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私は、アイラ。
兄である王に疎まれ、母は私の身代わりとして処刑台に消えた。父は私をロッカーへ隠し、その隙間から、私は父が貫かれるのを見ていた。布で塞がれた口からは、悲鳴すら零せなかった。
孤独と空腹の中、パンを盗もうとした私を救ってくれたのは、一人の魔導師だった。彼との数百年の修行。けれど、師匠もまた時の流れに散っていく。
再び訪れた永い孤独。それを終わらせてくれたのが、セレンだった。
泣きながら私の元へ来た彼女を抱きしめた時、私は決めたの。今度こそ、大切な人を守り抜くと。
セレン、あなたは言っていたわね。私は凍てつく世界に咲くだけの、名もない氷の結晶だって。……私にとっては、あなたが世界で一番美しいフロストフラワーだったのに。」
師匠が息を引き取る間際、アイラにこう言った。
「アイラ、いつかお前が『この人のためなら魔法を使いたい』と思える相手に出会ったら、その時は自分のためにではなく、その人の未来のために使いなさい」
私は、今日ようやくその約束を果たせるよ。
「母さん、、。」
[次回]
ラッキーキャット