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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#溺愛
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車内アナウンスが響きわたり、もうすぐ駅に着くことが知らされた。男性はまだ寝ているのか体勢を戻そうとしない。
もー、お願いだから起きて!
次は終点。他の乗客達は降りる準備を始めている。
このままでは降りられないので、意を決して起こすことにした。手に持っていたままだった、私のスマホをギュッと握りしめる。
「あの……、もうすぐ着きますよ?」
男性の左太ももをトントンと叩きながら、恐る恐る声をかけた。
起きて。お願いだから起きて。
「ん」
良かった、反応してくれた!
「あの、もうすぐ終点ですよ」
「……えっ!? すすす、すみません! 本当にすみませんでした」
この状況を理解したのか勢いよく姿勢を戻し、さっきよりも顔を赤くして謝ってきた。
起きてくれて本当に良かったよ。起きてくれなかったら、どうしようかと思ったし。
「いえ、気にしないで下さい。大丈夫ですから。じゃあ私はこれで」
笑顔を繕って足早に電車を降りる。
緊張で心臓バクバクだったけど、我ながら大人の対応ができたと思う。
コメント
1件
うわ、これめっちゃわかるわ……!電車で隣の人に寄りかかられて、起こすタイミングに困るってあるあるだよね。主人公の「大人の対応ができたと思う」って内心バクバクだったのにクールに去ろうとする感じ、めっちゃ愛おしいし共感した。安東アオさんのこういう日常のちょっとした気まずさを描くの上手すぎる!