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「ユキナリ君…好きだよ…。」

無意識だった。気が付いたらその言葉が口から出てきていた。

彼は一瞬ポカンとしたが、すぐにトマトのように顔を赤くした。

「えっ…本当に…!?」

そう言いながらユキナリ君は涙を流す。

「本当だよ…僕は君が好き…もちろん恋愛感情だよ。」

僕は心の内をさらけ出した。

「嬉しい…俺も…トモヤ君が大好きだよ…」

はにかみながらそう言ってくれたユキナリ君。そして、どちらからともなくキスをした。

触れるだけの軽いキス。それだけでも僕達はドキドキしていた。

いつも隣にいた君に友情以上の感情を抱くのはすぐだった。ずっと抑えていたのに、あの時は歯止めが効かなかった。でもまさか、ユキナリ君も僕を想ってくれていたなんて。

その日の夜は2人で過ごした。体は重ねていない。指を絡めてキスをして、それだけで満足だったから。

ゆっくりと、進んでいけば良い。

君と一緒になれるなんて夢みたいだ。

これからも一緒に生きていく。君を一生守る。そう心に誓ったのに…



「やっ…!んぁ…」

神様はなんて残酷なんだろう…

僕の気持ちをあっという間に踏みにじるんだ…

「んん…、ぃや…ぁ…」

いや、この2人に目を付けられた時にはもう…神様や僕の気持ちなんて関係なかったのかもしれない…

「ト、トモヤ…く、ん…」

泣きながら僕を見るユキナリ君から、僕も目が離せなかった…




――――――――――――――――――――――――――――



「トモヤ君!!カラオケに行こう!!」

終業のチャイムと共にユキナリがトモヤの机の前にやって来て開口一番がその言葉だった。

「カラオケ??」

「うん!!実は明日まで有効な割引券があってさ!!トモヤくん明日から3日間用事があるんでしょ??だったら今日遊べるときに遊ぼうよ!!」

2学期が終了し、明日からは冬休みに入る。

確かにトモヤは明日から3日間は家族と親戚の家に行く予定があった。そうなると今日を逃すと次に会えるのは4日後になってしまう。幸いトモヤは既に明日の出かける準備はしており、今日は少し遅くなっても大丈夫であった。

それに可愛い恋人の誘いを断るなんて理由もない。

「そうだね。もちろんいいよ。」

トモヤは二つ返事をし、純粋な笑顔をユキナリに向けた。

「トモヤ君…それはズルい…////」

「えっ…////」

トモヤの笑顔を見て赤くなるユキナリ。そんなユキナリを見て、トモヤも頬を赤らめた。



そんな2人を4つの鋭い目が見ていたなんて、誰も思わないだろう。






――――――――――――――――――――――――――――



「ねぇ、やっぱりこの格好しなきゃダメ…??」

現在ユキナリはツインテールのカツラにピンク系のワンピース、その上にコートを着ている状態だった。

どこから見ても一人の女性である。

「えっと、この割引券……“カップル限定”って書いてあったから…僕が着てあげたかったけど、サイズがなくて…」

そう。ユキナリの持っていた割引券はカップル限定と書いてあった。いくらユキナリが中性的な顔立ちでも制服を見れば一目散に男であるとバレてしまう。それにいくら嘘は言ってないと言えど、男同士でカップルだと言っても信じて貰えないだろう。

