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いつからだろう。
こんなに不安を抱くようになったのは。
廉はここ最近私に冷たい態度をとる。
おはようやおやすみなどの挨拶を言うとは無視
私が隣に来ただけで舌打ちしたり
連絡し過ぎるとうざいって返信が来たり
ご飯作って待ってると頼んでないしと、言葉が返ってくる
家にも帰るの遅くなる一方で、、
「はぁ…廉…もう私の事好きじゃないのかな…」
これが私の口癖になっている。
誰も居ない場所で口を開けばこのことばっかり。
付き合い立て当初は、
好き好きをたくさん伝えてくれて
異性混じっての飲み会は少し嫉妬してくれて
甘えてきてくれたり
私の体調を伺ってくれてほんとに優しい彼氏だったのに。
夜中___
🚪ガチャ
廉が帰ってきた音がした。
ぼんやりと瞼を開けて時間をみると2時半。
またか…と思いつつ寝たフリ。
廉「〇〇、?」
寝室に入ってきたっぽい。
私は顔を合わせるのが気まずくて壁側を向いた。
廉「風呂入ろっと…」
独り言を呟きながら脱衣所に向かった廉。
「絶対起きてるの分かってたじゃん…。」
私は体を起こして廉のいる洗面所へ行く。
「廉おかえり、 にしても帰り遅くない?」
少し不機嫌そうにこちらを見る彼。
廉「先輩らと飲んでたんやって。
そんな心配することやなくない?」
廉「てか風呂入るから出て。」
私は渋々部屋を出る。
(今日もはぐらかされた…。。)
そう思いながら寝室に向かった直後廉のスマホがなる。
📱「今日は楽しかったねっ!また誘って♡」
えっ、誰…?
文面的に女の子だよね、浮気…?
廉「何勝手に見てんの?」
「あっ、、ごめ、、、」
廉「やめてって言ったよな?
うざい。」
私は何も言えなかった。
ただスマホを手に取り自分の部屋に向かう廉の背中を見つめるだけで…。
何も出来なかった。
_______次の日
⏰ピピピピッッ
時計は6時を超えていた。
廉「︎︎〇︎︎〇おはよ。」
昨日とは違い優しい口調の廉。
「おはよ、今日も早いんだね」
廉「あ、うん、、 てか今日海人の家に泊まるから。」
「そうなんだ、わかった。」
廉「おん、じゃあ行ってきます。」
「行ってらっしゃい…」
廉が家を出たあと、私は目から涙を流していた。
浮気相手に会ってるいると思うと…
辛くて
悲しくて
悔しくて
頭が混乱して感情がぐちゃぐちゃしてる。
私は息抜きに1人で出かけようと支度を始めた。
髪をくしとでとかして、ヘアアレンジをしたり
春に合うワンピースを着てアクセサリーをつける
イヤリングやネックレス、ブレスレットとめいいっぱいおしゃれをした。
「行ってきます…」
誰も居ない部屋にそう言って家を出た。
朝から自分の好きなブランドのお店や雑貨店などを回っていき、欲しいものを見つける度に購入した。
「いい買い物したな…廉もつれて…無理、、か」
忘れたくても忘れられないこの感情。
そんな時後ろから聞き馴染みのある声が聞こえた。
??「〇〇ちゃん?」
振り返るとバチバチにかっこよく決めた紫耀くんがいた。
「あ、紫耀くん、!久しぶりだね、!」
紫耀「ほんとに久しぶり〜!! 元気だった??」
「…うん!」
元気な訳ないよ。
現在メンタルボロボロで気持ちを落ち着かせるためにお出かけしてるなんて言えやしない。 それと迷惑をかけたくない気持ちもあり嘘をつく。
「ほんとに、? …廉とはどんな感じ? 」
今1番聞きたくなかった言葉。
廉の名前を呼ばないで、、
「…めて…」
紫耀「ん?」
「やめて…廉の名前を出さないで。。」
しまった。と思った時は手遅れで。
無意識にそう言っていた。
