嫌いだった
だけど、今は
今は一緒に居れる時間が幸せに感じる
逃げようとしたら殴られるし
ゲージ生活されられる
2人のことが怖いけど
それを上回るくらい、2人のことが好き
兄ちゃんと春千夜の特別だから
兄ちゃんと春千夜は俺の特別だから
俺が2人の居場所を作らなければ
ずっと一緒に居なければ
これからもっと辛いことをされるかもだし
2人に飽きられて捨てられるかもしれない
まあ、でも
その時はその時だ
そしたら今度は俺が2人を引き止める
俺をこんなに壊した責任を取ってもらう
捨てないでね、2人とも
2人のことを、俺は愛してる
ずっと、ずっと
一緒いてね
ほんとに、愛してる
しゅーりょーです
一応最終回
次は何のカプやろうかな
コメント
2件
このまま捨てられたのも 少し見てみたい
完結しちゃったー!!竜ちゃん結局依存しちゃったか(;¬∀¬)ハハハ…なんか初めてこういう系見て毎回ドキドキハラハラで見さしていただきました✨面白かった✨!次の話も楽しみです(*´艸`)🎶