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shp → 「」
ほぼくうはくなし
わんく
同性愛者が許される世界に生まれてたら、
どれだけ幸せだったか。
同性に「好き。」
と感じたことはあまりなくて、少し前の自分は 同性愛者のことを、
変だと感じていたときもあった。
だけど今は
守りたくて、愛おしくて、近づきたくて
堪らない 同性の大好きな人がいる。
今だと 周りの人は 変な目から見られるし、
親にも反対されるし、おまけに世間は許してくれやしない。
「 …、来世は兄弟で いよーな 」
だったらいっそのこと、
一緒にいても変に思われない家族の兄弟で、
『 …、ぉんッ…、!! 』
生まれ変わろうなって。
平気な顔して余裕ぶってるけど、しっかり 手も震えてるし足もガタガタ。
心臓もバクバクして 真っ白くて広いベッドに 、響き渡りそうだった。
ベッドから起き上がって、「睡眠薬」と書いてある 沢山入った 瓶を
震えた手で、抑えながら 振る彼を見て 少し安心したり、
少し怖い。
だけど、君と一緒に眠りに付けるなら、それなら、…
なんだっていい。
君は 瓶を俺の目の前に差し出せば、俺は手で 大量の薬を すくい取る。
その後君も 大量の薬を手に集めて、
数個ずつ、口に含んで 甘ったるく感じる水で流し込む。
『 … っ、。 』
こんなこと、
ほんとにやってもいいのか。
そんなこと言いたいのは今此処では手遅れ。
何か言いたげな口を チャックして、薬を見てから 数量の水が入った コップを 震えながら持つ。
恐る恐る 一粒。またひとつぶ。
こんなくすりに手を差しのべて、バカみたいにかんじるのも なんだかどーでもよくなってきた。
あと ひとつぶ。
てに さびしく のこったくすりを ひとつぶ とりながら、めをつぶり、こっぷを くちにつけ、
ながし こんだ。
『 … ぁ …”…、。 』
…
ねむい、あたまが いたい、
べっどで たおれるように、よこになり、となりで よこになっている きみと てをつないで。
いしきが うすれ ていく。
「 … 、またな … 笑」
めをつぶりながらいったちょくご、こうかくが すこし さがりながら ねむりについている きみをみ て、
おれも ねむりに つ く。
『 … ん 、…… 』
…
、ぁれ。、
ぱち、と目が覚めれば、
ふかふかの真っ白くて広いベッドが其処には 広がっていた。
その中に一つ小さな頭。
頭が、ガンガンするのを抑えながら 恐る恐る近づいていく。
『 … しょっ 、…ぴ、? 』
俺には見せない寝顔で、 静かに寝ていると思えば 寝息も聞こえない。
ただゆっくり、眠りについていた。
しょっぴの手に少し 残っている薬を見て、力が一気に抜けて。
『 ぁ、……あ。… 』
体を揺すっても、動きや、また ダルそうな返事はかえってこない。
…うそ、うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだ。
こんなに元気に起き上がる自分よりも、君のもとへ駆け寄り、肌を触る。
人の肌からこんな温度が出ない程冷たい。
空っぽの瓶。
少し余った 無色の水。
ベッドに 散らばった 睡眠薬。
もう 開くことも ない 紫の瞳。
全部が憎くて、全部が苦しくて
先に行ってしまった君が 石になったみたいで。
おれやっぱ、
『 、報われて、… 』
『 ないんかなあ 、… ッ……、 』
聞いてもくれない君に問いかける俺がバカみたい。
君を裏切って、元気に生きる自分に申し訳なくて、
ベッドの 布団をギュッと握り締め、目から出てくる 大粒の雫が落ちるのを
見るしか出来なかった。