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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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あの日…満月だった夜……


武「ごめ…、ぁ、お、俺ほんとに何も…!」

万「あ?じゃぁアイツらが言ってたこと、嘘だって言いてぇの……?」

堅「お前があんなことしなきゃぁこんな事してねぇだよ!!なであんなことしたんだよなぁ!?」

武「だか……だから俺ッ、な何もっ!」


話なんて通用しない。

ただ泣きじゃくって誤解だって…説明すのに必死だった。

けど彼らはそんな俺の言葉を全く一言も受け入れてはくれない……


隆「ほんと、なんで…、お前は俺らのヒーローだろ、?!」


武(それは……みんなが勝手…に、)

圭「信用するんじゃねぇな、マジ見損なったわ」

武(どうして……?何で皆して……)



満月の夜……

この日俺は、東卍をクビになった……。





?「……ち、たけ…………武道起きろ」

武「………イザナ君…おは、よ……」

イ「…仕事だぞ。」


コンコンッ


ガチャっ🚪


?「あ、起きたかおはよう武道。」

武「おはよぉカクちゃん」

鶴「ん。じゃぁリビング行くか、ご飯できてるぞ」

武「……」

イ「どうした?」

武「…、俺昨日の事……あんま覚えてなくて…俺また何か……」

イ「昨日はずっと寝てたろ?夜飯は起こしたけど」

武「……そう、なの?」

イ「あぁ。なんも心配いらねぇよ。」

武「……そ、っか。うん、分かった」

鶴「ほら武道、着替えするぞ」

武「うん。」




日本最大犯罪組織である梵天。

あの日…、武道が東卍を辞めた日、武道を信じてくれるものが集まり組織を作ることになった。


復讐のため?

いいえ。

では何故…そんな組織を作り上げたのですか?

……。





リビング

ガチャっ🚪


?「相棒、おはよう。今日は起きれたな」

武道「千冬おはよ、昨日俺ずっと寝てたんでしょ、?ごめんね、」

千「気にすんなって。昨日はオフだったし九井も寝てたからな。」

武「うん、」

?「おはよ〜今日も起きれて偉いねぇ」

??「今日は灰谷料理だよ。」

武「へへっ、蘭くん、竜胆くんありがとう。」

蘭「いいぇ〜」

竜「ちょっと作りすぎちゃったけど……食べれるしこでいいかんね。」

武「うん。ありがとう」

千「ほら相棒、座って」

武「ありがと、千冬」




♢千冬視点


それは、満月の夜だった……。

集会の終わり、急に相棒の名前があげられた。

俺も相棒もハテナマークを浮かべ、相棒は小走りで前に出た。

……


千「……は、?」



一瞬目を疑った。

相棒があの、東卍の総長である佐野万次郎……通称マイキーは相棒の腹を殴ったのだ…。

相棒は膝まづき、俺はすぐさまに相棒の元へ駆け寄った。



武「カハッ……!!ヒュッ、ゲホッケホッ!!」

千「相棒!!!」


千「大丈夫か?!!」

武「ヒュッハッケホッ、ハッハッ」

千「ッ!!なんでこんな事するんすか?!マイキーくん!!」

堅「…、お前知らねぇの?こいつ……、女にてぇ出したんだぜ……?」

千「は、?……なに、言って、」

圭「マジだぜ……。」

千「え、?ば、場地さん……?」

隆「……。」

万「…、」

千「は?なに……?なんで皆……」



何を言っても無駄だった。この人達は相棒のおかげで……、花垣武道のおかげで今がある事を分かっているのだろうか…?

相棒は最後のタイムリープで命を張った。

いや……、ずっと命貼ってたんだぞ………?

