この作品はいかがでしたか?
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wt/bl/br×sh/死ネタ
思い付いちゃったから即書きます
br.side
とある日。
それは夜中に。
突然、彼女という立場であるshaから電話がかかってきた。
いつものように「寝れないから話そ」とかいう可愛いお願いごとかと思っていた。
「もしもし、sha?どしたん?」
「br…?」
その声はどこか寂しく、消えてしまいそうな声。
とても掠れていて、泣いているのか曇ったようにも聞こえた。
「sha…!?どうしたの、その声!」
「おれさ…brといっしょにいられないっ…
そんな資格、ないよ…」
「何を…」
そう言った瞬間、出そうとした言葉が途切れた。
こんなことをしている場合じゃない。
こんなことをしている場合じゃない。
急いでshaの元に行かなければ。
今までに1度もない、残酷で酷い胸騒ぎがする。
「今行くから、待ってて」
「………あり、がとうっ…」
急いで支度をして、外に出る。
きっとshaの家なんかじゃない。
恐らく僕たち2人しか知らないであろう、秘密のあの場所だ。
木々を抜けて、その先にある海岸。
周りに光はなく、星空と海がよく見える。
そんなビーチに横たわる、1つの影。
それは比較的小さく、見慣れたシルエットだ。
「sha!!」
見えた瞬間、そう叫ぶ。
まだ、意識はあるかもしれない。
急いで近寄って、顔を覗き込む。
幸せそうな笑顔で、手にはスマホがある。
その画面は点いていて、僕とshaの連絡を取り合っていた形跡が表示されていた。
先程通話した時から、画面には触れていないことが分かる。
「shaっ…」
その瞬間全てを察した。
もう、ここにはいないと。
どうしてそうなってしまったのか。
辛くて考えることもできなかった。
まずよく見てなかった、shaの全体図を見る。
腹部にはナイフが突き刺さっており、左手がナイフを持っていたかのような感じがある。
恐らく自殺だろう。
足は特にぐったりとしており、腰には色違いでお揃いの尻尾が着いていた。
苦しかった。
どうして気付けなかったのか。
いくつかの大粒の液体が砂に染み込んだ。
「僕の方が…一緒にいる資格なんてなかったんじゃんっ…」
ビーチに、緩く苦しそうな声が響いた。
コメント
1件
まさかの投稿に驚き笑 相手の気持ちに気づいてあげられるのってなかなか難しいよね😭