テラーノベル
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「無表情な君と、春のキャンパス」
【柴崎 陽(しばさき はる)】
年齢:20歳
大学:文学部2年
身長:174cm
誕生日:7月24日
好きなもの:
・友達
・動物
・甘いもの
苦手なもの:
・空気が重い場所
・ホラー映画
性格:
明るく元気な犬系男子。
誰とでも仲良くなれる。
距離感が近すぎることがよくある。
一言:
「神崎ー!!」
【神崎 凛(かんざき りん)】
年齢:20歳
大学:文学部2年
身長:182cm
誕生日:1月12日
好きなもの:
・読書
・静かな場所
・ブラックコーヒー
苦手なもの:
・騒がしい人
・人混み
・無意味な会話
性格:
無口でクール。
近寄りがたい雰囲気のせいで周囲から怖がられがち。
本当は優しいが感情表現が苦手。
一言:
「……うるさい。」
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第3話 「雨の日」
朝。
神崎凛は窓の外を見た。
雨だった。
昨日までの春らしい空はどこにもない。
灰色の雲。
冷たい雨。
凛は小さくため息をつく。
雨は嫌いではない。
静かだからだ。
騒がしい人も少なくなる。
街の音も小さくなる。
だから嫌いじゃない。
大学へ向かう途中。
駅を出たところで声が聞こえた。
「神崎ー!!」
聞き慣れた声だった。
凛は足を止める。
柴崎陽。
びしょ濡れだった。
「お前。」
「おはよ!」
「傘は。」
「忘れた!」
満面の笑みだった。
威張ることじゃない。
「馬鹿か。」
「よく言われる!」
知ってる。
凛はため息をついた。
陽は雨に打たれながら笑っている。
本当に犬みたいだ。
「風邪ひくぞ。」
「たぶん大丈夫!」
「たぶんじゃない。」
「へへ。」
へへ、じゃない。
凛は数秒考えた。
そして。
傘を少しだけ傾ける。
「入れ。」
「え。」
「風邪ひくんだろ。」
陽が固まる。
本当に固まる。
雨の中で。
ぽかんと口を開けたまま。
「……入らないなら行く。」
「入る!!」
即答だった。
陽は慌てて傘の中へ入る。
肩が少し触れる。
それだけだった。
それだけなのに。
妙に近かった。
「神崎。」
「何。」
「優しい。」
「違う。」
「優しい。」
「違う。」
「優しい。」
「しつこい。」
陽は楽しそうに笑った。
大学へ向かう道。
二人で歩く。
沈黙が続く。
普通なら気まずいはずだった。
なのに。
不思議と嫌ではなかった。
「神崎。」
「何。」
「実はさ。」
「何だ。」
「俺、雨嫌いなんだよね。」
珍しく静かな声だった。
凛は少しだけ視線を向ける。
陽は前を見ていた。
「なんで。」
「昔さ。」
陽は笑った。
だけど少しだけ寂しそうだった。
「大事な約束の日に雨降ったことあって。」
「……。」
「それで会えなかったんだ。」
それ以上は言わなかった。
凛も聞かなかった。
聞いてはいけない気がした。
大学に着く。
講義を受ける。
昼休み。
帰り道。
いつも通りのはずなのに。
なぜか今日は違った。
帰宅後。
凛は部屋で本を開いた。
けれど。
内容が頭に入らない。
ページをめくる。
また戻る。
同じ行を三回読んだ。
「……。」
本を閉じた。
頭に浮かぶのは。
雨の中の陽だった。
笑っていた顔。
寂しそうだった顔。
楽しそうだった顔。
全部。
「なんなんだ。」
自分でも分からない。
スマホが震える。
画面を見る。
柴崎陽。
メッセージだった。
『今日はありがとう!』
その一文の後。
犬のスタンプが送られてくる。
凛は少しだけ考えた。
いつもなら無視する。
たぶん昔の自分なら無視していた。
だけど。
今日は違った。
『次は傘を持て。』
送信。
数秒後。
『返信はやっ!!!』
『もしかして俺のこと好き!?』
『違う。』
『即否定された(´;ω;`)』
思わず口元が緩む。
本当にうるさい。
本当に面倒だ。
それなのに。
凛は気付いてしまった。
今日一日で一番笑ったのが。
陽とのやり取りだったことに。
第4話へ続くー
作者︰月乃 星夏、ChatGPT
コメント
1件
ああ、もう、この二人の距離感がすごく好きです……! 凛が傘を傾けて「入れ」って一言、たったそれだけで全部伝わる。無愛想なくせに優しいんだよなあ。陽くんが固まるシーンも可愛すぎて、思わずにやけました。最後のメッセージのやり取りで、凛が笑ったって気づくところ、じんわり沁みましたね。次はどんな風に近づいていくんだろう、楽しみです!