なのに、何故そこまで出来るのか俺は分からなかった。。


3歳からやり直したらしい。

誰かが欠け無いように0から……スタートラインからやり直したのに……。

誰も、タヒなないように全部一人でだぞ…?本当に……本当に凄いんだ。。。

『凄い』、なんて言葉で終わらせられる訳が無いけど、それしか出てこない……。


そうして、ようやく成功したと、相棒は大粒の涙を流し俺に教えてくれた。



だが……。

その結果がこれだ。




ほんと、笑える……。




千「……相棒が…、相棒が居なかったらみんなタヒんでるんですよ?!!分かってんすか!!!!」

皆「……」

千「……な……んで………なんで何も言わねぇんだよ…!!」


そんな時だった……。


武「わかり……ました。」

千「……は?あ、相棒?」

武「まぁ……その程度の信頼度なら、なんかもぉいいです……逆に吹っ切れますね……。」


その時相棒のキラキラと輝いていた瞳のエメラルドグリーンは、酷く霞んでいて、その目には雫を溜め込んでいた。


武「俺の願い……もぉ叶いましたし……、」

千「な、何言って……」

武「もぉ、皆さんにとって俺は要らなくなったんすね……」

千「相棒!!!」

武「じゃぁもぉ俺……東卍抜けます……。」






その後の1ヶ月間、相棒にどれだけ通知を入れても、返事が帰ってくることは無かった。

何度電話をかけても、家に行ってもどこ探し回ってもいなかった……。


そしてある日……最悪な状態で俺は相棒を見つけた…。




ピッ……ピッ……ピッ……


機会の音が部屋中に響く。

相棒は入院していたのだ……。

相棒の身体は服越しでも分かるくらい痩せていて、霞んでしまった瞳の下には隈があった…。


俺が病院に来る2日前、黒龍である九井と乾がすでに居たと言う。

それから俺が来て次の日、六本木のカリスマ、灰谷兄弟も来たのだ。


何故、?理由を聞くのも重い空気と、この現実に受け入れきれず、口を開くことが出来なかった……。




それから4日後、ようやく相棒が目を覚ました…


けど、相棒は話せる状態では無かった。

心も枯れ果て、何を言っても回答はなし。病院から出るご飯も俺や九井、乾……、誰かが口に運ばないとまともに食べてはくれなかった。



相棒が入院して一週間がたった頃、東卍の総長、マイキーに堕ちていたあの、三途春千夜が来た。

それと共に天竺という不良族の一員である鶴蝶、天竺の総長である黒川イザナまでもが来たのだ。



なんでこの人達が相棒にそうまで構うのか俺は分からなかった。



悩んでるうちにふと思い返す。

三途は武道がタイムリープ出来ることを知っていると相棒から聞いたことがあった。

それを黒川イザナ、鶴蝶、灰谷兄弟に広めたのだろうか……?

それにしても理由がわからない……。

なぜこんなことを……?


それから3日後、相棒はようやく口を開いてくれるようになった。


とは言っても、相棒からは話さず回答が帰ってくる感じだった。

そんなことを繰り返してるある日、イザナは相棒に問う。



イ「俺たちで住むか…」

武「……え?」

皆「アリだな。」

武「……何…言って、」

一「金は俺が用意しよう。今日中にマンションでも探しとくわ」

春「めっちゃいいなそれ、最高だろ」

蘭「何それめっちイイじゃ〜ん」

竜「普通にあり。まじであり。」

鶴「じゃぁたけみちの荷物は手配しとく。」

千「まってガチ最高じゃん相棒と住めるなんて……夢かよ、」

武「…………そんな事言って…、皆も直ぐ俺の事捨てちゃうんでしょ?」

皆「……」

千「有り得るわけねぇだろ?」

武「……。」

青「絶対見捨てない。俺達、お前の事が大好きで今ここにいるんだからな。」

イ「心配すんな。そんな心配なんざさせねぇくらい愛してやっから。な?」

武「……」



不安とも言える表情を変えない相棒。

まぁ、そうだな。そうに決まっている。そんな簡単に癒える傷ではないからだ。



それから1ヶ月後、相棒は院退院し、35階ビルの最上階に住む事になった。



それから約12年後、相棒含め犯罪組織、『梵天』を作り上げた。

勿論、相棒が首領だ。


現在、その相棒はと言うと、俺たち好き好きオーラが出まくっている。




けれどビルに住み始めて早2週間の時だった。

俺達はこれまでにない失敗、後悔する事を経験していた……。

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