「…俺さお昼まだなんだよね…良ければ一緒に食べない? ちょっと話も聞きたいし。」
私はこくりと頷き個室のある昼食屋に2人で向かった。
紫耀「…廉となんかあった、?」
「…」
紫耀「話してくれるまで待つから。」
紫耀くんの目があまりにも真剣で。
「…分からないよ…? 確信までいかないけど…廉、浮気してるかも…」
紫耀「そーか…」
そう私は気づきたくなかった。
廉に言えばこの関係が崩れるから。
怖いから。廉と離れるのが。
「なにか聞いてる、?」
紫耀「いや前は〇〇ちゃんのことばっか話題にしてたのに、最近はそんなことないからさ…スマホばっか見て。 理由聞いて納得した。」
「私昨日見ちゃったの。廉に今日はありがとう、また誘ってね、っていう連絡。 浮気相手からだよね。」
紫耀「その可能性あるね、」
「今日なんて海ちゃんの家泊まるって言って家出たんだけど…ホントなのかな?」
紫耀「いや、海人は今日ダンスの練習で夜遅いと思うから違うと思う…」
「もうダメなのかな…前みたいに廉と…」
私はその場で静かに泣いた。
紫耀くんはその様子を見るだけ、
でもこれは紫耀くんの優しさだと知ってる。
少し落ち着いて口をひらく。
「…明日廉と話してみる。」
紫耀「うん、」
「紫耀くん話聞いてくれてありがとう、」
紫耀「いいえー、、 廉と話が出来たら教えて」
「うん、わかった」
そしてその後はちょっとした面白い雑談をしながら昼食を食べた。
お互いの仕事のことや最近の趣味とか
この時は廉を忘れて楽しく話せた。
お会計は紫耀くんが払ってくれて…私も払うと言ったけれど昼飯つきあってくれたお礼と言って聞いてくれなくて。
でも紫耀くんがいてくれて良かった。
じゃないとこんな決断出来なかったから。
ありがとう、紫耀くん。
家に帰ると疲れのあまり早くに睡眠をとった
次の日はうんと早起きをして廉の帰りを待つ。
廉が帰ってきたのは夜の10時過ぎだった。
🚪ガチャ
廉「ただいまぁー、」
「廉おかえり、海ちゃん元気だった?」
廉「え、うん。 元気やで。 」
予想通りの返事だ。
改めて廉が嘘ついてると思うと…やっぱり悲しい。
「あのさ、今から話せる、?」
廉「今話してるやん、?」
「いや、真面目な話、、」
廉「…おん」
廉がソファーに座る。
言うんだ、今日、廉に…。
「廉、」
廉「何?」
「正直に、、浮気してるよね?」
沈黙が流れる。
廉はずっと下を向くばかりで、。
「もう私、見て見ぬふり出来ない…別れよ、廉。」
廉「嫌や…そばにおって…〇〇、」
ごめんね。もう決めてから。
「浮気バレしての第一声がそれ?
ふざけないで!! 私がどれほど辛くて悲しかったかわかるわけないでしょ、!!!」
廉「…」
「廉と付き合えたことほんとに嬉しかった…ありがとう。」
廉「ごめ…魔が差して…〇〇の気持ち考えれば分かることやのに…」
「もういいの…廉、私と別れてください」
廉「ホンマにごめん…お願いやから離れんといて、、?」
「ごめん、今の廉に言われても信用出来ない…」
私にも原因があるのだ。
廉、ごめんね。
今まで楽しかったよ。ありがとう。
「今日はとりあえず外で泊まるから…また明日荷物とか取りに来るね。」
私は彼に背を向け家を出た。
そして私は紫耀に連絡を入れた。
「廉に別れを告げました。 背中を押してくれてありがとう」
すぐ既読がついて返事が来る。
紫耀「いえいえ」
「そういえば話って何?」
紫耀「直接会って言わなきゃだから…
… 〇〇ちゃん今どこ?」
「今、? △△△公園だけど…」
紫耀「え、外いるの?」
「別れ告げた後気まずいから家出てきた…」
紫耀「すぐ行くから、待ってて」
え、え?来るの?ここに、紫耀くんが、?!