そこで一度ユキナリの家に行き、ユキナリの妹に協力して貰ったのだ。

妹は大喜びでユキナリに化粧をし、服を貸したのだった。

「でも…こんなこと言ったらユキナリ君怒っちゃうかもしれないけど…その、似合ってて、とっても可愛い…よ…」

「~~~~~~~っ///////////

と、トモヤ君のばかぁ…!!」

また2人で赤くなった。

「ほらっ、早く行こう!!」

こうなったらヤケだ。もう楽しんだもん勝ちだ!!とユキナリは腹を括りトモヤの手を引っ張り目的のカラオケ屋へと向かって行った。

そんなユキナリに合わせてトモヤも足を進めた。

十数分後には目的のカラオケ屋へと着いた。

割引券を見せ、案内された部屋に入る。狭すぎず広すぎず丁度いい空間の1ヶ所に荷物を置き、ユキナリは早速と言わんばかりに曲を入れた。そして2人でカラオケを楽しんだ。



楽しい時間はあっという間に過ぎていき、残り20分前になった頃、コンコンとユキナリのいる部屋の扉をノックする音が聞こえた。

丁度休憩をしていたこともあり、ノック音は2人の耳にもしっかりと届いた。

「あれ??何か頼んだっけ??」

「いや、そろそろ終わりの時間だし、何も頼んでないはずだよ??」

おかしいと思いながらも、ちょっと待っててと言ってトモヤは扉に近付いた。

ガチャッと扉を開けるとそこには一人の男が立っていた。

「やぁ♪」

「えっと、あなたは…??」

誰か問おうとした瞬間にトモヤの腹部に電流が走る。

急な事に訳も分からず、意識が遠退いて行った。

最後に聞こえたのはユキナリがトモヤを必死に呼ぶ声だった。





―――――――――――――――――――――――――――――



ユキナリside

突然のノック音に俺達は驚いた。

残り時間も少なくなり、何も頼んでもいないのにノックがするのは可笑しいからだ。

「あれ??何か頼んだっけ??」

トモヤ君に確認すると

「いや、そろそろ終わりの時間だし、何も頼んでないはずだよ??」

トモヤ君も頭に?を浮かべているようだった。

「店員さんかな??ちょっと待ってて」

そう言うとトモヤ君は扉に向かいゆっくりと開けた。

「やぁ♪」

「えっと、あなたは…??」

声からして男だろう。しかし俺の位置からは誰が来たのか見えなかった。それに店員だったとしたらトモヤ君のあの反応は可笑しい。

本当に知らない人が来たかのようであった。

俺も席を立ち、誰が来たのかを確認しようとしたときだった。扉の隙間から手が出てきた。その手は真っ直ぐにトモヤ君の腹部に向かって行った。

うっ!!っと声を出すトモヤ君が前のめりになる。

「トモヤ君!?」

トモヤ君から離れた手にはスタンガンらしき物が見えた。

すぐにトモヤ君に駆け寄り体を揺する。

「トモヤ君!?トモヤ君!!」

いくら揺すってもトモヤ君は起きない。

トモヤ君が倒れたのと同時に2人の男が部屋に入って来たのが見えた。

「……あなた達は…誰ですか…??」

見覚えのない2人が俺を見下している…冷や汗が頬を伝い、恐怖を感じるのに時間はいらなかった。




――――――――――――――――――――――――――――



トモヤが気を失ったあとすぐに2人の男が部屋に入って来た。

黒髪に白いコートの怖そうな顔立ちの男と髪が虹色と言う珍しい色に宇宙柄の派手なパーカーを着た男の2人だった。

ユキナリは面識のない2人が何故この部屋に来たのか、何故トモヤにスタンガンを当てたのか、何故ユキナリを見て笑っているのかが分からなかった。

「突然ごめんね。僕の名前はリンタロウ♪彼はコウ君って言うんだ♪」

虹色の男がウィンクをしながらユキナリに言った。

「はっ…??」

突然の自己紹介に呆気にとられるユキナリ。急に名前を言われたからと言って、はい、そうなんですね。と言える訳がなかった。

どうやら黒髪の男はコウ、虹色の男はリンタロウと言うらしい。

力なく座るユキナリの隣にリンタロウがしゃがみこむ。

そしてユキナリの髪を手に取り、毛先に口付けをした。

「君、凄く可愛いよね♪食べちゃいたいくらいだ♪」

「ひっ…」

ペロリと舌を出すリンタロウにユキナリは肩を強張らせる。

「おいリンタロウ、すぐに手を出すなとあれほど言っただろう。」

「まだ出してないよ~♪」

ねー??とユキナリに同意を求めるリンタロウ。ユキナリは今すぐ逃げたいと思ったが、腰が抜けてしまい逃げる所か立つこともままならなかった。第一上手く逃げれた所でトモヤをこの場所に置いていく訳にはいかない。

ユキナリは必死に考えた。

(そうだ、俺は今女装をしている…だから女と勘違いしているんだ!!俺が男だと分かれば帰ってくれるかも…)

