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(アメリカ目線)
お腹空いた … 。
めっちゃ空いた 。
なんかお腹の音スゲェする 。
まあまあデカめの音が鳴ると 、ソ連が呆れた顔をしてこちらを見る 。
その度 、俺は軽く苦笑する 。
生理現象だしなぁ … 。
どうしようもない 。
数分、どうしようもなくお腹を鳴らしてたらソ連が自分のカバンを探り始めた 。
何だろうかと見てると、中から取り出したガムを俺に押し付けた 。
『これで多少は大人しくさせろ 。』
そう言って向き直り 、すぐにノートにペンを走らせる 。
は …… はわわ … 。
こんなの好きになる以外なくない ???
あーー 、好きになった方の負けなのに … 。
俺もう負けてんじゃん 。
終わった〜!!!!
いや 、負けていいわ〜 。
ソ連になら 。
本当きゃわじゃん …… 。
そう心の中で悶えながら 、俺は軽くソ連にお礼を言ってからそのガムを口に入れる 。
聞こえてるかどうかは分かんないけど 。
ほわ …… ミント味だぁ ……… 。
目が覚めるぅ ………… 。
ソ連って感じだなぁ 。
なんとかそれで空腹を抑え 、その時間を過ごした 。
終わった後、改めてソ連にお礼を言う 。
「さっきはありがと!
おかげでなんとかなったわ〜 。」
軽く笑顔で話しかける 。
『別に 。
うるさかったから渡しただけだ 。』
そうさらっと返されるが 、きっとソ連は優しいんだろうなぁ 、と心の中で微笑む 。
その後の授業では 、ソ連の頭の良さに驚かされた 。
俺もそれなりに優秀で 、頭がいいと思っていたけど 、ソ連はその上を行った 。
まだ誰も習っていない問題を俺の隣で教授の話を聞きながらスラスラと軽く解いていた 。
予習でもしてきたのだろうが 、本当に凄いと思う 。
大学なんてほとんどの人がばっくれて 、適当にやり過ごしていくものなのにな 、と自分の先輩のことを思い出しながらソ連を見る 。
何でソ連はそんなに勉強が出来るのか不思議で仕方なかった 。
きっと何か大きな夢があるんだろうな 。
そんなところも素敵だと思う 。
俺は夢はとくになく 、ただ頭がよければ何でも出来るからとりあえず勉強しよう 、と言うタイプだから 。
ソ連にはどんな夢があるんだろうなぁ 。
いや 、もしかしたら 、俺と同じタイプ … ?
うーん 、でも 、ソ連はそんな感じしないんだよなぁ。
てか 、そろそろお昼の時間じゃん !
わーい ! カナダのお手製 、ナポリタン弁当楽しみだな 〜 。
「 ねぇ 、ソ連 ! よかったら一緒にご飯食べない ? 」
『 俺は今から買いに行くから 、お前は友達と食べていたほうがいいんじゃないか ? 』
「 え〜 、俺はソ連と食べたいの ! 買いに行くくらい着いていくよ 。
後 、お前じゃなくてアメリカ ! 」
そんな会話をしながら俺はソ連に着いていく 。
食堂なんて久しぶりに行くなぁ 。
俺は友達と外で食べたい派だから 、ほぼ行ったことがない 。
雨の日とかそーゆー日くらいにしか行ったことない 。
うちは日によって売られてるのが変わるタイプなんだよね 。
今日は何が売ってるんだろう 。
そんなことをソ連と話しながら食堂に入る 。
「 えっ ! 今日 、ナポリタンじゃん !」
まさかの俺のお弁当の中身とビンゴ !!
カナダに感謝しかないんだけど !?
ふふ、一緒に同じの食べれるんだ … 。
初めて会ったばかりなのに俺 、ベタ惚れだなぁ … 。
いや 、でも 、まだ本気とは決まってないし … 。
うーん … 、でも 、やっぱりソ連は魅力的だなぁ 。
(ソ連目線)
何だこいつ 。
ずっとジロ 〃 見てきて … 。
日替わりとは言ってたが、今日はナポリタンなんだな 。
後はパンか … 。
ナポリタンでいいな 。
… 。
「 おい 、何見てんだ 。」
『 や ! 別に !! 』
変なやつだな … 。
なんか知らんが 、見て来るやつを放っておいて俺はナポリタンを買い 、食堂の席に着く 。
「 いただきます 。」
『 い 、いただきます ! 』
手を合わせて 、俺がナポリタンを食べようとすると
『 ね 、見てこれ !
俺のお弁当の中身 、ナポリタンなんだ !!
おんなじなのすごいよね!! 』
「 そうだな 。」
『 … うん 。』
「 … ふ 、」
『 えっ 、何で笑うの !? 』
「 それだけなのに 、そんなに嬉しそうにしてるお前が可笑しかったからだよ 。」
『 … かわいい 。』
「 ? 、何か言ったか ?」
『 いや !?
とりあえず 、食べよ ! 』
「 そうだな 。」
… こいつ以外と揶揄うの面白そうだな 。
同じものを食べながら 、様々な会話を弾ませる 。
アメリカが話してくれることに 、俺は頷いているだけだが 。
『 それで 、アイツそのまますっ転んでさ〜w 。
スゲーみんなで笑ったんだよねw 。』
「 ふ 、なんだそれw 。」
『 そいえばさ 、ソ連は何処から来たの ? 』
「 俺 … は 、… うーん 。
田舎 ? から来たぞ 。」
『 えっ 、意外 !!
ここまでどんくらいかかる感じ ? 』
「 電車使って約2 、3時間だな 。」
『 え” !? 2、3時間 !?』
「 嗚呼 。でも 、今は引っ越して近くに来たからな 。
今だとバイクで30分程だ 。」
『 へぇ〜 、バイク通学なの ?
俺と一緒だね !』
「 そうなんだな 。
お前はどれくらいかかるんだ ? 」
『 俺は結構早いよ ! 』
「 … なのに遅刻したのか ? 」
『 う”っ … 。痛いとこ突かれたぁ … 。』
「 ふは 、悪い悪い 。」
コイツと話すのはそんなに悪い気はせず 、ただ普通に楽しむことが出来た 。
五限目が始まる前に食べ終わり 、直ぐに講義室に戻る 。
相変わらず隣のやつは色々聞いてくる 。
それなりに頭いいんだから自分で考えろ 、なんて言いたくなるが人に何かを教えることが新鮮で 、何となく楽しくなってしまい 、結局最後の講義まで聞かれたことは全て教えた 。
アメリカはバスケのサークルに入っているから 、俺はそいつと別れて早めに帰った 。
アメリカには
「 身長も高いし 、顔もスゲー美ジ … かっこいいんだからどっかのサークル入ればいいのに 〜 。」
と言われたが 、正直興味がないので今はまだ入る予定はない 。
今度 、見に来てくれと騒がしかったので機会があれば見に来させられるつもりだ 。
今日は疲れたからよく眠れそうだな 、なんて思いながらバイクに跨った 。
つづく 、