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K side
今日は久々にルイさんとデート。
もうすぐ待ち合わせ場所。
時間よりも早く着いてしまいそうだ。
あれ?ルイさん もう来てる…。
植え込みの端っこに腰を掛けて、イヤホンで音楽を聴いている姿が遠目から見える。
K「…///」
かっこいいな… ファッション雑誌でも見てるみたい。
ルイさんがいる空間だけ違う世界に見える。
すぐに声をかけられず、見惚れてしまう。
R「あ!カノン!」
その声に現実に引き戻される。
こっちこっち、と手を振っている。
さっきのクールなルイさんとは別人と思うほど、にっこにこの笑顔だ。
かわいい…。
ルイさんといると、感情が忙しない。
K「ルイさん早いね」
まだ約束した時間の30分前だ。
R「だって早く会いたいからさ。そだ、今日なんの日か知ってる?」
にっこにこ笑顔のまま聞いてくる。
K「……付き合って1ヶ月…?」
もちろん覚えてる。2人の大切な日。
R「よかった、忘れられてなくて」
近寄って来たと思うと、強く抱き締められる。
K「わっ…///」
恥ずかしい。
割と人通りの多い道だから視線を感じる。
R「…あのさ…」
ルイさんが何か言いづらそうにしてるのは珍しい。
R「そろそろ俺のこと呼び捨てで呼んでほしい…な」
顔を少し赤くして、頭の後ろをかきながら言われる。
呼び捨て、って…ルイ…?
心の中で呼んだだけで、身体から変な汗が吹き出す。
K「無理無理無理っ」
そう言ったら、ルイさんが分かりやすくシュン…としてしまった。
だって、自分の中にはまだあの憧れのルイさんがいるのだ。なのに呼び捨てだなんて難しい。
R「わかった!」
ルイさんが何か閃くが、嫌な予感しかしない。
R「ゲームしよ。ルイさんって呼んだら罰ゲームね。その場でチュウ♪で、5回言ったら…お仕置き…」
ふふっといたずらっぽく笑う。
嫌だけど、やるといったら絶対きかないルイさんだ。
K「うーん…頑張ってみる…」
R「やった、じゃあ、どこ行きたい?」
並んで、少しずつ歩き出す。
最近お買い物に行けてなかったからなぁ…。
K「古着屋さん行きたいっ、ルイさんは?…あ…」
ルイさんの方に目をやると、さっきとは打って変わって真顔になっている。据わっている目が怖い…。
ヤバい…。
R「早すぎ…!」
そう言って肩を抱き寄せられ、キスされる。
K「っ…ん…ッ!! 」
チュウと言ってもちょっと濃厚なやつ。
人に見られちゃう…。
K「っ…ルイさん場所考えて…!…あ…」
今のもカウント…?
ニヤリと笑ったルイさんに手を引かれ路地に連れていかれる。
壁に追いやられ、 すぐに唇が重なってくる。
チュッ…チュ…ッ…
K「ッ…!ん…ッハァ…ぁ…」
R「…もーカノンは…笑」
犬を撫でるみたいに髪をクシャクシャとされ、可愛いと笑われる。
でもこのあと、ルイさんもルイもどちらも言えなくなってしまって…
R「…カノンずるい」
K「え?」
R「さっきから呼ばないようにしてるでしょ…」
K「そうかなぁ…、あ!この服似合いそうだよっ」
誤魔化すように、トップスをルイさんにあててみる。
R「誰に似合いそう?」
K「………ルイ(さん)…に…」
聞こえないように、小さな声でさん付けにしたのにすぐにバレてしまう。
R「…マイナス2点」
K「なんで…っ」
R「これ、試着するからカノンも来て♪」
ご機嫌を装ってるけど、強い力で 手を引かれる。
シャッ…
試着室の中に入り、カーテンをさっさと開け締めするとルイさんの綺麗な顔がすぐに近づいてくる。
チュッ…チュ…ッ…
K「…ッぁ…」
キスが首筋にも下りてくる。
K「だめ…ッ」
手の平でルイさんの胸を押し返すけど、手首を掴まれ壁に拘束されてしまう。
R「罰ゲームらしくていいじゃん」
笑い混じりにそう言われる。
ピチャ…ッ…チュッ…チゥ…
K「ッ…ハァ…ハァッ…」
ルイさんの舌、あったかくて気持ちぃ…。
ベロッ…
不意に思いきり首を舐められて、
K「んあッ…!!」
声が出てしまう。
お店の人に聞こえちゃう…っ。
K「ルイさ…ほんとに…ッ…」
R「もぉーまた言った!帰ったらお仕置き…♪」
俺が不甲斐ないせいで、あっという間にそのゲームは終ってしまって…。そのあと、何事もなかったかのようにランチして散歩して帰ってきた。
でも、ルイさんの考えているお仕置きがどんなものか色々想像してしまって、デート中ずっと気持ちがソワソワして楽しむどころじゃなかった。