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お久しぶりです!
しばらく時間が空いてしまいましたが、この度ばなりんご、再始動します🔥
詳しくは雑談部屋の56話に書いてありますので、もし良ければお読みくださいっ
それでは再始動1作目は「共依存」です💞
若井「ごめん、友達が呼んでるからちょっと行ってくるわ」
大森「え、あ、うん、わかった…」
ソファから突然立ち上がり、上着を手に取る。
大森「友達って男の人…?」
若井「当たり前だろ笑 大丈夫、すぐに戻るよ」
そう、優しく言って僕の頭を撫でた温かい手はすぐに寒空の下に消えていった。
…嘘だ。僕は知っている。画面に表示されていたのは明らかに女の名前だった。
いつも文章にはハートマークがいっぱい。
見ているだけで吐き気がする。
でも今日もまた信じてる。
僕は彼から離れることはできない。
彼の香りに惑わされて
もう引き返せやしない。
……
滉斗が出ていってからどれくらい時間が経ったのかわからない。
時計を見る勇気もなくて、ただ同じ画面を何度も眺めていた。
今頃、他の女のナカにいるんだろうか。
考えないようにしても、頭の中には勝手に最悪な想像ばかり浮かんでくる。
でもそれを確かめる術はなくて、僕にできるのは待つことだけだった。
滉斗がこういうことをしているのに気付いたのは付き合って6ヶ月が経った頃だった。
2回目の夜を過ごして、眠っていたとき。
自分のものではない通知音に意識を揺さぶられた。
うっすらと目を開けると、彼の顔を照らす青白い光。
画面には、
「昨日はほんとに最高だった♡♡また気持ちイイこと、してくれる?♡」
とよく見る典型的な文章が示されていた。
昨日は友達と飲みに行く、と言っていたはず。
頭に『浮気』という2文字が浮かんだ。
だけどその言葉を認識した時、僕は違和感を感じなかった。
思い返せば知らない香りを連れてきた日、見たことない化粧品が捨ててあったごみ箱。
そんなのは何回だって見てきていて。
今まで無意識に避けてきた足跡がどんどん溢れてくる。
あぁ、僕は遊ばれてたんだ、とわかるまでそう時間はかからなかった。
……だけど。
セックスしている時に「元貴、好きだよ」って言ってくれる優しい声、宝物に触れるように身体をなぞる温かい手。弾けるように笑う顔。
彼以外、心の拠り所がない僕にとって、それらから離れるのは簡単ではなかった。
だからその日は何も無かったかのように、再び眠りについた。
ガチャッ
扉の開く音が聞こえた瞬間、僕は反射的に立ち上がって玄関へと駆けていく。
大森「おかえりっ」
若井「ただいま。寂しくなかった?」
大森「…うん、大丈夫だったよ」
あぁ、また嘘をついた。
滉斗は僕の顔を一瞬だけ見て、いつもみたいに軽く笑う。
もうおかえりのハグもなくなって、そのまま自分の部屋に行ってしまう。
誰にもバレないように、抱きしめてと洩れないように…
滉斗はそのまま部屋の奥へ向かおうとして、ふと足を止めた。
若井「あ、そうだ」
振り返って、少しだけ声を落とす。
若井「今日一緒にお風呂入ろっか」
その言い方が、あまりにも自然で。
まるで、何もなかったみたいで。
胸の奥がきゅっと縮むのに、僕は頷いてしまう。
大森「…うん」
あの後に続く言葉もわかっている。
断れる理由なんて、最初から持ってなかった。
……
ぼふっ
髪の毛を乾かしたらすぐにベッドに押し倒される。
これからされることへの期待と、その後味わう絶望が頭に浮かんでは消えてを繰り返す。
滉斗の匂いがぐっと濃くなる。
深く甘い、蕩けるようなキスに溺れる。
手が服の中に入ってくる。
大森「ん、っ」
さっきまでの気持ちとは裏腹に、素直な身体はどんどん雰囲気に染まっていく。
…あれ、
いつもと違う触り方。
ふっ、と頭に顔も知らない女の影が浮かぶ。
いつもなら…
この身体をなぞる指も、他の人に触れていた手なのかな、なんて思ってしまう自分が嫌だ。
“僕だけ”は貴方ひとりのことを透明な気持ちで愛していたいのに。
想いに誰かの影が入ってくるのが許せない。
その黒を必死に振り払い、頭を愛で埋める。
……
大森「あっ♡んっ…すき、ひろとすきっ…///」
若井「俺も、好きだよっ、」
大切な人に大切にされたい。
そんな願いは心の奥底に仕舞っておく。
「愛してる、なんてもういらない。
どうせ、いなくなるなら触れないで。」
そんなの、今言っても無駄なのにね。
…ただただ信じてそばに居て欲しかった。
嘘でもいいからちゃんと好きって言ってよ、
この曲をモチーフにすることは書いてる途中で思いついたんですけど、雰囲気合いそうだなーと思って要素を入れてみました!
#もりょき
コメント
5件
フロリジナルかな?途中で 「愛してる?」なんかもう聞かないよどうせ居なくなるなら触れないで のとこかな?って思った