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☕️side
「俺がカイリュウに片想い中なの」
あまりにも堂々と言うから、戸惑った。
けど、なんだか悪い気はせえへん。
ナオがたっくんに興奮しながら質問攻めしとると、セイトが話しかけてくる。
「っ、、カイリュウはたっくんの気持ち、知ってたん?」
『え?、、んー、まぁ、知ってた、かな』
「そうなんや…」
久々のセイトとのちゃんとした会話がコレなん?
でも、意外と普通に喋れてるかも。
たっくんのおかげ、かもな、?
一回喋ると会話も続いて、久々に喋れて嬉しくて、どんどんお酒を飲んだ。
🐰side
「ちょ、カイリュウ大丈夫なん?」
「ん〜?ナオ、今日もかわええなぁ、」
「あ、これアカンわ」
「ふふ、カイリュウもかわいいよ、」
酔ってたっくんの肩に頭を乗っけるカイリュウと、そんなカイリュウの頭を撫でるたっくん。
なんか、距離近いよな?まるで、付き合ってるみたいやねんけど。
しばらくしたらカイリュウは目を閉じて寝始めた。
『…たっくんの片想いって、ホンマなん?』
「それは、セイトがよく分かってるんじゃないの?」
『っ、、でも、なんか、距離近いし、!』
「セイトがとやかく言える立場じゃないのは分かるよね?」
「ちょ、たっくん、、」
「セイトがハッキリしないから、こんなことになってるんじゃないの?」
『…は?なんでたっくんにそこまで言われなアカンねん、っ』
「ふ、2人とも、もうやめよ、?」
ヒートアップする俺とたっくんを宥めるナオ。
でも、ホンマにたっくんの言葉にイライラして、自分の感情をぶちまけた。
『俺やって戸惑ってんねん!ホンマに親友やと思ってたのに、急に告白みたいなこと言われて、、、。ありえへんって、思ってたけど、なんか、意識してもうて、もうカイリュウの顔見るだけでキュンキュンするし、!今やって、たっくんと距離近くてイライラしてんねん、』
あれ、俺、今何て言うた?
「カイリュウのこと、好きなの?」
たっくんが真剣な目で、問いかけてくる。
「、すき、、」
今、分かった。
カイリュウのことが好きなんや。
🍓side
最初から分かってた。
セイトはカイリュウのことが好きだ。
本人に自覚はなかったけど、明らかにカイリュウへの態度は親友への態度じゃなかった。
今まではこの事実から目を逸らしていたけど、もう、カイリュウが傷つく姿は見たくない。
『カイリュウ、聞こえてるでしょ、?』
俺とセイトの会話の途中で、カイリュウが起きているのは分かっていた。
目をぱちくりさせるカイリュウは、完全に酔いが覚めている様子。
「たっくん、、」
『セイト、カイリュウのこと好きなんだってさ』
「…」
『良かったじゃん、両思いだね』
「ちょ、、たっくん、?」
『…もう、俺は諦めるから。ごめんね、?今まで俺のワガママに付き合わせて。2人で話しておいでよ』
「う、うん、、 」
2人の想いが通じ合ったと言う事実に涙が込み上げるのを我慢して2人を送り出す。
そしてその日は、そのまま解散になった。
☕️side
なんでやろ、?
セイトと両思いで嬉しいはずやのに、たっくんの表情が頭から離れへん。
「かいりゅう、?」
『あ、、ごめん、何て? 』
「遅なったけど、カイリュウのことが好きや。付き合ってくれへん、?」
『…ごめん、ちょっと考えたい』
俺の言葉にセイトは何も言わずに笑顔で頷いて、それぞれ帰路に着いた。
帰る途中、ナオから電話が来て、歩きながら話す。
「…せいちゃんと上手くいったん?」
『、いや、、考えたいって言うた』
「なんでなん?」
『もし、セイトと付き合ったら、たっくんは俺から離れるやろ、?』
「そりゃそうやろ」
『それが、なんか、嫌やなぁって』
「、それって、、たっくんが好きってこと?」
『それが分からへんねん。俺にとって、たっくんがそばにいるのが当たり前になってて、、』
「、うん」
『セイトのことが好きなはずやのに、たっくんのこともおんなじくらい考えてまうんよ』
「そっか、、でも、単純な話やと思うけど?」
『え?』
「カイリュウはこれから先、どっちと一緒におりたい?」
『これから、、』
「カイリュウの中で、答えは出てると思うよ」
ナオの言葉がスッと入ってきて、1人の顔が思い浮かぶ。
『…おれが、ほんまに好きなのは____。』
🍓side
飲み会の次の日、カイリュウから連絡がきた。
[ちゃんと話したいから、今日の夜たっくんの家に行くから]
昨日、諦めるって言ったじゃん。
2度もフラれるの?
