テラーノベル
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ガチャ、と静かに閉まったドアの音が、世界の終わりを告げる合図のように聞こえた。二人きりになった玲王達の部屋。凪は腰を抜かしてへなへなになった玲王をベッドにそっと下ろすと、そのまま逃がさないように上から覆いかぶさる。大勢のメンバーに囲まれていたリビングの喧騒から一転して、部屋の中には二人の荒い呼吸の音だけが響いていた。
「っ……、は……ぁ、なぎ、お前……っ」
玲王はシーツに顔を伏せ、まだガクガクと震える身体を必死に抱え込んだ。頭を撫でられただけの快感がまだ全身にこびりついて離れず、下腹部がキュウと熱く疼いている。それでも、司令塔としての最後のプライドを振り絞り、乱れた呼吸を無理やり整えようと歯を食いしばった。
「ねえ、玲王。さっきラウンジで、すっごく可愛い声漏れてたよ?」
凪の声が、いつもより一段と低く、愉しげに鼓膜を揺らす。その大きな手が、再び玲王の紫色の髪へと伸びた。
「っ、触るな……っ! 声なんか、出てない……っ」
玲王は必死に顔を背け、涙目で凪を睨みつけた。みんなの前で感じさせられた羞恥心と悔しさで、胸がはち切れそうだ。
「俺は、べつに……感じてなんか、ない……っ。ただ、急に触られて、びっくりした、だけだ……っ」
声が震えてしまうのを隠すように、早口で言い張る。声を我慢し、絶対に認めまいと必死に強がる相棒の姿──。それを見た瞬間、凪の瞳の奥にある「ドS」なスイッチが、完全にカチリと音を立てて入った。
「ふーん…感じてないんだ。玲王、嘘つき」凪の端正な顔から、いつもの気怠げな甘えん坊の雰囲気が完全に消え去る。代わりに浮かんだのは、獲物をじわじわと追い詰める冷徹な捕食者の笑みだった。
「じゃあ、本当に感じてないのか、もっと確かめてあげる」
大きな手が、玲王の頭頂部をごそりと掴む。今度は優しく撫でるのではない。髪の隙間に容赦なく指を滑り込ませ、頭皮をじっくりと、力強く、そして的確に蹂躙するように揉み解し始めた。
「ひゃ、っ……あ、あぐ、っ……!?」
あまりの激しさに、玲王の口から悲鳴のような艶っぽい声が飛び出す。脳の芯を直接ハンマーで殴られたかのような、ラウンジの比ではない強烈な快感の濁流。頭を撫で回されるその一撃ごとに、背中を甘い痺れが駆け抜け、身体がビクビクと大きく跳ね上がった。
「ん、声我慢しなくていいよ。ここはもう、誰もいないから」
凪はわざとうつ伏せの玲王の耳元に唇を寄せ、熱い吐息を吹きかけながら、さらにうなじの過敏な境界線を爪の先でピリッと刺激する。
「っ、く、ぅう……っ! ぁ、は、ん……っ!」
玲王はシーツを血がにじむほど強く握りしめ、枕に顔を押し付けて声を殺そうとした。しかし、ドSモードに入った凪はそれを許さない。空いた手で玲王の顎を強引に引き上げ、声を隠す逃げ道を完全に塞いでしまう。
「感じてないなら、もっと強くしても平気だよね?」
「あ、や……なぎ、それ、狂う、っあ! ひゃあぁ、ん、っ!」
指先で頭皮を 強く、執拗に円を描くように撫で回される。極上の性感帯を完全に支配され、玲王の脳は一瞬で真っ白に染まった。声を我慢することなどもう不可能だった。ラウンジで極限まで高められていた感度は一線を超え、玲王はただ頭を撫げられているだけなのに、身体を弓なりに反らせて何度も何度も甘い悲鳴を上げ、快感の絶頂へと引きずり込まれていった。
コメント
2件
すごく熱量の高いシーンでしたね…! ラウンジでの出来事がここでこんな形で回収されるとは。凪の「甘えん坊」から「捕食者」への切り替わりが鮮やかで、玲王が必死に強がれば強がるほど追い詰められていく構造がゾクゾクしました。頭皮を撫でられるだけでここまで快感を描ける筆力も見事。二人の関係性が一気に深まった印象です。続きが待ち遠しい!