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そもそも恋って何なんだろう。普通に好きと、どう違うんだろう。

考えてみれば、私は初恋がまだだったのかもしれない。

…まあ、男を馬鹿にしてきたから当然だけど。

店長は、今までに接してきたどの男とも違う。店長といると、穏やかな気持ちになる。

最初に出会った頃よりは心を開いていると、認めてあげなくもない。

こういうのが恋なんだろうか。

だけどこれは同姓にも言えることではないか。

例えば、姫菜と話していても楽しいし、最近はいろんな所に遊びに行くようにもなった。

姫菜のこと、好きになってきている。じゃあこれも恋になっちゃうじゃないか。

…考えるほど、分からない。男女の違いが。

というか、こんなにも深く恋について考えたことは初めてだ。

…慣れない脳を使ったからだろうか。

私が、熱を出してしまったのは。

「あー…熱い…全然下がんないじゃん…。」

額に手を当て、熱い息を吐く。頭はズキン、ズキン、と一定のリズムで痛みを刻んでいる。

背中には嫌な汗がびっしょりと気持ち悪い。

全身は湯気が出ているんじゃないかというくらい火照っている。

身体中から力が抜け、だるい。

熱を出すなんていつぶりだろう。

会社には、既に連絡してある。チーフは優しく心配してくれたが、私の心は申し訳なさでいっぱいだった。

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