ユキナリはそう思うと、あのっ!とコウ達に話しかける。

「お、俺…、こんな格好してるけど…お、男なんだ…2人が、何の目的で来たかわからないけど…、きっと何かの間違いで……そうだ、部屋を間違ったんでしょ…??」

絞り出すように声を出す。

そうだ部屋を間違えたならまだ納得が行く。だからこのまま帰ってくれ。そう願ったユキナリだが、すぐにその願いは打ち消された。

「あは♪面白いこと言うね。ユキナリ君♪」

「お前が男だと言うことは知っている。それに俺達は部屋を間違えてなどいないぞ。」

鈍器で殴られたような感覚…

「なんで…俺の名前…??」

ユキナリはリンタロウとは初めて会ったはず。しかしリンタロウは…いや、リンタロウとコウはユキナリを知っていた。

「そんなこと気にしなくていいよ♪」

「あぁ、すぐに気にならなくなるからな。」

2人がニヤリと笑ったのはそう言ったすぐ後だった。





―――――――――――――――――――――――――――――



その後のコウとリンタロウの行動は早かった。

リンタロウは気を失っているトモヤを縛り、コウもまたユキナリの手首を拘束した。

「やっ…は、離して!!」

「暴れるな。」

「コウく~ん♪ダメだよ優しくしなきゃ~♪」

力一杯抵抗するユキナリ。

しかしコウとの力の差は歴然だった。

その時、ユキナリ達の部屋の内線が鳴る。

突然の呼出音にドキッとしたが、これは助けを呼ぶチャンスだった。

「!?

(しめた!!今俺は内線に出られない!!このまま出なかったら不審に思うはず!!)」

しかしリンタロウがすぐに内線を取ってしまった。

「は~い♪」

[終了10分前になりましたが、延長なさいますか??]

内線からはうっすらと店員の声が聞こえる。内線を取ったなら取ったでチャンスだと思ったユキナリは大声を出して助けを呼ぼうとした。

「た、たす…ムグ!!?」

大声を出そうとするとコウに口に布を詰められる。

「騒ぐな。」

んーんーと必死に声を出そうとするが全く意味がなかった。

ここで延長と言われてしまったらと思うと全身にブワリと冷や汗をかく。

リンタロウはしばらくんー♪と考える素振りを見せたがユキナリと目が合うとすぐに

「延長で♪」

と言って内線を切った。

コウがユキナリの口から布を取ったのはすぐ後だった。





両腕を拘束されたユキナリ。ワンピースのスカートを軽く捲り、リンタロウはユキナリの太ももを優しく触っていた。

「ユキナリ君、スベスベだね♪」

「や、やめて…離して…」

涙目で、か細い声で言うユキナリ。

その声を2人は聞こうとはしなかった。

「いいねぇ、その声♪ゾクゾクするよ♪」

「やだ…トモヤく…」

「俺達の前でアイツの名前を呼ぶな。」

コウの先程よりも低い声に恐怖を感じるユキナリ。

顔を伏せ、小さい声で助けてトモヤ君…と言ったのをコウは聞き逃さなかった。

「アイツの名前を呼ぶなと言っただろう。仕置きが必要だな。」

そう言うとコウは何かの液体を自分の口に含む。そしてそのままユキナリへとキスをした。

「んー!!」

「あー!!コウ君ズルい!!」

「ん…ユキナリ…」

「ふぁっ…ん…ぁ…」

口の奥まで犯されるようなディープなキス。トモヤともこんなキスはしたことがなかった。体の力が抜けていくと同時にユキナリの口の中に液体が入り込んできた。

飲んではいけない!!頭では分かっているのに体が言うことを効かない。コウのキスも全く終わる気配を感じられず、無意識に酸素を求めてしまうユキナリは液体を飲み込んでしまった。

