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設定とか全然分かってないしマフィアについても全く知らないので暖かい目でご覧下さい…
一応マフィ班(一松愛され)です
簡単なあらすじ
一松が誘拐されて人殺したり裏の仕事したけどボスが死んだのでブラック工場の寮に入って働き始めて身寄り無しのまま班長になる。マフィアではボスに命令されて身体を売ってた。工場では無理やり作業員に犯されている
一松は一人っ子だと思っている
他の松は記憶あり
年齢は20歳
一松以外は「pino family」として一松を探している
モブカプ名前付けてます
その他モブ
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轟轟と暗い工場内に響く機械音が耳を劈く。
日々憔悴していく身体と心に鞭を打って只管に手を動かす。
終身名誉班長というなんとも喜ばしくない役目を背負わされた日から人の上に立つという責任感にじりじりと精神が蝕まれ続けている。
今日も変わらず目の前のベルトコンベアを流れる物品の不良品を目敏く見付けて作業員に細かく説明する。
この役目を背負わされてからというもの、作業員からは嫉妬とストレス発散という名目で陰口や暴力、暴行を受けて来た。
己の更に上に立つお偉い人は知らんぷりだ。
身寄りも無く、人に虐げられるような人生しか歩まなかった自分には割に会った良い人生だろう。
それでも、たった一つだけ未だに悔やんでいる事がある。
それは数年前に遡る。
何時からなんて覚えちゃいないが、気付けば僕は人を殺して、殺して、殺していた。
マフィア「bambù family」という所のボスの右腕、「viola」として生を受けていた。
その頃の、というより今もだが、ずっと己はボスの為に生きていた。
ボスの為に血を流し、ボスの為に人を殺し、ボスの為に股を開いた。
ボスはこんな自分を猫のように可愛がってくれた。
とうに感覚も狂っていた。
こんな”幸せ”な日々が続くと本当に思っていたんだ。
本当に呆気なかった。
深夜、響き渡る轟音と絶叫、強く濃い血の匂いに目が覚めた。
隣にいたボスも驚いてバスローブ姿のまま飛び起き、僕に確認してこいと焦った様子で叫んだ。
僕は急いで任務の時に着るスーツを着て廊下へそろそろと出た。
廊下の先の方は煙で視界が遮られたけれど、轟音が止んだ静かな廊下に木霊する革靴の足音で”誰か”が来ているのは分かった。
すぐ近く、後ろの扉の向こうには大事なボスが居る。
この部屋まで辿り着くのにはボスが信頼してる部下達の部屋がある。
ここまで来れたということは部下よりも強いということ。
僕は踵を返して部屋に入り、ボスに逃げる旨を伝えて窓を割った。
ボスを抱き抱えて窓から飛び出したんだ。
途端、部屋の中に閃光が走った。
パンッと何かが弾けるような音がして、僕の右頬に暖かいドロッとした液体が掛かった。
右脇に抱えていたボスの力が抜けて、僕はバランスを崩した。
脳内に警鐘が鳴り響く。
見るな。
右脇を見るな。
僕はそのままボスを見ずに飛び降りた。
下には森が広がっていて、ただただ僕は森の中をボスを抱えて走った。
ここまで来れたとしても少しは離れてた筈。
どうしてそんなにすぐにボスを撃てたんだろう?
そこで僕は考えたんだ。
前々から僕たちのファミリーに喧嘩を売ってきてた「pino family」って所。
彼処はボス1人、幹部4人のたった5人で切り盛りしてるらしい。
それから僕はその「pino family」を伐とうとしてる。
一松は己に降りかかる拳と怒号に意識を浮上させた。
どうやら回想に浸り過ぎたらしい。
目の前に居るのは作業員の名前も知らないような端くれだ。
一松は抵抗もせずにただ只管に犯された。
一松の瞳は遠くを映していたが、決して絶望はしていなかった。
昼休憩の終わりのベルがカンカンと鳴り響き、作業員達はゾロゾロと戻って行く。
一松は身嗜みを整えて作業場では無い、お偉い人が居る階へと向かった。
そこで辞める旨を伝え、呼び止める声も聞かずに荷物を纏めて工場を飛び出した。
話が長引いたせいか外はもう朱が差し、ボスを殺した男の炎のような瞳が脳裏に蘇る。
一松は舌打ちを1つ零し、ビジネスホテルへ向かった。
(1人で彼処は潰せないよなぁ。…マフィア、立ち上げるか。)
それからは慌ただしく、案ずるより産むが易しという考えの一松は早速以前居たファミリーの生き長らえた2人の仲間に連絡をとった。
2人はカップルであり、連携も良くとれるとても良いパートナーである。
2人より年下の一松を可愛がってくれ、汚れ仕事も率先して受けてくれていた。
「あ、もしもし、violaだよ。久しぶり。…うん、ごめんね、あのさ、僕マフィア立ち上げようと思って…うん。また一緒に居てくれない?…いいの?ありがとう、今はビジネスホテルだよ…そう、そこの。え、明日朝から迎えに来てくれるの?うん、拠点ももう用意済み。だから武器とか持って来てくれる?一緒に拠点に行こう…おやすみ。ありがとう。」
シーツが皺なく広げられた白いベッドの上に腰を下ろし、久々の仲間の声に頬を緩ませて携帯越しに会話を弾ませた。
精神的にも身体的にも疲れが蓄積していた為、一松はすぐに眠りへついた。
翌日、チェックアウトと同時にホテルの前に停められた黒い高級車に乗り込み、3人で他愛もない話をした。
隣でニコニコと話を聞く彼女の名はArtigliere。ボスに付けられた名だ。
そして此方もニコニコしながら運転をしている彼はSpadaccino。彼はマフィアにしては珍しく刀を使い、ジャパニーズマフィアのように戦う。
そんな2人を尊敬し、一松も訓練をした。
一松の実力はボスをも上回るとも言われた程だった。
一松はふと思い出し、2人に話を切り出した。
ボスを殺したマフィアを潰そうと思ってる事、他にも人が居たら連れてきてほしい事など。
2人は一松にならどこへでも着いていくと自信満々に答えた。
暫く車を走らせれば周り一面森が広がる道が現れた。
そこをまた暫く走れば大きな屋敷が聳え立っていた。
一松は少々目立つと思ったが、どうせ負ける事なんて無い、と侮っていた。
飽きた…いつか続き書きます…😢