テラーノベル
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「ねー、元貴。もっかい言って。」
「ん?なにを?」
「“かっこいい”って。」
「…やだ。」
「なんで!いいじゃん!」
「…やだよ。」
「いいじゃん!」
「うるさい!」
さっきの番組収録で、ぼくが若井に『かっこよくなった』って言ったのが、相当嬉しかったらしい。
楽屋に戻ってきてからも、ずっとその言葉をおねだりされてる。
そういうのって、求められて言うもんじゃないと思うし、言ってって言われると、なんだか言いたくなくなるもので、ぼくは若井に『うるさいっ。』と一喝すると、涼ちゃんのところに逃げてきた。
「言ってあげたらいいじゃない〜。」
ぼくと若井のやり取りを見てた涼ちゃんは、少ししょげている若井を見ながらそう言う。
だけど…
「もー、他人事だと思ってさあ。調子に乗らせたら、あとが大変なんだからっ。」
そう言って、ぼくが頬を膨らませると、『あはは〜。』と涼ちゃんはやっぱりどこか他人事のように笑った。
「でもさ、たまにはご褒美も必要じゃない?」
そう言って、涼ちゃんはカバンを持つと、ひらりと手を振って先に楽屋を出て行った。
・・・
家に帰ってからもソファーに寝転びながら、少ししょげてる若井。
別に言ってあげてもいいんだけどさ…
あの時の嬉しそうな笑顔…なんか、可愛かったし。
でもなー…
なんかなー…
んー…
はあ…
「若井。」
「んー?」
「若井、かっこいいよ。」
…はあ、これが惚れた弱みと言うやつか…
好きな人にはしょげた顔より笑顔で居て欲しいし。
それに、ぼくの言葉で笑顔になってくれるのは、やっぱり嬉しいわけで。
ぼくはぼく自身に負けて、若井が聞きたがってた言葉を口にした。
「え、嬉しい!ありがとう!」
しょげていた顔はみるみるうちに明るくなって、若井はソファから勢いよく身体を起こすと、まっすぐぼくを見つめながら、満面の笑みでそう言った。
「そんなに…嬉しいの?」
その笑顔があまりにも真っ直ぐすぎて、逆にこっちが照れてしまって、思わずちょっとぶっきらぼうな言い方になってしまった。
「本当に嬉しい!だって、好きな人にかっこいいって言われて、嬉しくない人なんて居なくない?」
若井はそう言って、また笑った。
その笑顔も、昔から変わらない素直さも、やっぱり好きだなって改めて思った…んだけど……
「元貴は、どんどん可愛くなるよねぇ。」
そう言ったときの若井の顔は、もう悪い顔になっていた。
…ヤバい!
一歩下がろうとした時にはもう遅くて、
ぼくの腰は若井の両手にがっちり掴まれ、ぐいっと引き寄せられていた。
「…ちょっ、」
若井はぼくのお腹に顔を埋めたまま、まるで匂いを確かめるように、すうっと深く息を吸い込む。
そのまま顔を下げていき、今度は悪戯っぽく、ぼくのパンツのチャックを口に咥え…
「へんたいっ、、」
上目遣いでぼくを見ながら、ゆっくりと、じらすように動く。
目が合ってしまって、心臓が跳ねた。
「…っ、やだぁっ、、」
情けない声が漏れてしまう。
それでも若井は悪びれる様子もなく、布越しに、ぼくを意識させるような動きをした。
若井の愛撫によって、少しづつ濡れていく下着が気持ち悪くて、ぼくは身体を捩る。
「ねぇ、おねがいっ、、離してっ。」
お願いしたところで離してくれない事は今までの経験上分かっているけど、一応お願いしてみる。
けれど、やっぱりぼくのお願いは若井に聞き入れて貰えず、その変わりに口の端を上げ、意地悪な笑顔を向けられた。
「ココ、もうこんななのに? 」
いたずらっぽく囁く声とともに、若井の視線がぼくの下腹部に落ちる。
視線の先にあるものを、ぼく自身が一番よく分かってた。
彼の舌先とぬくもりに反応して、下着越しでもはっきり分かるくらい、ぼくの身体は素直に反応してしまっている。
「…だって、しょうがないじゃん…。」
小さな声で、そう呟くしかなかった。
抵抗する気持ちは確かにあるのに、触れられるたび、甘くなっていく。
頭の中で鳴っていた“だめだよ”の声も、もうだんだんと霞んでいく。
「明日、朝早いんだから…」
そう言いながら、若井を止めようと手を伸ばすけど、その手は包むように優しく握り返され、どんどん流されていく自分がいるのが分かった。
