TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

ドイツ帝国)俺は面会できるか話を聞きに行ってくる。2人は少し休憩しててくれ。


そう言ってドイツ帝国さんは俺とフランスにジュースを奢ってくれた後、面会受付の方へ向かっていった。


フランス)ン…ゴクッゴク…。ふぅ、

イタ王)フランス、先輩見つかったっての本当かな?


俺は…まだ信じられていない。半年も姿消してた先輩が、いきなり見つかったなんて。


フランス)本当に先輩好きだな〜、まあ飲もうぜ。あんまり深く考え込んでも大変だから。


…こんなに楽観的でいいのか?


2分ほどして、ドイツ帝国さんがトレンチコートを脱ぎながら帰ってきた。確かにここは少し暑い。俺もセーターを脱いだ。


ドイツ帝国)…1時間だけだ。許可はそれだけだった。行こう。

フランス)イタ王、許可降りたってよ!


看護師)ここです。


ドアが開き、ベッドに横になっている先輩が目に入る。


イタ王)先輩…?


脈は正常、脳波にも異常はないらしい。外傷からも内臓へのダメージは少なく、今にでも目を覚ませるような状態と説明された。


医師)外傷は激しいですが…どうして目を覚まさなくなったのかは分かりません。何か強いストレスで眠ったままになっているのかもしれません。


淡々と、しかし重い事実を突きつけられる。


先輩は痛々しく傷ついた顔に苦悶の顔を滲ませることはなく、すやすやと…まるで生きているのか死んでいるのか分からないほどに…静かに寝息を立てていた。


イタ王)…先輩は、いつ頃目が覚めますか?

医師)意識が戻るのがいつになるかは分からないです。仮に戻ったとしても、今後のケアが大切ですから…。

イタ王)すみません。今日はもう…帰ります。明日も来ていいですか?

医師)…はい。良いですが…くれぐれも刺激を与えたりしてはいけません。


俺は…いつまで経っても目が覚めない先輩に、毎日会いに行った。


ドイツ帝国さん、フランス、例の女子生徒も一緒に来ることがあったけど…俺はあなたと2人きりになる時間が何より大切だった。


時々花も買って行った。喜んでくれるかな?そんな気持ちがうっすらとだけあったから。


先輩、どこにも行かないで。


コンコン…


今日も先輩の病室…引き戸をノックして入る。今日はクリスマスイブ。早く帰らないと怒られるかなぁ。


先輩、また身長伸びたんですよ。俺。


…あれ?おかしいな。いつもだったら中にいる看護師さんが返事をしてくれるのに。


???)はーい


普段より小さくて、少し掠れてて…それでも知ってる声が聞こえた気がする。


イタ王)先輩…?


俺は引き戸を開けた。


イタ王)先輩、起きて…たんですか?

オスマン)さっきね、今日はとっても大切な日な気がして…イタ王君…?


先輩にとって大切な日??今日はイブ…3年前先輩と出会った日?


イタ王)…身体もう大丈夫なんですか?

オスマン)ちょっとまだ痛いけど、大丈夫。


何事も無かったように、ニコッと笑っている先輩。


オスマン)…イタ王君、僕…言えてなかったことがあったんだ。

イタ王)せ、先輩…何ですか?


まだ少し冷たい先輩の手が、俺の手から離れて掛け布団の上に持っていかれる。先輩は少し照れながら話し始めた。


オスマン)好きって…僕も言っていいですか///


短い言葉だったけど、俺にはあなたの『好き』がたくさん届きましたよ。


当たり前じゃないですか。俺だって、言いたかったんですからね?


イタ王)先輩…俺も、大好きですよ!

オスマン)ひゃっ、ン…ぅ


俺は、先輩にキスした。


イタ王)…はぁ、先輩…

オスマン)…ぁ…イタ王君…?


まだ少しぼーっとしている先輩を抱きしめて、3年前の日を思い出す。


ずっとどこかへ行ってしまっていた先輩


いつか消えてしまうほどに、儚くて可愛い先輩


フランス)…で、先輩と付き合った…と

イタ王)そういう訳です。

フランス)もうしたのか〜?この野郎!

イタ王)何言ってるんだよ…。


フランス)なあイタ王、最近よく弁当持ってくるけど…自作か?

イタ王)あ、気づいた?先輩の…ね!


フランス)…本当に先輩好きだな、お前。


一応本編完結です!番外編は後々(全部甘々)


これからも2人をよろしくお願いします!

病んでる先輩が可愛すぎる!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

741

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