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#架空のお話
#ご本人様には関係ありません
『ごめん。元貴殺しちゃった。』
窓から太陽が燦々と降り注ぐ夏の昼間。
しばらく音信不通だった若井から久しぶりに来た連絡。
ラーメン食いに行こうぜ。
くらいのテンションで殺人宣言をされたもんだから、しばらく状況が飲み込めずに動けないでいた。
殺した?何を?
誰を?
元貴を?
あの、大森元貴を?
元貴が、死んだ。
若井が殺した。
3日前、電話越しに柔らかい声で話していた彼を思い出す。
『りょうちゃん、タイアップ、受けることにした。僕も頑張らなきゃ。』
『そっかそっか、元貴がそうしたいなら、俺は着いてくよ。』
『ありがと。あ、若井が来るから、またね。』
『はいはい。またね。』
あれがまさか最後の会話になるとは思っても見なかった。
ずっと張り詰めていて、人を怖がっていた休止前から随分と声色が変わっていたもんだから、安心しきってしまった。
あの時、わかりやすく若井に怯えていた理由を問いただせばよかった。
でも、なぜ?
若井が人を殺してしまったのは本当だったとして、その相手が元貴だったのも本当だったとして、動機は?
忍耐強くて温厚な若井だ。
ちょっとやそっとじゃ逆行して殺すまでに至らないだろうに。
とにかく、元貴が危ない。
命が危ない。
まだ生きているかもしれない。
たすけに、いかなきゃ。
ここまでに刹那3秒。
その勢いのままに財布の入った鞄を引っ掴んで、元貴の家へ向かった。
胸がざわつく。
嫌な予感がする。
毛穴が開き切って汗が吹き出す。
本当は信じたい。
ドアを開けたら二人が大笑いしていて、ドッキリだと言って欲しい。
頼む、頼むから生きててくれ。
ウソであってくれ。
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