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#にじさんじBL
y u a.
286
#甲斐田晴
p丸
4,265
畳の上に散らばった着物を手繰り寄せ、ロウが袖を通す
俺はまだ裸のまま、ロウの背中で揺れる髪の毛を指で梳かした
「不破さん‥‥俺もう時間なので」
「え?」
「次のお客様を待たせられないので」
「今日は最後までいられないの?」
「前もって俺の枠を買い取って頂かないと無理です」
「そうなの?‥‥そうなんだ」
「不破さんも着替えてください。そこまでお送りしますから」
俺はロウに促され、着替えを済まし玄関へ向かう
「それではまた‥‥」
「うん、明日また来るね」
「え‥‥明日も?」
「毎日来ちゃダメ?」
「駄目ではないですけど‥‥」
「それじゃ‥‥また明日‥‥無理はしないでね」
「‥‥ありがとうございます」
俺が門の外に出るまでロウは俺を見送る
この後も俺の知らない男にロウは抱かれる
そう思うと心が穏やかではない
だから俺は通う
ロウの時間を少しでも俺のものにしたくて‥‥
「不破さん‥‥」
「ん?」
「店主から聞きました。今日はずっと不破さんと過ごせと」
「うん。昨日聞いたから」
「そんな事しないで下さい。いくらかかると思ってるんですか?」
「え?お金なら気にしないでよ」
俺が部屋に入るなり、ロウが捲し立てる
ここの店の金額が決して安い訳じゃない
それでもロウに会えるなら俺は構わなかった
だから俺はそれからも足繁くロウの元を訪れた
もうロウを手放したくないくらい俺はロウに肩入れしている
「あっ‥‥不破さんっ‥‥」
「どうしたの?‥‥今日は感じやすい?」
「そんな事っ‥‥ああっ!‥‥待って!出ちゃう‥‥あぁ‥‥!」
「いいよ、またいったって」
「待って不破さ‥‥いったばっか‥‥んぁ!」
ロウの腰が持ち上がり、ギュッと布団を握りしめる
何度もその奥を突き上げるたび、ロウの先からこぼれ落ちる残滓
その体が動かなくなるまで離す事なく貪り尽くす
やがてどちらともなく互いを抱きしめながら眠りに落ちた
気持ちが良い
誰かが俺の顔を撫でている
誰かって‥‥ロウに決まってんのに
「‥‥三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」
「‥‥‥‥‥‥ん?」
ロウが何か言っている
俺が目を覚ますとロウが片腕をつき、俺を見下ろしていた
「なんか言った?今」
「‥‥‥‥言ってないよ」
「‥‥そう?」
「起きちゃった?」
その言葉に俺は慌てて時計を見た
時計の針はもうすぐ5時を指すところだ
「やべっ!俺寝過ごしちゃった⁈」
「いいよ別に」
「良くないだろ?お前怒られるんじゃ」
「大丈夫」
そうは言っても俺のせいでロウが怒られるのは忍びない
慌てて着替えを済ませ部屋を出た
見送りに出てこようとしたロウを部屋に留めながら
「不破さん‥‥また会いに来てくれる?」
「ははっ、明日も来るよ」
ほぼ毎日来る俺にロウは毎回そう言ってくれる
俺が大門の前に来ると後ろから声をかけられた
「‥‥不破様」
「‥‥はい」
振り向くとそこにいたのはロウの店の店主だった
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コメント
3件
読み終わりました。第7話、すごく好きな回でした。 特に「三千世界の鴉を♡♡♡、主と朝寝がしてみたい」——ロウが寝言で呟いた一節に全部持ってかれました。あれ、単なる古い歌の引用じゃなくて、不破さんへの無意識の想いが言葉になって出ちゃったんだなって。目が覚めたときに「言ってないよ」って否定するところも、素直になれなさがにじんでて切ない。 それと、最後に店主が不破さんの後ろから声をかけるカットの入れ方、巧いですよね。何か知ってるのか、それとも釘を刺しに来たのか——この店のルールや背景も気になり始めました。続きが待ち遠しいです。