こんにちはー、へびまるですぅー
• 付き合ってます
• ラブラブです
• r-18ありません
・短め
※本署にはシャワー室があります
※あるんです!!!(洗脳)
mndr x pin「大好き」
俺はmndr-を探して本署をうろうろしていた。大したことではないが、事件対応で気になったことを聞くためだ。しばらく探していると、シャワー室から出てくるmndr-が見えた。すぐさま俺はそちらへ駆け寄った。mndr-も俺に気づいてこちらに向かって歩いてくる。
ところが、あと1mくらいの所で、mndr-がバランスを崩した。何かに躓いたらしい。目の前に迫ってくるmndr-の姿にに思わず目をつぶると、すぐに背中に強い衝撃を受けた。
防弾チョッキとかのお陰であまり痛くはなかったのだけど、恐る恐る目を開ける。
目の前に、mndr-が居た。
いや、こいつに押し倒されたんだからそうなるのは当たり前なんだけど…。でも、!
「イケメンすぎる…!」
「え、、ありがとう…pinくんも可愛いよ」
「そこはかっこいいじゃないの?」
平然とした態度を保とうとする。
多分mndr-にはそれが強がりだってバレていると思う。
しょうがない、だって、mndr-がカッコ良すぎるんだもん!
「いや、そんなことより、ごめん…どこか痛い所ない?」
ほら!イケメン!!
視界がmndr-で埋まっている。長い髪の毛を下ろしたまま覆い被さられているせいで、周りが見えないからだ。いわゆる髪カーテン。
体温と心拍数が上昇していく。
「だッ大丈夫、」
そう答えれば、mndr-の顔が近づいてきた。この表情、キスしたいから目をつぶって、って言ってます。俺にはわかるんだよね。なんてったって夫婦だからな。
しかし、待ってみても、望んでいた感触は訪れない。
「…ごめん、ここ本署の廊下だった」
「はっ?…もおーー」
「ごめんごめん、もちろん続きはするよ」
ふわっと体が持ち上がり、mndr-にお姫様抱っこされたんだってわかった。
「どうせ俺らが付き合ってるってこと、知れ渡ってるんだからいいじゃん」
「でも、いつまでも廊下で倒れて道を塞ぐわけにはいかないよ」
「確かに…」
「ふふ、分かってくれてありがとう」
さりげなく髪の毛に口を当てられる。髪へのキスには思慕、つまり、相手を慕い、愛おしく思う気持ちが表れているらしい。
どうせなら唇がいいな、と思う。なんなら耳でもいい。耳へのキスには、誘惑の意味があるらしい。簡潔に言うと、ヤりたい、って意味。この情報が本当かどうかは知らないけど、とにかく、俺はmndr-の全てを受け止めたいと思う。
「今から、mndr-の家行っていい?」
「え、今すぐってこと?」
「うん」
「えーっと、、」
スマホを取り出して今いる警察の人数を確認するmndr-。こうやって仕事をちゃんとやってるところも好き。
片手が塞がっているのに安定して俺を抱っこできてるところも好き。
「大丈夫そうだね。いいよ、行こうか」
[pinとmndr-退勤します。お疲れ様でした]
[あ、お疲れ様でしたー]
無線からは温かい言葉の数々が送られてくる。“おつかれー”とか、“お幸せにー”とかである。
mndr-の車に乗り、家に向かう。
運転している時の横顔を見るのが好きだ。
目を細めて、真剣な表情で、前だけを向いて、でも口元はふんわりと笑っていて。信号が赤になり、優しくスピードが落ちた後には、大抵の場合、目が合う。
「あんまりジロジロ見られると恥ずかしいな」
なんて言うのに、いつだって赤面しているのは俺だ。
しょうがない。mndr-がイケメンだからね。
家に着くが否や、mndr-の首に手を回し、キスをせがむ。つま先で立ってようやく口の位置が合う。
「さっきお預けにされた分」
「はいはい」
触れるだけのキス。物足りないけど、続きは家の中でできるだろう。
mndr-がドアを開け、微笑みながら俺をエスコートする。
こういう行動をさりげなくするあたり、多分ものすごくモテる。そんな彼が数ある人間のうち、俺を選んでくれたことが嬉しい。
「これから、なにしたい?」
「えー、mndr-は?」
「……映画鑑賞」
「いいね、観たい!ていうか観よう」
「ポップコーンとコーラあるよ」
「よっしゃぁー」
さすがは俺のmndr-。用意周到だ。
俺がポップコーンをお皿に盛り、mndr-はコーラをグラスに注ぐ。
「あ゛!!!」
「ど、どうした?」
「mndr-に聞きたいことあったんだけど、なにを聞こうと思ってたか忘れた」
「そっか…、きっとそのうちに思い出せるよ」
「うん」
「そしたらまた聞いてね?」
「うん、……早く映画観よ!」
「そだね」
映画は好きだ。特にホラー映画が好き。mndr-にくっつく理由になるから。
以前、ホラーが好きだとmndr-に言ってからというもの、彼が持ってくるのはホラー映画ばかりだ。その時は、なんで好きなの?とか聞かれなかったけど、多分理由がわかっちゃったからなんだろうな。
ホラーを見る時は、いつも俺の肩に腕を回してくれる。そして、“怖かったら、目を瞑ってもいいんだよ”なんて言ってくれる。それでは本末転倒な気もするが、この配慮がとても嬉しい。
さらに、俺が内心“ホラーばっかで疲れちゃったなー”とか思っていると、さりげなく“次はさ、恋愛ものとか見てもいい?”って聞いてくる。正直エスパーなんじゃないかってぐらい思考を読まれる。
mndr-に言わせれば、顔に書いてあるそうだ。
mndr-が適当にホラー映画を選んで、再生した。ドロドロした音楽と共に、映画が始まる。
俺は、肩に乗せられたその逞しい腕にしがみついた。
ーfinー
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