〜白髪少女の恋事情〜
駄々をこねた結果、私は最後に入ることになった。
普通に入って行ってる三人は流石、総長、副総長、姫だ。本当に出来れば入りたくない…いくら優しいヤンキーだって言っても怖いよ、!
そう思いながらも入ることを決心しゆっくりドアをあける。
「お、お邪魔します…」
「総長!後ろの女の子誰っすか?!もしかしかて総長の彼女すか?!?」
「いや、ちが…」
と私が否定したが、西校ヤンキーズはマジか?!やら、あの総長が?!、やらと騒ぎ立てている。
どうやら…思い込みが激しいタイプらしい。
なんだか…ヤンキーです!!!って見た目だけど…悪い人達では無さそう。安心安心。
「総長に彼女ができたなら、ゆなさんは…」
「姫から降りるしか…」
「だから!!私は佑兎の彼女じゃありません!!幼馴染みです!」
私がいきなり大声を出したものだから、とても驚いている西校ヤンキーズ。
「そうなんですか?!」
「てっきり彼女だと!!」
そして騒ぎ始める。
賑やかなヤンキー達だ…
「えっと…とりあえず、桜井初伊です。訳あってしばらく放課後西校に居させてもらうことになりました。何卒宜しくお願いします。後は…結音の妹で、佑兎の幼馴染みです」
肝心なことに自己紹介をまだしていなかったのだ。
「初伊さん!宜しくッス!」
「初伊さんのあだ名どうする?」
「碧眼ちゃんとかか?」
「良いな!!」
「せ、せめて…もう少しマシなあだ名にしてくれないですかね…?」
「う〜ん…」
「碧眼ちゃんしか出てこねぇ」
そういえば…いいのあるじゃん!
「あおちゃん、とかはどうですかね…?ある友達にあおちゃんと呼ばれているので…」
「おぉ〜!」
「あおちゃん…あ!裏掲示板の?!」
「えっと…恐らく別人だと思われます…!」
「事情って…裏掲示板のことで何かあったの?」
…とりあえず…私の発言はフルシカトですか?!と叫んでやりたいところを抑えて…この人達勘良すぎない…?東校の人達とのことは西校ヤンキーズに知られないようにしないと!!
西校では…絶対何事もなく過ごすんだから!!
続く
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