ゲームしながら悶々と過ごしていると、あっという間に夜になって、インターホンが鳴った。
重い腰を上げてドアを開けると、パンパンに目を腫らしたカイリュウの姿があって、思わずギョッとする。
『え、目どうした?』
「んー、まあ、あとで説明するわ」
2人してソファーに腰掛けると、カイリュウが話し始めた。
「昨日さ、セイトに付き合おうって告白されたんよ」
『…うん、良かったじゃん』
「ホンマにそう思ってる?」
『、え?』
「俺がたっくんを好きになるまで、そばにおるって言ったやん」
『っ、何が言いたいの?』
「たっくんの俺への気持ちって、その程度やったんか? 」
『はぁ?そんなわけ、、両思いの2人の邪魔をするほど図々しくないよ、おれ』
なんで、カイリュウはこんな話をするんだろう。
両思いなんでしょ?早く振ってよ。
すると、カイリュウはなぜかため息をついて、グイッと引っ張られて顔が近づき、唇が触れた。
『っ、ん、、え?』
「…おれが、たっくんのこと好きって言ったら?」
『いや、、は、?だって、セイトは?』
「さっき、話してきたねん」
☕️side
ナオと話してすぐ、セイトに連絡を入れた。
[明日の昼、話がしたいねんけど]
[ええよ]
すぐに既読がついて、返信が返ってくる。
明日のことを考えて緊張で眠れず、テレビを見ながらぼーっと朝を迎えた。
家の近くのカフェで待ち合わせると、セイトは先に到着していた。
「かいりゅう、おはよ」
『おはよう、待たせた?』
「いや、俺も今来たところやし、」
『…』
「…」
今から話をせなあかんのに、緊張して言葉が出えへん。
そんな俺を気遣って、セイトが笑いながら口を開いた。
「カイリュウがこんな喋らへんの、おもろいなw」
『、う、うるさいわ、、』
「…なぁ、俺がもうちょい自分の気持ちに早く気づけたらさ、カイリュウの返事は変わってた?」
『え、、』
「明らかに今から振りますって顔やんw」
セイトの言葉にビックリしたと同時に、気が緩んで涙が出てくる。
『…俺さ、ほんまにセイトのこと好きやった。けど、思い返したら、辛い時も寂しい時もたっくんがそばにおったんよ、、』
「…うん」
『おれ、たっくんがおらんとアカンねん、っ、、』
「そっか、はは、、お前の方が泣いてどうすんねん、っ、、 」
『ごめ、っ、ごめん、ホンマに、っ』
「謝ることちゃうやん!カイリュウが幸せやったら、それでええからな?」
『ほんまにありがとな、、っ、』
2人でひとしきり泣いた後、これからも親友やからな、って指切りして別れた。
『やから、ちゃんとセイトに断ってきた』
セイトとの話を説明すると、信じられへん様子で瞬きするたっくん。
「っ、ちょっと、俺のほっぺた、つねってくれない?」
『はぁ?』
「だって、カイリュウが俺のことを好きになるなんてありえな、、、んん、っ、 」
つねる代わりにキスを落とすと、顔を真っ赤にして大人しくなった。
『ふは、顔真っ赤やんw』
「ずるいよ、」
『そんな俺も悪くないやろ?』
「…好きだよ、大好き」
『俺も好きやで』
どちらからともなく唇を合わせる。
想いが通じ合ったせいか、甘くて、優しくて、しあわせな気持ちになった。
おまけ
💖side
新曲の振り入れの日、練習室にぞろぞろとメンバーが集まってるんやけど、集合時間の5分前やのに、たっくんとカイリュウがおらへん。
『セイちゃん、なんか知っとる?』
「あ〜、なんか昨日はカイリュウがたっくんの家に泊まるって言うてたわ」
あっけらかんと答えるセイちゃん。あれだけカイリュウのことが好きやったのに、大丈夫なん?
『…ふーん、もう平気なん?』
「あー、最初は結構ヤバかったけど、幸せそうな2人見てたら、なんかスッキリしたわw」
セイちゃんが吹っ切れた様子で笑う。
じゃあ、ナオもそろそろ動き出そうかな。
『そっか、、まあ、新しい恋とか、してみればええんちゃう?』
「んぇ? 」
『…ナオと』
「え、ま、って//」
『これから覚悟しといてな?いっぱい意識させるから』
「///」
顔を真っ赤にして黙り込むセイちゃんをジーッと見てると、集合時間のホンマにギリギリで手を繋いだたっくんとカイリュウが息を切らしながら登場した。
「っ、はぁ、、ぎりセーフ、」
「もぉ、っ、ホンマに、、練習前から疲れたわ、、」
『2人とも手ぇ繋いで仲がよろしいことで?』
「カイリュウが走るの遅いんだもん」
「こちとら腰が痛いねん!誰のせいやと、、」
「カイリュウでしょ?」
「はぁ?」
「“もっと”って言ったじゃん」
「な、っ///」
言い合いしながらも手は離してへんし、椅子に座るカイリュウの背中にクッションを置くたっくんと、たっくんに自分の水をスッと渡すカイリュウ。
『はいはい、もう練習始まるんで、痴話喧嘩は後にしてくださーい』
幸せそうな2人を睨みつける。
ナオも絶対セイちゃんと付き合ってイチャイチャしてやる!!
コメント
2件

コメント失礼します 本当にこのお話が好きすぎます!! 今まで見てきた🍓☕️のなかで一番ドンピシャで好きです❤️✨✨ もっと🍓☕️が見てみたいです!!!
あっ、これめっちゃ良かった…!第2話で一気に感情が動いたわ。カイリュウがセイトとたっくんの間で揺れる心情、すごくリアルで刺さった。特に電話でナオに「たっくんがおらんとアカンねん」って気づくシーン、切なくて泣きそうになった。セイトがあっさり身を引いてくれたのも大人やな〜って。最後のナオ×セイちゃんの流れも気になるし、続きめっちゃ待つ!🍓☕️🐰☕️
#桃橙
琴音☺︎︎︎︎
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