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…ザァーザァー
まだ、間に合うよね…
『探さなきゃ…』
大雨の中…私は川に向かっていた…そして…最後に蟯ゥ縺悟エゥ繧後kが残った…
「ハッ…またあの夢…」
カルディアは起き上がってそう呟いた…
「あの夢見る時、毎回思うだけど…」
(どうして、私は川に向かっていたの)ズキ
「っ痛…まだ早いけど着替えをしとこ」
私は、ベットから立ち上がり仕事服に着替えた、今日はやけに布の音が大きく感じる…
……数十分後……
(何をしよう…まだ尋問の時間じゃないし…)
「そうだ!」
私は本棚に向かった
「昨日、図書室で夢占いの本とったけど…もしかしたら原因がわかるかな…」スゥー
私が本をとろうとした瞬間
ガッシャーン
「……!」
どこかから…物が落ちてくる音が聞こえた…
「なんなの…!」ズキズキ
「…ぅ、また…さっきより…痛…」
私の意識はいきなり真っ黒になった
「…あれ私って、なんでなの!」
私が持っていた本は黒焦げになっていて所々裂かれていた、読めるような状態ではなかった
「後で、ツギハさんになんて説明すればいいの…」
(あれ、なんで私、物が落ちる音に敏感なの…)ズキ
「あーもう、7番の記録見よ!」
私は7番の記録を持ったところ手に煤が少し着いていた
「煤…いつ着いたの?…」
(まぁーいいや)
被験者7番の記録…
・名前 ユメリア・アンノウン
・年齢 20歳
・性別 女性
・種族 人間
・身長・体重 169cm/54.1kg
・宝石の瞳の能力 最も危険の時、安全のルートを教える能力
・追記 彼女は名家の出身 警戒心は低い
「名家の子なんだー」
(今日は意味不明なことばかり起こったのが不思議…)
「そろそろ、尋問の時間だから行こう!」
私はその本を持って、部屋を出た
―――尋問室―――
「そろそろかな〜」
ガチャ
「失礼します!」
尋問室はいつも通り、薄暗いのにホコリとかはない。そして目の前に居る水色の髪の女性はまるで私が来ることを知っていたかの顔をしていた
「おはよう〜」
「おはようございます!」コト
私は椅子に座った
(なんか、ほんわかで不思議な感じがする)
「ねぇねぇ、君が持っている本見ていい?〜」
「っえ、良いよ?!」
私は彼女に本を見せた
「これは、所々焦げと破きで読めないよ〜」
「ハッハ…」
(私がさっき言った事と同じだ…)
「ねぇ〜尋問官さんちゃんは何か抗いたいことある?〜」
「っえ」
(抗いたいこと…何故そんなこと言うの?)
「わ、わからないなー」
「……」
私がそう言って、彼女は少し表情を変えた
「どうしましたか?」
「いや、なんでもない〜」
(何か隠してる…)
「ねぇねぇ、尋問官さんちゃんのこと少し教えて?〜」
彼女は興味津々な笑顔でそう言った
「んー」
(これ…言って良いのか、ってもうソラさんには教えたか)
「実はね…私には妹がいるんだ!」
「へぇ〜羨ましい!」
「本当に大事な宝物みたいな物だから!」
「じゃあ、その髪につけているリボンもそうなの?〜」
「っえ、うん」
「ありがとうね〜」
彼女は優しく微笑み返したら
(なんか癒される…って能力を得た経緯を聞かなきゃ!)
「ユメリアさんは、能力を得た経緯を教えてください」
「え〜とね、生まれつきだよ〜!」
(フェリクスと同じか)
「あと〜最後の質問」
「なに?」
「それ1回なくしたことある?」
「はぁ!?」
「だって君には…能力での声が聞こえ無かったから?」
(何を言っているの!)
「こんな大切な物…無くす訳…」
ザーザー
『まだ間に合うよね…』
「ッウ」ズキ
私は、咄嗟に頭を抑えて、ユメリアの顔を見た、彼女は驚いていた…まるでそうなるとは思っていなかったように彼女の瞳は砂糖菓子みたいな淡い紫色だった
「大丈夫で…」
私の意識は徐々に真っ黒に変わっていった…声も聞こえないほど、何かが崩れ落ちて行く音がした…
―――ユメリアの心の中―――
何処からか、光が差し込んできた…
「また…ここか…」
どうやら、私は頭を抑えた時に彼女の目を見ていたらしい
「私の能力…ちょっと不便かな…」
「まぁ…でも、心の中でしかわからないこともあるから、いっかー!」
(だけど今は、探索をしないと!)