「うぅ、も…やだぁっ、もっと…ちゃんと、触って…。」
暫くの沈黙のあと、ぼくが観念したようにそう呟くと、若井は満足そうな笑顔を見せた。
そして、ぼくの手を握っている手はそのままで、空いてるもう片方の手でゆっくり下着を下ろしていった。
「…ぁ、」
ぶるんと下着から出てきたそれは、自分が思ってたよりも反応していて、先の方からは透明な液がトロトロと溢れ出していた。
視線の先にある自分の状態に、顔から火が出そうで、思わず手で顔を覆ってしまう。
「…元貴のココ、すごいえっちだね。」
若井の言葉はからかい混じりで、それでもどこか愛しげで。
ぼくはたまらず、小さな声で言い返す。
「若井の…せいじゃんっ。」
忙しくて、ゆっくり触れ合うことが出来なかった日々。
今、やっと触れられて、 ぼくの身体は、素直すぎるくらい素直に応えていた。
本当は、もっと若井に触れて欲しいのに、 代わりに口をついて出るのは、いつもみたいに可愛くない言葉ばかり。
「ふっ。じゃあ、おれが責任取らないとね。」
でも、若井はそんなぼくの言葉でも、嬉しそうにそう返すと、溢れ出している透明な液をペロッと舐め取った。
「んっ、、」
小さな刺激だけで、身体が跳ねてしまう。
情けないくらい素直な反応に、自分でも驚いていた。
「すご、どんどん溢れ出してくる。」
そう言って、若井はくすっと笑った。
そして、ぼくの下着を脱がしきると、片手をソレに添えて大きく口開いた。
「ぁっ、、んぅ、、」
待ち望んでた快感に、思わず甘い声が漏れてしまう。
器用に舌を使いつつ、若井はわざと音を立てながら口で扱いていく。
「ねぇ、、音っ、やだぁ、、」
「…なんで?」
「…恥ずかしいから、、」
耳に響く、その音が恥ずかしくてやめて欲しいとお願いするけど、若井にはそれが逆効果だったみたいで…
「恥ずかしがってる顔好きだから、やだ。」
若井はそう言って、ニヤッと笑った。
「んあっ、、ぁ、わかいっ、、」
「イきそ?元貴、腰動いてるよ。」
「っ、あっ、、言わないでぇ、、」
恥ずかしさで顔が熱くなって、目を逸らすことしかできなかった。
だけど、若井はちらりとぼくに目を合わせると、不意に唇を離した。
「…ぁ、なんでっ。」
切なそうにビクビクしているソレの先を若井は指先でなぞる。
もどかしくて堪らないその刺激に身体をよじらせると、若井はそのままその指を後ろに這わせた。
「立ったままいける?」
そんなふうに優しく訊かれても、無理。
身体は熱いし、力が入らない… ぼくは若井の目を見て、小さく首を横に降った。
「じゃあ、こっちおいで。」
首を振ったぼくに、若井は小さく笑って、握っていた手をやさしく引いた。
その温度に抗う気持ちはもうなくて、ぼくは素直に導かれるまま、彼の隣に腰を下ろす。
そして静かに横になると、少しだけ、遠慮がちに足を開いた。
「…あんまり、見ないでよっ。」
「…元貴こそ、あんまり煽んないで。」
そんなぼくを見て若井は、興奮を抑えきれないと言うように、唇をペロッと舐める。
視線が絡むだけで心臓が跳ねて、逃げたくなるような、でも逃げたくないような気持ちになる。
「久しぶりだし、痛かったら言って?」
そう言うと、若井はゆっくり少しずつ解すように指をナカに進めていく。
やわらかく触れられるたび、身体は少しずつ慣れていくけれど、久しぶりの“異物感”に、 息を詰めてしまう。
それに気づいたのか、若井の手がそっと頬を撫でてきた。
「力抜いて、大丈夫。ちゃんと、ゆっくりするから」
その言葉に、ふっと肩の力が抜ける。
あたたかい声と、知っている香りと、優しい手のひら。
頬を撫でられるのが気持ち良くて、目を細める。
「わかい、、キスしよ。」
そしてそのまま頬に置かれていた若井の手をぎゅっと握り、目を見つめて小さく呟いた。
「ねぇ、まじで可愛すぎ。」
若井はそう言うと、後ろを解す手はそのままに、握った方の手の肘を付いて身体を倒し、そっとぼくの唇に自分の唇を重ねてきた。
最初は、触れるだけのキス。
でも、それだけじゃ物足りなくて、ぼくがそっと舌を伸ばすと、すぐに若井の舌が絡んできた。
温度が少しずつ上がっていく。
息が混じり、唇が重なり、ただ口づけを交わしているだけなのに、気持ち良くて頭の中がふわふわしてくる。