ゴクン

その音が聞こえるとコウは名残惜しそうにユキナリとのキスを終わらせる。

「ん…」

その直後にユキナリの体に変化があった。

「や…何コレ…」

体が、全身が熱い。

今すぐに己自身の熱を吐き出したい。

触って欲しい。

そんな欲望がユキナリを支配する。

涙目に赤くなった顔、口からは唾液と苦しそうな息づかいが聞こえてくる。

足をモジモジとさせる姿にコウとリンタロウは息を飲む。

「うわ~…♪ユキナリ君エッロ♪」

「フッ、即効性且つ強力な媚薬だからな。」

「び、びや…く…??」

「ユキナリ君、本当の女の子みたいだね♪足もモジモジさせてどうしたの??♪」

リンタロウはユキナリの足を掴み、広げると太ももに口付けをした。

「ぅわ…り、リンタロウさん…」

「リンタロウでいいよ♪」

チュッチュとわざとらしく大きい音を立てるリンタロウ。音がなる度にユキナリの太ももには赤い蕾が咲いていった。その音にまたユキナリも興奮してしまう。

「ふ…ぁ……んん…」

声を出すまいとユキナリは両手で必死に口を塞ぐ。

「ふふ♪声抑えちゃって可愛いね♪」

「だ、めぇ…」

「おい、俺を忘れてないか??」

すぐ隣で聞こえたのはコウの声だった。

コウは左手でユキナリの腕を掴み、グイッと頭の上まで持っていく。それと同時に右手で首元の服をずらして首筋、鎖骨と口付けをした。

「あっ……やぁ、ん……コ…さん…」

塞ぐ手が無くなった口からはユキナリの甘い喘ぎ声が聞こえる。

「可愛いな…もっと聞かせろ…」

「やだぁ…」

ユキナリは生理的な涙を流すが、コウもリンタロウも止めることはなく、寧ろその姿に興奮するだけだった。

「ねぇコウ君♪キスを先にしたんだから下は僕が先で良いでしょ??♪」

「ぐっ…仕方ないな…」

やった~♪と喜ぶリンタロウはすぐさまユキナリのワンピースをお腹辺りまで捲る。

「あっ…」

下着が露になるユキナリ。その下着は既にビチャビチャに濡れており最早下着の意味をなしてなかった。

ズルリと下着までも下ろすリンタロウ。そこには大きくなったユキナリの性器が起っていた。

「こんなに濡らして、起っちゃって♪そんなに気持ちよかった??♪」

「うぅ…ぅあっ…!!」

リンタロウはユキナリの性器を優しく触る。そしてもう片方の手の指を舐めると、ユキナリのナカに侵入させた。

「あぁ…!!い、痛っ…」

「キッツ…」

まだ1本しか入っていないのに、リンタロウの指は締め付けられていた。まさかここまでキツいとは…

「もしかして…初めて…??」

ユキナリはリンタロウの言葉に顔を伏せたが、その顔は真っ赤だった。否定の言葉も発する事も出来なかった。

「へ~♪」

何も言わないユキナリに対して肯定と取ったリンタロウは更に妖しく笑う。

そして何処からともなくローションを取り出し、ユキナリの下半身に垂らした。

「ひゃん…」

「優しくしてあげるね♪」

ゆっくりとユキナリのナカを慣らしていくリンタロウ。その指は2本、3本と徐々に増えていった。確実にユキナリのナカは柔らかくなっていく。

「あっ……ぃや……」

初めての事に対する恐怖と気持ちよくなりたいと言う期待。しかしユキナリにはトモヤと言う心に決めた人がいた。初めてはトモヤが良い。それはトモヤだって同じ気持ちのはずだ。止めて欲しい…今ならまだ間に合うから…

そう思ったのも束の間、ユキナリの入り口にリンタロウの性器が当てられる。

「!?」

「考え事…してる場合、かな??♪」

ズチュンと一気にユキナリのナカへと入るリンタロウ。

「ッ~~~~……!!!!」

突然の感覚に息をするのも忘れてしまうユキナリ。

パクパクと口を動かすだけで上手く息が出来ない。

チカチカと目の前が真っ白になる。

入れられた…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!

「はは♪やっぱりキツいね、ユキナリ君♪でも、良い締め付け…♪」

「あっ…!あっ!!…やぁっ…!!トモヤ、く…ん…いやぁぁぁ!!」

一心不乱に腰を動かすリンタロウ。それに合わせてユキナリが喘ぐ。

トモヤに助けを乞うがトモヤはまだ目を覚ましていない。

「はぁ…あっ…!!いっ…!!」

頭の中でトモヤ以外に犯されてしまった罪悪感と気持ちいいと言う快楽。2つの気持ちが入り交じっているが、媚薬の効果もあり快楽が勝つのに時間はかからなかった。

「リ、タロウ…さん…気持ちい…」

「だから、リンタロウで良いってば♪」

「リンタロ…あぁ!!」

「はぁ、はぁ…ユキナリ…」

ユキナリの声を聞き、コウも我慢の限界だった。自分も名前を呼んで欲しい。ユキナリに触れたいと言う感情があふれ、すぐにコウも自身を出す。そしてユキナリの口元に持っていった。

