チア組書いてないなって思った()
注意
・暇72さんがいるまさんを虐めてる
(悪者にはならない)
・死、暴力
・学校パロ
・微ホラー
「なぁなぁ、今日遊べる?」
「ちょっと放課後屋上に来て欲しくて⸝⸝」
「体育祭の打ち上げ考えよ~ぜ!」
“いるま”
📢「あ~わりぃ、
俺放課後予定あんだよね。」
クラスの中心で、皆から慕われる存在。
いわゆる”陽キャ”。
青春完全に勝ち組の俺、いるまだが。
一つだけ弱点がある。
それは、俺が喧嘩に弱いこと。
そりゃ見た目がこんなんだから、
ヤンキーに間違われる事は普通にあって。
売られた喧嘩断りきれなくて
毎回ぼろぼろにされて終わる。
一年前、ガタイのいい不良に話しかけられて
そのまま殴られ続ける所を少年に目撃されてしまった。
次の日から放課後呼び出されては少年に殴られるのを繰り返してる。
少年の名前は知らない。
同じクラスじゃないし、そもそも学年で見た事がない。
後輩は有り得ないから、多分先輩。
と言っても、見た事ないから先輩とも呼べないんだけど。
雨の日。
変わらず放課後は屋上へ向かう。
湿った空気が妙に苦しくて、
呼吸がしにくい。鼓動が早まる。
多分、殴られるのが怖いだけ。
ドアノブに手を差し伸べる。
今日はいつもより躊躇った。
同じことの繰り返しのはずなのに。
戸惑う感情を押し殺して、ドアを開けた。
彼はいつも通り、まだ来ていない。
別に特別早く来てる訳じゃない。
10分程遅刻しても、時間通りに来ても
変わらず彼は俺より遅く来る。
📢「… っ ぃあ” ッ 、 ?!」
後ろから頭をつかまれた。
少年だ。足音もなく背後にきやがった。
いつも俺を殴る時、
無表情で何も話さず、ただ足で抑えられる。
殴る右手に血がついてもお構い無し。
胸辺りを足でふまれ、首の根を締められ呼吸が止まる。
そ れだけして帰っていく。
一体俺になんの恨みがあるのか分からない。
悪ふざけはしてないと思うし、どちらかというと人気者だ。
別に、もう卒業まであとちょっとだし
慣れてきたから別にいいんだけど。
無表情で俺を殴る彼が
いつも不気味で、恐怖心が俺を襲う。
目の奥は死んでいて、何も感情がないように見える。
操られてるようにさえ見える。
📢「俺、疲れてんのかな… 」
もう死んでしまおうか。
とすら思ってしまう。
謎の恐怖心と首の痛みに震えながら
屋上に座り込んでいた。
「きゃああああああッッ!!!?」
遠い場所からの悲鳴で飛び起きた。
気づけば空がオレンジ色に染まって
震えも既に収まっていた。
フェンスから外を覗くと、
校門辺りに人が集まっている。
なにかと気になって
階段を降りて校門へ向かった。
📢「……っは…ッッ」
強い刺激臭、土まみれの花壇。
奥にあったのは、少年の死体だった。
死体に傷はなかった。
土に埋もれて、
腐った様に汚れていた。
まるで、
何年も前から死んでいたように。
📢「…えっと、 」
「糸満、なつ……、?」
胸ポケットに入った生徒証明書。
年号を見ると、
六年前の生徒だと分かった。
六年前のこの学校の生徒から
俺は虐められていたと知った。
📢「…」
「今はもう死んだはずの
会ったこともない生徒から」
「俺は殴られていたんだな…。」
普通なら有り得ないことなのに
何故か俺は冷静だった。
この事実を知ることによって
虐めから解放されると
無意識に感じたからなのか。
それか、
この少年の死に顔があまりにも綺麗で
見とれてしまっていたからなのか。
それとも…
?「……。」
📢「…。 」
後ろに誰かがいて
右手に血がついている事に
気づいていたからなのか。
真実なんて、誰にも分からない。
おわり( ᐕ)
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