「……ンンッ、、ふぁっ、、ぁ、そこっ、、 」
しばらく夢中で口づけを交わしていると、動かしている若井の指が、ぼくの“イイトコロ”に当たり、身体がびくんっと跳ねた。
「…ここ?」
「やぁっ、あ、、ソコぉ、」
「気持ちいいの?」
「んんっ、、ァッ、気持ちぃっ、、」
ソコを若井の指が突くたびに、気持ち良くてお腹にきゅうっと力が入る。
「可愛い。もっと感じてる顔見せて。」
若井はそう言いながら、握ってた手を離すと、ぼくのTシャツの裾に指をかけ、胸の上まで、ぐいっと捲り上げた。
そこには、ぷっくりと腫れた胸の突起があり、それを見た若井はふっといたずらっぽく微笑んだ。
「まだ触ってないのに。」
恥ずかしいのに、その先を期待してしまっているのか、若井から視線を外せない。
「…言わないでっ……っ…ん、ふ、、」
そんなぼくの期待に応えるかのように、若井はゆっくり胸元に顔を近付けると、『こうして欲しいんでしょ?』と言うような表情で、舌先でペロッと舐めた。
そんな少しの刺激でも身体がビクビクと反応して、気持ち良くて目が潤んでしまう。
「乳首好きだもんね。」
若井はそんなぼくの様子を楽しむように、丁寧に、焦らすように舌を動かしていく…
「…も、いいからぁっ、、」
何度も何度も、ナカも胸も、しつこいくらいに弄られて、 気持ちいいのに、なかなかその先にいけないもどかしさに、ついにぼくは声をあげていた。
「なんでー?気持ちいでしょ?」
にやりと笑う若井の顔を見て、ぼくは確信する。
――この顔は、ぼくが恥ずかしがりながら“欲しい”って言うのを待ってる顔だ。
わかってる。けど、言いたくない。
だって、それはなんだか負けみたいで――。
(だったら、逆に…)
「わかい、、もっと大きいのちょうだい、、」
そう呟いて、ぼくは足を伸ばして、若井の腰を引き寄せる。
不意を突かれて目を見開いた若井に、ぼくはあえていたずらっぽく笑ってみせた。
「…ね?」
そっと囁くように言って、ぼくは腰をわずかに動かした。
布越しに伝わる若井の硬さに、心臓がドキドキと音を立てる。
若井も興奮してくれているのが嬉しくて、もう一度、ちょっとだけ擦り寄ると、 ソレが後ろに当たって、ぞくりと背筋に電気が走った。
けれど。
若井はふいに顔を伏せ、目を閉じた。
(……やりすぎた?)
(…もしかして、引かれた?)
急に胸がざわつく。
さっきまでの甘さが、急に不安に変わりそうになる。
けれど、ほんの数秒後。
若井はカチャカチャとベルトを外しだした。
「…おれ、結構我慢してるんだからね?」
そう言いながら、若井は少しだけ息を弾ませながら、素早くパンツを脱ぎ、下着から硬く大きくなったソレを取り出すと、ぼくの後ろにあてがった。
「元貴。おれの事、好き?」
「好き。」
「ふっ、おれも。」
この時には、もう明日の仕事の事とかどうでも良くなっていて、早く若井とひとつになりたくて、甘えるように若井の首に手をまわしていた。
若井の問いに、素直に『好き』と答えると、若井は嬉しそうに微笑み、ぐっと腰に力を入れて…
「大好き。」
そう言うと、一気に自分のモノを突き刺し、若井は気持ち良さそうに目を細めた。
「んあっ、、ぁ、、おっきいの…奥まできてる、、」
息が詰まりそうなほどの熱と圧迫感に、全身がぶるぶると震える。
若井は、ぼくの顔の横に両肘をついて、少しだけ心配そうに覗き込むようにして顔を近付けてきた。
「…ごめん、元貴が可愛すぎて我慢出来なかった。…大丈夫? 」
不安げな声と、優しく覗き込んでくる瞳。
ぼくは、小さくコクコクと頷いた。
お腹の奥が少しきゅうっとするけれど、ちゃんと慣らしてくれたおかげで、痛みはない。
むしろ、その熱さや圧迫感が、じわじわと快感に変わっていくのが分かる。
……けれど。
(キス、してくれないんだ……)
あと少しで唇が触れる距離なのに、キスしてくれない方が今は不満で、ぼくはちょっとだけ、唇を尖らせて呟いた
「…っ、キス、、しないの?」
イジけたみたいな言い方だったけど、若井はその声に一瞬目を見開いて――
ふっと、口元を緩める。
「するよ。」
その声が落ちると同時に、噛み付くような激しいキスが落ちてきた。
そして、同時に腰も激しく動かし、さっきぼくが反応した、“イイトコロ”ばかり突いてくる。
