テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
kin×rd-
口調が違うことがあります
事実と異なることもあります
不穏系
地雷の方は自衛お願いします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は女遊びをしていると
ギャングメンバーに伝えた
みんなからは「えー」とか「意外」とか
言われた
そんな中、ただ一人私を「最低だ」とでも
言いたそうに睨む人がいた
「店長、何か言いたそうですが」
「別に、、、」
「ならばなぜ私をみるのですか」
「、、、みんなに言ったんだな」
「そうですね」
「初めは店長にしか言って
いませんでしたね」
「そろそろやめないか」
と言う店長の辛そうな顔が
たまらなく愛おしいと
もっとやりたいと思ってしまう
「、、、最低だと思いますか?」
「あぁ、、、もちろん」
「これで何回目だよ」
「もう両手では数えられないほどです」
「何回泣かせた」
「何回怒らせた」
「分かりません」
「ケインがこんなやつだとは
思わなかった」
「きっと何かの間違いで
いつかやめてくれると思った」
「けど、終わることはなかった、、、」
「なぜそこまで怒るのですか?」
「なぜって、、、」
私がした一つの質問で
彼は黙ってしまった
「私は私がしたいように生きています」
「それをとやかく言う権利が
他人のあなたにあるのですか?」
「他人って、、、」
彼の絶望にぬられた瞳が
引き攣らせる口元が
愛おしくてたまらない
「店長はよく私のことを
思ってくれますよね」
「だって、、、」
「ギャングのメンバーだから?」
「い、いや、そういうのじゃ」
「ならなんなのですか?」
「、、、」
「黙っても分かりませんよ」
「、、、唯一無二の親友、相棒だと
思ってたさ」
「ケインはそうじゃなかったんだな」
「えぇ、違いますね」
間違いは何一つ言っていない
親友や相棒のようなきれいなものより
恋愛というような幸せそうなものより
もっともっとドス黒い何かを
私はあなたに求めてるのです
いわばストーカーのような
何かに執着するような犯罪と
同じような何かが 、、、
「、、、悪かったな」
「何が、、、でしょうか?」
「他人の俺がとやかく言って」
「気にしていませんよ」
あぁ、根に持っている
他人と言われたこと
知っていますか?
あなたは今にも泣きそうな顔を
していることを
潤んだ瞳がとても愛らしいことを
そして、、、
私があなたに求める
どろどろに汚らわしいものを
あなたには知り得ない
人には言えないようなドス黒い何かが
生物の中に宿ること
恋愛とは全てが漫画のように
きれいなものだけでないこと
人間関係には想像を絶するほどの
恐怖が存在すること
ギャングにも関わらず
大切に大切に育てられたあなたに
世界の闇はわからないだろう
「あなたは今どう思っていますか? 」
「は?」
「どう思っていますか?」
「、、、もう女遊びをやめてほしい」
「それはなぜ?」
「ケインのことを思って、、、」
「違いますよね」
「本当のことを言ってください」
「本当だよ」
「なら、なぜ左腕の袖を掴むのですか」
これは店長の癖だ
右手で左腕の袖を掴むときは
大体が嘘か不満、不安な時だ
本人は気づいていなさそうだったが
今言うのもいいだろう
「へ、袖、、、?」
「あなたは知らなかったと思いますが
嘘をついている時は いつも袖を
掴んでいましたよ」
「よく気づいたね」
「俺でも気づかなかったこと」
「いつもあなたの隣にいましたから」
「それにあなたは、店長は
分かりやすいので」
「それでケインはやめる?女遊び」
「そうですね」
「あなたが言うなら当分は
やめておきましょう」
「ずっとやらないでよ」
「なぜそこまで言われなければ
ならないのでしょうか、、、」
「わからない、わからないけど
ケインが他のやつのところに
行くのが嫌」
「ずっと隣にいたのに 」
店長の本音は止まらない
そこまで思ってくれていたのか
それも無意識に、、、
胸が高なる
「ケインは俺のそばだけに
いればいいのに」
「あなたは先ほど私のことを
親友、相棒と言ったのですが
そこまでの執着心、、、」
「本当に親友、相棒なのでしょうか」
「分からないよ」
「親友、相棒とは思っていたけど
何か違うような気がしてたまらない」
「教えてよ、この気持ちの正体」
「、、、さぁなんなのでしょうか」
「知らないのか?」
「あなたの癖がわかっても
あなたの心はわかりません」
「私とは違いますから」
「そう、、、」
「そろそろ遅くなりますよ」
「今私たちは家にいるわけでは
ありませんので」
「それに雨が降りそうな気がしますし」
「ずっと外で話してたもんな」
「そうですね」
私たちは家へと向かった
結局私は店長に
全てを打ち明けなかった
打ち明けられなかった
店長は無意識でも
私は両思いだと気づいていたのに
それを言う勇気はなかった
今日も外に出かけた
近くのお店を回って
暇を潰し、夜が明けてから家へと帰る
いつもと同じように彼は私を責めた
女遊びをしたと言えば
あなたは私を見てくれる
それどころか私の知らない
あなたの中身を知れる
私にはあなたに、、、
何も知らないきれいなあなたに
全てを打ち明かすことはできない
責任を取ることもできない
だから早く気づいてくださいね
私は臆病者です
あなたから尋ねてくれなければ
私は何もできません
私はあなたなしでは
生きていけないのですよ
あなたは私だけを見たいればいいのです
そのためになんでもしました
あなたのためならどこまでも堕ちます
あなたのその眼差しを
私だけのものにするために、、、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも、
一日に2個投稿することになるとは
思わなかった”さざざ”です
ここまで読んでくださり
ありがとうございます
お楽しみいただけたでしょうか?
リクエストは常に募集しております
できることならこの小説の
口調など指摘してくださると
とても勉強になります
なお、投稿については不定期です
それでは
また次の話で、、、
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!