時系列 年齢が少し変わっております。
それでも良い方 はどうぞー
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敦 「それで、森先生 貴方は僕をどうする気なんですか? 」
森 「どうするなんて、本当に迷子かと思って声をかけただけだよ」
僕は、ひょうひょうとした態度に少し疑問を感じる。
この人の笑顔は怖い
どちらかと言えば薄ら寒い笑いと言った方があっていると思う。
この人は孤児院の人とはまた違う 態度で僕に接する。
これは優しさではないと気づいているが初めての感覚にやはり、困惑する
僕は、この場に長くいてはならないと思い足早に離れようとする。
敦 「僕、そろそろ行きますね、」
森先生 「待ちたまえ」
敦 「なんですか、、まだ、なにか」
森先生 「君は今帰る場所がないんだろう?」
敦 「そうですけど」
森先生「なら、私のところに来ないかい?」
ニコニコとした仮面を貼り付けて僕に笑いかける彼に僕は、「本気ですか?」と、驚きを隠せずに声がもれる。
だが、彼はそんな返答を予測していたかのように、話し始める。
森先生「勿論だよ。君みたいな子は必ず成長する。」
敦 「、、、」
こんな怪しい話は無い。
こんな僕に優しくしてくれるはずがない
ない、、
ないはずなのに、
やはり、僕は人の優しさに弱い
気づいた時には、「僕を連れて行って、」と言ってしまっていたのだから、
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初めて見る立派な建物に僕は息を飲む
孤児院から出たことの無い僕にとってこれもまた初めての経験だからだ。
そして、僕は過ちに気づく
黒服1 「今日、裏切り者が、、」
黒服2 「うわ、怪しいと思ってたんだがな、」
ここは、普通のところじゃないと、
敦 「森先生、あの、ここって、、」
森 「あぁ〜、言ってなかったね、、」
森 「ここは、ポートマフィア 非合法組織を生き残ったはぐれ者の集まりだよ」
森 「まぁ、大きくなりすぎて、今は数十を超える傘下を持っている大組織になってしまったんだけどね、」
敦 「、、、」
敦 「えっ!!?」
やはり、僕は騙されやすかった。
だけど、僕はそれを聞いて少し安心した。
だって、こんな呪われた身が役立てると思ったから、、
自分と同じだと思ったから
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時は流れ、敦は12歳になった。
敦はたいそう可愛がられ、たいそう厳しく育てられた。
敦 「ただいま、戻りました。」
森 「今回は長かったね、背が高くなったんじゃないかい?」
敦 「そうですかね、、」
敦は何ヶ月もの潜入任務から帰ってきたばかりだった。
4年前とは見違える程でもないが、確実に強くなり、確実に闇に染まっている姿。
昔の敦を知っている人ならさぞ驚くだろう
森 「まぁ、それはいいとして、どうだったんだい?」
敦 「やはり、ポートマフィアを潰そうと考えている組織が集まっているようです」
敦 「確認できているだけで、2グループ 」
敦 「どちらも、強力な異能を持っているメンバーが集まっています。」
森 「それは面倒なことになったね」
敦 「今のうちなら、僕の隊だけで潰す事も」
森 「それはダメだ」
敦 「何故ですか!僕だってボスや、他の幹部たちに鍛えられています!」
敦 「あのくらい潰すなんて簡単に、、」
森 「だが、君は異能をちゃんと扱えていないだろ」
敦 「そ、それは、」
森 「きちんと使いこなせるまで実戦で使ってはいけない」
森 「これは、周りだけではなく、君を守るためにも言ってるんだ」
敦 「ですが!!僕は死ぬようなことはありません!」
森 「それはそうだね」
森 「なら、君はもし異能を使ってる時意識が戻らなくなったらどうなると思う?」
敦 「それは、」
森 「君は最悪の猛獣。死なない虎など、脅威でしかない」
敦 「、、、」
敦 「わかりました」
敦 「では、この件は他の幹部に回しておきます。」
森 「あぁ、ありがとう。当分の間 ゆっくりしていくといい。」
敦 「はい。」
森 「後、君に紹介したい人物がいるんだけど、いいかい?」
敦 「今すぐにでしょうか?」
森 「いや、急ぎではないよ。ただ早めにあっていた方がいいと思うよ。」
敦 「それは、どういう意味ですか?」
森 「まぁ、あって見ればわかるよ」
森 「入って」
ガチャっと言う音の後、後方から全身が黒に覆われた人物が歩いてくる。
目つきは悪く、僕を睨みつけている。
敦 (昔、会ったことがあるのかな?)
森 「芥川君。自己紹介を」
芥川 「やつがれは、芥川龍之介。異能は羅生門だ」
敦 「えっと、僕は中島敦で、異能は月下獣。まだ、異能をちゃんと使ったことはないけど、よろしくね」
芥川 「、、、」
森 「じゃあ、自己紹介も終わった所で一つ、お願いがあるんだが、」
敦 「なんでしょうか?」
森 「君たちには2人で敵組織を潰して貰おうと思う!」
「え!?」
コメント
3件
新双黒2人だけでの任務とか最高すぎでしょ!!!!続きが楽しみすぎる!!!