今11時過ぎてるよ?
そして数分過ぎた時に紫耀くんが来た。
紫耀「〇〇ちゃん、!!」
「あ、紫耀くん。、ほんとに来たんだね
びっくりした…笑」
紫耀「うん……。。
絶対今いうことじゃないって分かるけどさ…」
「うん、、?、どうしたの?、」
紫耀「俺、〇〇ちゃんのこと好きだ。」
「え、? でもいつから… ?!?」
紫耀「廉に〇〇ちゃんを紹介された日から。初めて一目惚れした。」
「そうなんだ… 」
紫耀「廉の彼女だからって何度も自分に言い聞かせて諦めようとしたけど無理だった。
でも今は…状況が違う。」
「…でもさっき別れたばっかで…」
紫耀「うん。今は俺の気持ちを知ってくれるだけでいいから…
落ち着いたらさ、、俺のこと考えて欲しい」
「えっと…」
紫耀「返事は急がない。何年でも待つからさ、」
紫耀くんの曇りひとつ無い眼差しで言う。
「うん…わかった…ありがと」
その日は公園で朝になるまで廉の話をした。
🚪ガチャ
ドアを開けた瞬間廉が急いでこちらに来た。
廉「帰ってきた…おかえり〇〇、!」
私はいつも言っていた”ただいま”が言えず…。
「うん、廉おはよ、」
廉「ほんとに考え直してはくれん?」
「ごめんね。もう耐えれない…」
廉「今まで無理させてごめん…」
「もう終わったことだから気にしないで…
荷造り手伝って。」
「おん。」
___荷造り中
「廉が好きになった人ってさ…どんな人?」
作業中、話題がないあまりつい聞いてしまった。
本当は聞きたくないけど…今まで気になっていたから。
廉「、え、。。 …大人っぽい人。かな…」
「そっか…その人のことは大切にしてあげてね。」
廉「…〇〇ごめんなほんとに、」
「だからもう謝らないで…」
それからお互い気まずくなって無言で作業をする。
でも沈黙を破るかのように廉が新たに話題を出した。
廉「紫耀から告白されたやろ…(((ボソッ)」
「え、?!なんで知ってるの、、、?」
廉「昨日電話来たから」
「なんて、?」
廉「俺もう遠慮しないからってさ…今までは俺のことも思って取らないでくれたけど、…本気でいかせてもらうねって」
「そっか…」
廉「どう思ってる?紫耀のこと。」
「優しい人だなとは思うよ。廉と向き合う勇気をくれたのも紫耀くんだったから。。 」
「…」
そしてあっという間に作業が終わった。
廉「泊まりどうすんの?」
「新しい家見つかるまでアパで泊まるよ。」
廉「そっか」
「今までありがとう。楽しかったよ」
廉「俺も楽しかった。ありがとうな。今まで。」
「うん、元気でね」
最後の一言を残して廉との思い出が詰まったこの家を出た。
____数年後
私はその後、紫耀くんからデートに誘われるうちに好きという気持ちがうまれて今付き合っている。
彼は私が心配する暇がないくらいの愛を伝えてくれるので嬉しい。
廉とはたまに会って食事をするくらいの友達関係となった。
余談、廉は浮気相手とは別れて今はフリーらしい。
まだ私のとこを引きずっているっぽくて。、
次はこの世で1番大切に思える人と出会って幸せに生きて欲しい。
これが、元カノが残す最後の言葉です。
私自身、この話を納得してません՞՞
しょうれんでごちゃごちゃし過ぎまして。。
終わり方を3、4日くらいずっと悩んでました。。
公開するか迷いましたが、せっかく作ったので公開させていただきます😊
目に通す程度で見て下されば…👀
また修正かける可能性あります。