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1 - 『冷凍ポテトと、俺の真剣勝負』

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2025年07月09日

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これはただのいれいすのメンバー様が料理を作ってるだけのお話です((


ほんとにそこら辺のレシピなどを基にしてかいたから、あってんのかよくわからない(w


まずは、りうらくんから!!




冷凍ポテトと、俺の真剣勝負




俺は真剣だった。

キッチンに立つこの姿は、誰がどう見たって「料理男子」で通るはずだ。


──ただし、今日俺が挑むのは、“冷凍ポテト”だ。


「ふん、バカにすんなよ冷凍食品。こちとら愛と技術で勝負してんだ」


俺は冷凍庫を開け、買ってきたばかりの『皮付きウェッジポテト(ガーリック風味)』を取り出した。袋の裏には調理法が2パターン書いてある。

一つは「油で揚げる」。もう一つは「オーブントースターで加熱する」。


「……揚げた方が、絶対うまいに決まってんだろ」


そう呟いて、俺はフライパンに多めの油を注いだ。天ぷら鍋なんて洒落たもんは家にない。でもフライパンでだって、やればできる。

火をつけ、油が温まるのを待つ間、袋を少し破って空気を抜いた。


じゅわ……。

最初の一片を油に落とすと、気持ちのいい音がキッチンに広がった。


「おっしゃ、いい感じ!」


ポテトを全部入れ、箸で軽く混ぜる。中火。俺の経験上、強火でやると焦げる。ここは我慢だ。


揚げ物をしてる間は、時間がゆっくりになる。ポテトがカリッと黄金色になるまで、目を離せない。


「……あれ?」


油の跳ねが、俺の手の甲に軽くヒットした。

「いってぇ……! くそ、手袋くらい用意しとけばよかった」


跳ねる油、滲む汗。だが俺は止まらない。これは戦いなんだ。

ポテトが色づいてきた頃合いで、キッチンペーパーを敷いたバットを用意。丁寧にポテトを引き上げて並べていく。


「ふぅ……」


終わった。やりきった。

キッチンに揚げ物特有の香ばしい匂いが漂っている。


試しに一本、端の小さめのやつを手に取ってかじった。


──カリッ、ホクッ。


「……うまっ!」


俺は思わず、ニヤけてしまった。外はカリッと香ばしく、中はふんわりとじゃがいもの甘みがあって、ちょっとしたファストフード店に引けを取らない味だ。


「こりゃ、もう一袋買っとくべきだったな……」


そう呟きながら、キッチンの椅子に腰を下ろし、熱々のポテトを一本ずつ味わう。

ソースなんていらない。揚げたてってだけで、もうごちそうなんだから。


……冷凍ポテト。

たかがそれだけ、されどそれだけ。

今日の俺はちょっとだけ誇らしい。





りうらくん一人じゃさびしいよね?


寂しくない?さびしいといe((




ということで…



ないこくんのツッコミ入れます!!


冷凍ポテトと、俺と、ないこのツッコミ


俺は今、人生で最も集中していた。

フライパンで油を熱しながら、冷凍ポテトをじっくりと揚げるこの瞬間。


──最高のポテトを作ってやる。そう心に決めて。


「ふん、見てろよ……」


「……見てるけどさ」


「!?」


背後から突然声がして、俺はびくっとした。

振り返ると、キッチンの出入り口に腕を組んだないこが立っていた。いつの間に入ってきたんだ。


「お前……いつからそこにいた?」


「『ふん、見てろよ』あたりから。……で、なに、今日のメインディッシュは“冷凍ポテト”ですか」


「バカにすんなよ。揚げたての冷凍ポテトは、もはや別物なんだよ」


「……あのさ、ポテトを“真剣な目”で揚げてるやつ初めて見たんだけど。なにその職人感。ミシュラン目指してんの?」


俺は軽く咳払いをして、ポテトを返す。


「お前な、冷凍食品ってのはな……愛とタイミングと温度管理で完成度が全然違うんだよ。侮るな」


「……あっそ。じゃあその“愛とタイミング”で手の甲に油跳ねてたの、どう説明すんの?」


「それは……事故だ。人生にはそういう瞬間もあるんだよ」


「名言みたいに言うな」


ないこは溜息まじりに笑って、近くにあったスツールに腰掛けた。


「で、俺にもくれるんだよな? その情熱と油の結晶」


「……まあ、味わわせてやってもいい」


ポテトがちょうど黄金色に揚がったタイミングで、俺は火を止めて、一つ一つキッチンペーパーの上に並べていく。


「ふふん、どうだこの見た目。うまそうだろ?」


「いや、見た目は完全にファストフード。なんならちょっと多めに揚げすぎじゃない?」


「これは“香ばしさの演出”だ」


「そういう名前の焦げ方じゃない気がするけどな……」


俺は一つつまんで口に運んだ。──完璧。

続けて、ないこに一つ渡すと、そいつも半信半疑のまま口に入れる。


「……」


「……どうだ?」


「……くっそ、普通にうまいの腹立つわ」


「だろ!? これが俺の“ポテト道”だ!」


「いやいやいや、“道”とか名乗るほど深くないだろ。冷凍だぞ?」


「冷凍を極めることが、俺の今後の人生における──」


「もうやめとけ」


ないこの冷静なツッコミに、俺は盛大に笑った。

今日のポテトは、いつもよりちょっとだけ美味しく感じた。


それは多分、ツッコミ役が隣にいてくれたからかもしれない。




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コメント

4

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冷凍ポテトうまいよなぁ…w てか冷凍を極めるとは???

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