★ Wakai Hiloto side
新聞紙で何か戦ってる2人をよそに、 スマホをいじっている俺。
元気だなあ……とおじさんじみたことを思う。やべえやべえ、俺まだ20代!!!
なんて考えていたら、誰かがぎゅーっと抱きついてくる。
『わかいー、ねむたい…』
さっきまで涼ちゃんと遊んでいたはずの元貴が俺に抱きついていた。
「ん?お昼寝?」
『うん…膝枕して…』
「おー?いいけど」
ありがと、と言って俺の膝に寝転ぶ。 そしてすぐに瞳を閉じて、寝息がした。
……いや寝るの早くね?
…かわいいなーちび元貴。幼くてかわいい。…中身はそこまでだけど。
俺が初めて会った時よりも前だもんな〜……
なんて思いつつ、元貴のさらさらな髪を撫でる。
『んえっ、なにしてんの』
「ん?あ、涼ちゃん」
『ひざまくらっ!?ずるい!!ぼくにもしてよー!!』
「えぇ…?」
二人膝枕はきつくね?と言うと、ぐっ…と顔を顰める。
が、すぐにおねがい!!と懇願してくる。
「…じゃあ夜する。いまは元貴」
『むー……まあいいけど』
ぜったいしてね!?と言って、涼ちゃんはどこかへ去っていった。
膝の上でぐっすりと眠る元貴が寝返りを打つ。
ぎゅー、と俺の体を抱きしめてきた。
「…………」
なんか、距離近くない?気のせい??
まあいいや。なんて思いつつ、綺麗に手入れされている髪を撫でる。
『んー……わかい〜〜…』
ぱち、と目を開けて上目遣いで俺を見てくる元貴。
「…寝てなかったんかい。」
『寝るなんていついったかよ』
「はいはい…そーだね」
今は俺の方が年上なのに。生意気な奴がよー。
『ねーわかいお腹すいた。おかしちょーだい』
「はあ?」
むく、と起き上がって俺の膝に座ったまま元貴が言う。
『グミたべたい。あやっぱりチョコたべたいかも。』
はぁ…とひとつため息をついて、冷蔵庫へ向かおうとする。
…が、膝に座る元貴がなかなか退かない。
「…ちょ、元貴?おまえどけって」
『……やっぱいいや。寝る』
「あ”ぁ??」
また俺の膝に寝転び、瞳を閉じた元貴。
すぅすぅ、と可愛らしい寝息を立てて寝ている。
……なんだこいつ。ほんとに 世話かかるな……
「……動けねぇじゃん俺!!!!」
くそ…元貴寝やがって………
でも寝顔可愛いのむかつくな……
「………」
パシャ、と元貴の寝顔を撮ってスマホを閉じた。
コメント
6件
今回はmtp多めですね!最高です🤦♀️💕FA描かせて欲しいくらいです🥹というか、れむさんが良ければぜひ描きたいです…!!
か、可愛いっっっ!!続き楽しみにしてまっっす!!