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麦茶さんの作品大好きすぎる…🤦♀️新しい作品ありがたすぎます🙇♂️これからも頑張ってください!私の生き甲斐です!!!
あの日…満月だった夜……
武「ごめ…、ぁ、お、俺ほんとに何も…!」
万「あ?じゃぁアイツらが言ってたこと、嘘だって言いてぇの……?」
堅「お前があんなことしなきゃぁこんな事してねぇだよ!!なであんなことしたんだよなぁ!?」
武「だか……だから俺ッ、な何もっ!」
話なんて通用しない。
ただ泣きじゃくって誤解だって…説明すのに必死だった。
けど彼らはそんな俺の言葉を全く一言も受け入れてはくれない……
隆「ほんと、なんで…、お前は俺らのヒーローだろ、?!」
武(それは……みんなが勝手…に、)
圭「信用するんじゃねぇな、マジ見損なったわ」
武(どうして……?何で皆して……)
満月の夜……
この日俺は、東卍をクビになった……。
?「……ち、たけ…………武道起きろ」
武「………イザナ君…おは、よ……」
イ「…仕事だぞ。」
コンコンッ
ガチャっ🚪
?「あ、起きたかおはよう武道。」
武「おはよぉカクちゃん」
鶴「ん。じゃぁリビング行くか、ご飯できてるぞ」
武「……」
イ「どうした?」
武「…、俺昨日の事……あんま覚えてなくて…俺また何か……」
イ「昨日はずっと寝てたろ?夜飯は起こしたけど」
武「……そう、なの?」
イ「あぁ。なんも心配いらねぇよ。」
武「……そ、っか。うん、分かった」
鶴「ほら武道、着替えするぞ」
武「うん。」
日本最大犯罪組織である梵天。
あの日…、武道が東卍を辞めた日、武道を信じてくれるものが集まり組織を作ることになった。
復讐のため?
いいえ。
では何故…そんな組織を作り上げたのですか?
……。
ガチャっ🚪
?「相棒、おはよう。今日は起きれたな」
武道「千冬おはよ、昨日俺ずっと寝てたんでしょ、?ごめんね、」
千「気にすんなって。昨日はオフだったし九井も寝てたからな。」
武「うん、」
?「おはよ〜今日も起きれて偉いねぇ」
??「今日は灰谷料理だよ。」
武「へへっ、蘭くん、竜胆くんありがとう。」
蘭「いいぇ〜」
竜「ちょっと作りすぎちゃったけど……食べれるしこでいいかんね。」
武「うん。ありがとう」
千「ほら相棒、座って」
武「ありがと、千冬」
♢千冬視点
それは、満月の夜だった……。
集会の終わり、急に相棒の名前があげられた。
俺も相棒もハテナマークを浮かべ、相棒は小走りで前に出た。
……
千「……は、?」
一瞬目を疑った。
相棒があの、東卍の総長である佐野万次郎……通称マイキーは相棒の腹を殴ったのだ…。
相棒は膝まづき、俺はすぐさまに相棒の元へ駆け寄った。
武「カハッ……!!ヒュッ、ゲホッケホッ!!」
千「相棒!!!」
千「大丈夫か?!!」
武「ヒュッハッケホッ、ハッハッ」
千「ッ!!なんでこんな事するんすか?!マイキーくん!!」
堅「…、お前知らねぇの?こいつ……、女にてぇ出したんだぜ……?」
千「は、?……なに、言って、」
圭「マジだぜ……。」
千「え、?ば、場地さん……?」
隆「……。」
万「…、」
千「は?なに……?なんで皆……」
何を言っても無駄だった。この人達は相棒のおかげで……、花垣武道のおかげで今がある事を分かっているのだろうか…?
相棒は最後のタイムリープで命を張った。
いや……、ずっと命貼ってたんだぞ………?
