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僕は華ちゃんの前の机に一枚の白紙をおいた。
「華ちゃんが思ったこと全部この紙に書いてくれる?」
華ちゃんは小さく頷いた。華ちゃんは7歳、字が書けるというものの難しいよな…。
これも患者にとって苦痛になるかもしれないな、ストレスを与えないように支えながら書かせないと。
三角形の鉛筆を不格好な持ち方でゆっくりとゆっくりと書いていく。
華ちゃんが一段落ついて鉛筆の手が止まったら僕は優しく字を書けたことを褒めて、また違う質問をしてみた。
それを二度三度繰り返したところだった。
僕の一つの質問で華ちゃんの手は止まった。
そして、僕の方をじっと、じっと見ている。
その不安げな表情は、出会ったときよりかはマシになったが、まだ僕にはちゃんと緊張がほぐれていないような感じだった。
華ちゃんは何も言えない。何も書こうともしない。何も考えてもいなかった。
不安げな表情からそれが理解できた。
僕はまた、優しく声をかけた。
「華ちゃんは、お母さんのこと好き?」
華ちゃんは大きく首を動かし頷いた。それに少し微笑んで。
そんな華ちゃんに僕はまた質問した。