「はっ…、コゥ…さん…??」

「咥えろ…」

「ぁ…ん…」

「噛むなよ…」

「ん…」

ユキナリはコウの性器に手を添えゆっくりと口に含んだ。

「ん…ちゅっ…」

「上手いぞ…」

「あれ~??ちょっと~、2人だけの世界にならないでよ~♪」

「んん!!」

リンタロウは2人だけの雰囲気に嫉妬をし、更に強く腰を動かした。

パンパンと肌と肌がぶつかり合う音が、カラオケ屋の一室から聞こえる。

リンタロウ、コウはもう限界であった。己の熱を、欲をユキナリにぶちまけたい。

「あ…!!ぃ、イク…!イッちゃうよぉ!!」

「良いぞ、自分の気持ちに素直になれ。俺も、もう…」

「ぼ、僕も…♪ユキナリ君のナカ気持ち良すぎだよ♪」

「ト、モヤく…ごめん…俺、トモヤ君以外の…リン、タロウとコウさんので、イッちゃう…」

コウもリンタロウもラストスパートになり更に腰を動かす。

「「イケ(♪)」」

「っ、あぁああぁぁぁぁ!!!!」

ユキナリがビクンと大きく体を揺らす。コウとリンタロウも同時にユキナリのナカへと欲を吐き出した。





―――――――――――――――――――――――――――――




トモヤが気を失って数時間後…

「やっ…!んぁ…」

トモヤはユキナリの声で目が覚めた。

「ユキナリ…く、ん…??」

目の前には2人の男に犯されている恋人のユキナリ。

「んん…、ぃや…ぁ…」

媚薬の効果が切れ、正気に戻ったユキナリは体は正直であったものの、コウとリンタロウに必死に止めてと訴えていた。

「ト、トモヤ…く、ん…」

泣きながらトモヤを見るユキナリ。

激しい行為のせいでとっくにユキナリからはカツラは取れ、ショートカットが露になっていた。着ていたワンピースも細かく引き裂かれ、ただの繊維となっていた。

しかしコウもリンタロウも男のユキナリを知っている。寧ろその姿に惚れたと言っても過言ではなかった。

犯されているユキナリを見て、トモヤ自身も反応しているのがわかった。

助けてと言われたのに体が動かない…

もっと乱れたユキナリが見たいと…心の隅で思っているトモヤがいる。

自分が一番に抱きたかったと言う嫉妬と、犯されているユキナリを綺麗だと思ってしまった罪悪感に押し潰されてしまう。

「手を出してないなんて、トモヤ君も馬鹿だよね♪」

「フン、まぁおかげでユキナリを開発出来ているから俺達にとっては良い結果だ。もうすぐメスイキもマスターしそうだしな。」

「ちが、う…俺はメスイキ…なんてしてな…」

「安心しろ。行為は全部録画している。後で上映会でもしようじゃないか。」

「ふふっ♪素直なユキナリ君、と~っても可愛かったよ~♪」

「ふぇ…」

「僕にも…見せてください…」

トモヤは罪悪感がありながらも、乱れたユキナリが見たいと言う己の欲を選んだ。

「見るならユキナリは共有だぞ。」

「はい…」

「あはは♪君とは仲良く出来そうだね~??♪」



コウ達は行為を終わらせ、カラオケ屋を後にした。ぐったりしたユキナリを抱え、一同はコウのマンションへと向かう。

トモヤは一室で先ほどのカラオケ屋での映像を見ていた。

トモヤに助けを求めながらも乱れるユキナリはとても美しく、気がつけばトモヤは己自身を握っていた。そして荒い息をあげ、ユキナリの喘ぐ声を聞き上下に揺らす。ユキナリのイッた声で同時に果てた。

(親戚の集まりは僕はいなくてもいいよね…??)

右手に付いた己の欲を見てうっとりと眺めるトモヤ。

すぐに親に連絡をし、自分は行かないことを告げるとスマホの電源を切り、再びモニターを見つめていた。











「あっ、…やだっ!!いやぁぁぁ!!トモヤ君!!助けてぇぇぇ!!」

再びユキナリの体に4本の手が伸びる。

このマンションは各部屋が防音になっているため、ユキナリの声がトモヤに聞こえることはなかった。

リンタロウはいつの間にかユキナリのスマホで妹に連絡を入れていたので、数日帰らなくても捜索されることはない。

「やだやだ!!さっきので満足したでしょう!?もう、トモヤ君の所に帰してよぉ!!」

「満足??そんな訳ないだろう。俺達はお前の体も心も手に入れるつもりだ。」

「!?」

「トモヤ君なんて忘れさせてあげるよ♪」

ユキナリが一歩後ろに下がるが、既にそこにはベッドがあった。

足がぶつかり、ユキナリはベッドに仰向けで倒れる形になる。

「っ………!!」

「時間はたっぷりあるからな。お前の好きなトモヤの為にこれからはずっと行為の際は録画しようじゃないか。」

ギシッとコウがベッドに足を乗せ、ユキナリを見つめる。

「僕達無しじゃイケないようにしてあげるね♪」

リンタロウも反対側に乗り、ユキナリを見つめた。ユキナリの目には2人の顔しか見えなくなった。

「と、トモヤく…」

再びユキナリがトモヤの名前を呼ぶが、その言葉がトモヤに届く事はなかった。



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