突かれるたびに、身体はビクビクと反応し、気持ち良すぎて声が漏れそうになるけど、口を塞がれているから、行き場のない声の変わりに喉が鳴った。
ソファーはギシギシと音を立て、若井のが出し挿れされるたびにグチュグチュと厭らしい音が部屋に響いた。
「…っ、はぁっ、、あっ、んんぅ、やぁ、激しいっ、、」
少しして、やっと開放された口からは甘く震える声がこぼれ続ける。
自分でも抑えきれないくらいの気持ちよさに身体が揺れて――
そんなぼくを、若井は嬉しそうに見下ろしていた。
「元貴、気持ちい? 」
「んあっ、、あ、きもちぃ、、気持ちいからぁっ、、」
そう言って、ぼくはいつの間にか若井に握られ、自由を奪われた両手を“離して”と動かすと、若井の指がほんの少し緩んだ。
「イキたい?」
「ふぁっ、んんぅ、、イキたいっ、、」
ぼくの素直な言葉に、若井は少し眉を下げて優しく微笑む。
「もうちょっと頑張れる?」
「ん、、ぁっ、一緒に、、イこ?」
そう囁くように言うと、若井はニッと笑って、ぼくの手をそっと解放した。
そして、そのまま腰をぐっと掴み直して――
一気に奥まで突いてきた。
「んあっ、ふっ…んんっ…!」
強すぎる刺激に、思わず背中が反り返る。
息を飲むたび、奥まで届く感覚に、身体が勝手に震えてしまう。
「…っ、痛くない?」
若井がぼくの様子を覗き込んで、優しく問いかけてくる。
「ふぁっ、、ん、だい…じょ…ぶっ、奥っ、、きもちいい、、」
少し息を詰まらせながらも、そう答えて、へらっと笑ってみせた。
「…もう、まじで…可愛すぎるってば。」
若井はそう言うと、容赦なく何度も奥をガツガツと突いてきた。
「あっ、あ、んんぅ、、ダメぇっ、、」
「なんで?気持ちいでしょ?」
「ふぁっ、んっ、気持ちよすぎるからぁ…!あっ、やぁ、、おかしくなっちゃうっ、、」
「感じてる元貴、めちゃくちゃ可愛い。もっと気持ち良くなって…一緒にイこ?」
若井はぼくの手を取ると、トロトロと透明な液を垂れ流しているぼくのモノを掴ませた。
「あっ、、ん、も、イッても、、いいの?」
「いいよ、おれも…イキそっ。」
若井は、限界が近いことを隠せない表情でそう言うと、さらに強く腰を打ちつけてくる。
その動きに合わせるように、ぼくも自分のソレを扱きながら、必死に快感の波に身を委ねた。
「っ、はっ…あ、んんぅっ、イクっ、イッちゃう…!」
「っ、ん、、はぁっ、おれも…!」
「あっ、んあ、、あっ、、わかい…だいすきっ、、」
「んんっ、ぁ、、元貴、大好きだよ、、」
愛を囁き合いながら、重なるように、ぼくらは同時に果てた。
身体の奥から溢れる熱に包まれながら、若井の腕の中で、そっと目を閉じた。
…の、だけど。
「…ちょ、なんでまだおっきいままなの?!」
中で脈打ち続ける若井のソレに、思わず声を上げると、若井はちょっとだけ困ったように笑った。
「んー…久しぶりだから?」
とぼけるように言いながらも、若井は一向にナカから自分のモノを抜く気配がない。
むしろ…
「っ、やぁっ、、動かさないでよぉ…!」
ぼくが動けないように両手を握ってソファーに押し付けると、ゆるゆるとまた腰を動かし始めた。
「もう1回しよ?」
そう言って、腰を動かしながら、ぼくの乳首をカリッと引っ掻いた。
「んんっ…!ふあっ、ぁっ、、もぉ〜!こうなるからイヤだったんだよー! 」
「ま、煽りまくってきた元貴が悪い。」
「煽ってなんかないし…!んぅ、、あっ、 やだぁっ、、」
結局、このあと若井が3回イクまで付き合わされて、終わったあとは意識を手放すように眠り着いた…
・・・
「おはよ〜。…て、元貴大丈夫?!」
次の日、腰を庇うようにしてスタジオ入りしたぼくに、涼ちゃん心配そうな顔で話しかけてきた。
「…涼ちゃんのせいだから!」
完全に八つ当たりではあるけど、あの帰り際の涼ちゃんの言葉がなければ、こんな事にならなかったかもと思うと、当たらずにはいられなかった。
ぼくの少し後に、朝、散々ぼくに怒鳴り散らされた若井が入ってきて、状況を理解した涼ちゃんは、小声で『…なんか、ごめん。』と謝ったのだった…
-fin-
コメント
4件
毎日朝から最高ですううう😭 仕事頑張れてます😭😭
好きぃぃぃぃ!!!!! 最後の💛との会話、癒されるぅ🫠🫠💕