テラーノベル
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「あつい、、」
顔を上げるとお日様がギラギラと照っている。
「ん?」
誰か来るな、、。
『お〜い、キハチロー!』
声と同時に視界に飛び込んでくるのは見慣れた同室の顔。
『まったく、お昼になっても姿が見えないと思ったらこんなとこにいたのか!食堂はもう閉じてしまったぞ!』
「別に、、お昼にくらい食べなくても大丈夫だってば」
『いやそういうわけにはいかないな!せっかく同室の私が心配してきてやったんだから、、gdgdgdgd』
そういうとあいつは自分語りを始める。心配してきてやっただの言うけど結局は自慢話になるいつものパターン。めんどくさい、、。
「そんなに言うなんて、お前、僕のことそんなに大好きなんだ?」
『?もちろん、そうに決まっておろう!私達は同室であるからな!』
「ふぅ〜ん、じゃあ三木ヱ門や守一郎が同室だったら二人のことも大好きってこと?」
『ま、まあ、そうであるな!』
ふ〜ん。せっかくからかったのに面白くないやつ。
「じゃあ、僕はタカ丸さんと同室になりたいなぁ〜」
『は?』
「だって、”同室”であることが大好きの理由なんでしょ?」
「僕、タカ丸さん大好きだからタカ丸さんと同室がいいな〜」
『、、』
や〜っと静かになった。ちょうどいい休憩にもなったし、トシちゃん13号を完成させよう。
『待て喜八郎、それは聞きづてならんな』
「は?」
『喜八郎、、お前私のことをかわいいやつとでも思っているのではないか?』
『あいにく、私の好きは友としてだけではないぞ。』
「おやまぁ、、」
『おい、顔が赤いぞ、、保健室に行くか?』
実技も教科も学年一位のくせのなんでこういうときは鈍いんだろう。
こんなの気づかかなくてよかったのに、
「ちょっとお日様に当たり過ぎただけだよ。」
コメント
2件
忍たまにわかですが失礼します、、 どうしたらそんなに上手く言葉を扱えるんですか??? 「お日様に当たり過ぎただけだよ」とか私一生かけても思いつかないのですが、、 小説家なれると思いますよ👍