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んーちょっとつかれてるからさ、息抜き作品作らせてまぁ頑張ります
好評だったら続けようかな
<雨上がりの距離>
主人公 湊 みなと
人気者 悠真 ゆうま
雨の音が好きだった。
誰かの話し声も、廊下を走る足音も、全部かき消してくれるから。
写真部の僕は、今日も放課後の校舎を歩いていた。
窓ガラスを叩く雨粒を眺めながら、カメラを胸に抱える。
教室に残っていた生徒たちも帰り始め、学校は少しずつ静かになっていく。
僕は人気のない階段を下り、校舎裏へ向かった
雨上がりの景色を撮るためだ。
濡れたアスファルトに反射する光。
葉の先に残る水滴。
曇り空の向こうから差し込む薄い夕日。
そういう何気ない瞬間が好きだった。
カメラを構えたその時。
?:「……っ」
小さな声が聞こえた。
誰かいる。
湊は反射的に足を止めた。
校舎の陰。
そこに座り込んでいたのは――
悠真だった。
サッカー部のエース。
学年でも有名な人気者。
いつも笑っていて、誰からも好かれている人。
その悠真が俯いていた。
肩が震えている。
泣いているのだと気づくまで数秒かかった。
僕は慌てて視線を逸らした。
見てはいけないものを見てしまった気がした。
だが。
ぱきっ。
足元の小枝を踏んでしまう。
悠真「……誰?」
悠真が顔を上げた。
目が合う。
最悪だった。
逃げるべきなのか分からない。
湊は固まった。
悠真「湊?」
悠真が立ち上がる。
少し赤くなった目元が見えた。
僕は小さく頭を下げた。
湊「ごめん……」
悠真「いや」
沈黙。
雨の匂いだけが漂う。
悠真「見た?」
僕は正直に頷いた。
嘘はつけなかった。
悠真は困ったように笑った。
悠真「そっか」
怒られると思った。
だが悠真は空を見上げる。
悠真「誰にも言わないでくれる?」
湊「……うん」
悠真「ありがと」
それだけ言うと、悠真は先に歩き出した。
残された僕はしばらく動けなかった。
人気者も泣くんだ。
そんな当たり前のことに、なぜか胸がざわついた。
◇
翌日。
教室に入った瞬間、僕は驚いた。
僕の机の横に悠真がいたからだ。
悠真「おはよ」
湊「……おはよう」
周囲がざわつく。
当然だ。
ほとんど話したことのない二人だった。
悠真「昨日のお礼」
そう言って悠真は紙パックのミルクティーを差し出した。
湊「え」
悠真「口止め料」
少し笑う。
昨日の泣き顔とは別人みたいだった。
湊「別に……」
悠真「受け取って」
押し付けられるように渡される。
僕は戸惑いながら受け取った。
湊「ありがと」
悠真「どういたしまして」
それから悠真は自分の席へ戻っていった。
クラスメイトたちの視線が痛い。
だが不思議と嫌ではなかった。
◇
その日から。
悠真は時々話しかけてくるようになった。
悠真「写真好きなんだ?」
湊「うん」
悠真「何撮るの?」
湊「空とか」
悠真「へえ」
会話は短い。
でも悠真は楽しそうだった。
放課後。
僕が写真を撮っていると、隣に悠真が現れる。
湊「また来たの?」
悠真「暇だから」
そんな日が続いた。
ある日。
二人は校舎の屋上にいた。
夕焼けが空を染めている。
悠真「綺麗だな」
悠真が呟く。
僕はシャッターを切った。
悠真「撮れた?」
湊「うん」
悠真「見せて」
肩が触れそうな距離。
カメラの画面を覗き込む悠真の横顔に、僕は少しだけ息を止めた。
近い。
心臓がうるさい。
悠真「すごいな」
悠真が笑う。
悠真「お前が見る景色って、なんか優しい」
その言葉に胸が熱くなった。
今まで誰にも言われたことがなかった。
湊「悠真くんは」
悠真「ん?」
湊「どうして泣いてたの」
聞いてしまった。
悠真は少しだけ黙る。
夕焼け色の瞳が遠くを見る。
悠真「期待されるのってさ」
静かな声。
悠真「結構しんどいんだ」
風が吹く。
悠真「サッカーも勉強も、失敗できない感じがして」
悠真は苦笑した。
悠真「情けないよな」
湊「そんなことない」
僕は即答した。
悠真が目を丸くする。
湊「誰だって苦しい時はある」
自分でも驚くほど自然に言葉が出た。
悠真は数秒黙ったあと、小さく笑った。
悠真「湊って優しいな」
違う。
優しいのは。
そう思ったが言えなかった。
代わりにカメラを構える。
悠真「?」
湊「今の顔」
カシャ。
シャッター音。
悠真が吹き出した。
悠真「勝手に撮るなよ!」
湊「いい写真だから」
悠真「返せー!」
夕焼けの屋上に笑い声が響く。
その瞬間。
僕は気づいてしまった。
もっと一緒にいたい。
もっと知りたい。
もっと笑ってほしい。
それは友達に抱く感情より、少しだけ特別なものだった。
けれど、その気持ちに名前を付けるには――
まだ少し早かった。
終わり
好評だったら続ける
まぁ思い付いたり疲れたらかくね
じゃ
コメント
3件
うわ、これめっちゃ好きなやつ……! 最初は息抜きって言ってたけど、めちゃくちゃ丁寧に書かれてて驚いたわ。 雨の音が好きな湊と、人気者だけど実は疲れてる悠真、その対比がもう刺さる。 「期待されるのって結構しんどいんだ」ってセリフ、ぐっときたね。 ああいう裏側を見せられるの、本当に強いキャラだと思う。 それに、湊が「今の顔」って撮った場面、あれがもう“特別な距離”の始まりって感じで… 続き、絶対読みたいわ。この関係がどう育つのか、見届けたい🔥