なのに、何故そこまで出来るのか俺は分からなかった。。
3歳からやり直したらしい。
誰かが欠け無いように0から……スタートラインからやり直したのに……。
誰も、タヒなないように全部一人でだぞ…?本当に……本当に凄いんだ。。。
『凄い』、なんて言葉で終わらせられる訳が無いけど、それしか出てこない……。
そうして、ようやく成功したと、相棒は大粒の涙を流し俺に教えてくれた。
その結果がこれだ。
ほんと、笑える……。
千「……相棒が…、相棒が居なかったらみんなタヒんでるんですよ?!!分かってんすか!!!!」
皆「……」
千「……な……んで………なんで何も言わねぇんだよ…!!」
そんな時だった……。
武「わかり……ました。」
千「……は?あ、相棒?」
武「まぁ……その程度の信頼度なら、なんかもぉいいです……逆に吹っ切れますね……。」
その時相棒のキラキラと輝いていた瞳のエメラルドグリーンは、酷く霞んでいて、その目には雫を溜め込んでいた。
武「俺の願い……もぉ叶いましたし……、」
千「な、何言って……」
武「もぉ、皆さんにとって俺は要らなくなったんすね……」
千「相棒!!!」
武「じゃぁもぉ俺……東卍抜けます……。」
その後の1ヶ月間、相棒にどれだけ通知を入れても、返事が帰ってくることは無かった。
何度電話をかけても、家に行ってもどこ探し回ってもいなかった……。
そしてある日……最悪な状態で俺は相棒を見つけた…。
ピッ……ピッ……ピッ……
機会の音が部屋中に響く。
相棒は入院していたのだ……。
相棒の身体は服越しでも分かるくらい痩せていて、霞んでしまった瞳の下には隈があった…。
俺が病院に来る2日前、黒龍である九井と乾がすでに居たと言う。
それから俺が来て次の日、六本木のカリスマ、灰谷兄弟も来たのだ。
何故、?理由を聞くのも重い空気と、この現実に受け入れきれず、口を開くことが出来なかった……。
それから4日後、ようやく相棒が目を覚ました…
けど、相棒は話せる状態では無かった。
心も枯れ果て、何を言っても回答はなし。病院から出るご飯も俺や九井、乾……、誰かが口に運ばないとまともに食べてはくれなかった。
相棒が入院して一週間がたった頃、東卍の総長、マイキーに堕ちていたあの、三途春千夜が来た。
それと共に天竺という不良族の一員である鶴蝶、天竺の総長である黒川イザナまでもが来たのだ。
なんでこの人達が相棒にそうまで構うのか俺は分からなかった。
悩んでるうちにふと思い返す。
三途は武道がタイムリープ出来ることを知っていると相棒から聞いたことがあった。
それを黒川イザナ、鶴蝶、灰谷兄弟に広めたのだろうか……?
それにしても理由がわからない……。
なぜこんなことを……?
それから3日後、相棒はようやく口を開いてくれるようになった。
とは言っても、相棒からは話さず回答が帰ってくる感じだった。
そんなことを繰り返してるある日、イザナは相棒に問う。
イ「俺たちで住むか…」
武「……え?」
皆「アリだな。」
武「……何…言って、」
一「金は俺が用意しよう。今日中にマンションでも探しとくわ」
春「めっちゃいいなそれ、最高だろ」
蘭「何それめっちイイじゃ〜ん」
竜「普通にあり。まじであり。」
鶴「じゃぁたけみちの荷物は手配しとく。」
千「まってガチ最高じゃん相棒と住めるなんて……夢かよ、」
武「…………そんな事言って…、皆も直ぐ俺の事捨てちゃうんでしょ?」
皆「……」
千「有り得るわけねぇだろ?」
武「……。」
青「絶対見捨てない。俺達、お前の事が大好きで今ここにいるんだからな。」
イ「心配すんな。そんな心配なんざさせねぇくらい愛してやっから。な?」
武「……」
不安とも言える表情を変えない相棒。
まぁ、そうだな。そうに決まっている。そんな簡単に癒える傷ではないからだ。
それから1ヶ月後、相棒は院退院し、35階ビルの最上階に住む事になった。
それから約12年後、相棒含め犯罪組織、『梵天』を作り上げた。
勿論、相棒が首領だ。
現在、その相棒はと言うと、俺たち好き好きオーラが出まくっている。
けれどビルに住み始めて早2週間の時だった。
俺達はこれまでにない失敗、後悔する事を経験していた……。