カルディアは周りを見渡した…、そこには綺麗なテーブルが置いてあり、背景は何もない…ただ真っ暗だ、足音も物音ひとつも聞こえない
「テーブル?」
「君も来たの?〜」ポッン
「ッワ!」
話しかけたのは、心の中のユメリアだった、彼女は淡い紫のドレスを着ていた
「ユメリアさん?」
「尋問官さんちゃんもこれ食べる?〜」
ユメリアさんの手には黒いぐろい奴が皿に乗っていた…
「椅子に座って〜」
「っえ、うん!」
私は彼女の勢いに負け椅子に座った、目の前にはユメリアさんが持っていた物が置かれていた…少し甘い匂いと薬の匂いが感じる
「いただきます〜」
「いただきます…」
(不味いのかな…嫌だな…)
私はそれを1口、口に入れた…
「あれ?」
(なんか甘くて、ふわふわしていてクリームを食べているみたい…もしかして、ケーキ?)
私の目の前にあったものはケーキに変わっていた
(昔、ノノカに買って帰った時に、そう言ってたから…)
「あれ…もしかしてさっきのは幻だったの?」
「何言ってるの?〜」
「これの味は、焦げたパンのような味がするよ〜」
(っえ、だって目の前にあるのはケーキだよ、もしかして私が幻を見てるの…それかユメリアさんが…)
私は訳分からなくなった…触った感覚はふわふわな時もあるし硬い時もある…正直もう早く出たいと思っていて、ケーキの事はどうでもいいと思ってしまった
(早くここから出なきゃ…)
「尋問官さんちゃんはウチの質問に答えてくれる?〜」
「っえ…」
「じゃあ〜」
「ま…待って、まだいいとはいてないの!」
「え〜、そっか〜」
ユメリアはフォークを置いた
「君にはまだ早かったかな〜」
「な…なんですか」
「君はまだ、▢▢のことを受け止められてない」
「何聞こえない…」
「……ねぇ、知ってる?」
「心の中に入った人はね〜、危険を及ぼすと思われてね〜」
「…」
「○される可能性があるから〜、早くここから出た方がいいよ!」
「…まぁ、ウチはどうでもいいから、多分…ウチは○さないから」
ユメリアさんは笑顔でそう言ったが、彼女の声と笑顔は無関心な感じがした
「え…でも、どうやって出るの?」
「うーん、重要なヒントを得た時に、出れると思うよ!〜」
「えっ…何がヒントなんだよ!」
「あなたはさっき、それにケーキの味って言ってたけど、ウチには焦げたパンの味がしたってことは?」
「味覚障害ってこと…」
「そうなるかな…ウチはケーキが嫌いなの〜」
「え、どうして…」
「もうそろそろだね!、じゃあね〜」
「ねぇ…、待ってよ」
「多分…現実のウチはここのことはあまり覚えてないと思うよ…」
「…え」
「事情が知らなければいい…犯人だってそう…」
彼女の瞳は絶望でいっぱいな瞳で焦げた物を抱きしめていた…
―――尋問室―――
「起きましたか〜」
私の意識は一気に光に包まれて、彼女の瞳は…絶望でいっぱいの瞳ではなく、砂糖菓子のような瞳に戻っていたけど…まだ鼻には焦げた匂いが残っていた
「起きない時は〜どうしようかと思ったよ〜」
「……」
(彼女は昔に…何かあったの…)
「どうしました〜」
「…君は、本当に…味覚障害なの」
「……」
「そうなるかな…」
「ウチ…そろそろ戻らなきゃ…」
「ま、待って…」
彼女はそう言って、尋問室を出ていった…
「…変なこと言っちゃったのかな」
(もしかして、彼女の地雷だったのかな)
「…あれ、ポケットになにか入ってる」ガサゴソ
そこには燃料がきれたライターがポケットに入っていた
「っえ…なんで」
『嫌だよ、まだあそこに行きたくない…ノノカを1人にさせたくないよ…』
また…どこかで、リボンが落ちる音と蟯ゥ縺悟エゥ繧後kが聞こえ、私の意識を…失った
……続く
その後のユメリア
「尋問官さんちゃんはどうして〜行ったのかな」
「…オイ」
「っあ〜8番さんだ」
そこには少女人形みたいに美しく、少し素直ではない少年、8番が声をかけて来た
「……」
「どうしましたか…」
8番はユメリアの胸ぐらを掴んだ
「暴力反対だよ〜いきなりそんな事して」
「9番に何を言った…」
彼の目元は普段は少女人形みたいに丸いのに、今日は鋭く感じた
「ウチは…ただ警告しただけ」
「…ッチ、話にならない」
「その事に害したなら…謝るよ」
「…いらない」
彼はそう言って、胸ぐらを掴むのをやめ…ウチの元から離れた
(…やっぱり、ウチの能力…要らないや…)
「…家族だって救えなかったし」
ユメリア・アンノウンの設定
20歳の女性
家族は幼少期に事故によって亡くなった…弟が居たらしい
見た目は水色の髪に砂糖菓子みたいな淡い紫色の瞳。名家のお嬢様らしいが食べ方が普通の人と同じらしい、味覚障害持ち
宝石の瞳の能力 最も危険の時、安全のルートを教える能力
性格はふわふわしていて、空気が読める