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照の嫁になって月日が経ち年の瀬も迫った頃
親分が倒れた
照 親父!しっかりしろ!!
辰哉 親分さん!!
「無理してきた体だ、もう長くないのは自分でわかるんだよ」
照 そんな事言うなよ…
秋頃から顔色が悪かった、医者に行けと言っても聞かなかった親分
「照…組を頼む、深澤…コイツを頼むぞ、俺は母ちゃんの所へ行く」
それが親分の最後の言葉だった
慌ただしく葬儀を終え照が組の頭になった
照 辰哉…これからお前は右腕としてと女将として組を支えてくれないか?
辰哉 それは覚悟してる
それから数年して目黒がやってきた
無表情で俺と照しか話さない
辰哉 アイツも嫁取るの嫌がったんだと
照 探し人がいるって言ってたな
辰哉 見つかるといいな
そして見つけた相手が大介だった
生い立ちを聞いて涙が出た
辰哉 俺達と同じ…いや…それより酷いな
照 ああ…あいつらには幸せになって欲しいな
目黒と照は似た所がある
二人共真っ直ぐで一途
だから同じ事を考える
大介は優しい子だ、目黒と親父さんが仲違いするのを止めようとしている、あの時の俺と同じ
あの日大介に化粧をしてやり着物を着せ踊らせた
大介の舞と優しさが親父さんの心を動かした
照 目黒達…よかったな、辰哉良くやった
辰哉 あれは大介が凄いんだよ
照 俺も目黒もいい嫁に出会えたな
ふわりと微笑む照にドキリとした
その後ゴロツキの始末で怪我を負った照
辰哉 張り切って前に出るからだ
照 鉄砲あったら仕方無いだろ
辰哉 もう少しズレてたら死んでたぞ!!
人の為に無茶をするのは変わってない
目黒達の約束の為早く始末する為だった
辰哉 無茶した罰だ、治るまでお預けだからな
照 わかったよ、奥さん
甘える時だけの呼び方
そんな顔したって今回は許してやらない
照が動けるようになって俺は大介がいた遊郭の
管理を任せられる
もう大丈夫と中を知った大介も手伝いに来た
雇い主が代わり戸惑う遊女達
一人一人借金や身の振り方を考える
大介 あ…翔姉さん?
大介の言葉に振り向くと男物の浴衣を着た人物
辰哉 姉さん?女なのか?
大介 うちの花魁の姉さんだよ、でも…
翔太 久しぶりだな大介、俺は男だよ
大介 ええ!?あんな綺麗な花魁が!?
聞けばこの遊郭の息子で親に無理矢理花魁をやらされていたらしい
辰哉 息子まで金儲けに使ってたのかよ
翔太 あいつらは金の為ならなんでもするんだよ
俺はもうここにはいられない…出てくよ
大介 そんなっ、翔姉さんのおかげで俺は助かったんだから、そんな事言わないで!!
辰哉 お前が覗いてた踊りってコイツのか?
大介 そうだよ、凄く綺麗で上手なんだ
辰哉 とりあえずお前はまだここにいてくれ
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翔太 何でだよ
辰哉 俺は臨時でここを任されてるだけだ、勝手がわかんねえんだよ
大介と翔太の手を借りながら遊郭を整理してゆく
その日も大介と仕事をして組に帰る途中
大介 ねえ、子供の声がする
辰哉 こんな所にいる訳無いだろ
耳を澄ませると
母ちゃん!死なないで!
泣き叫ぶ声
大介 あっちの方だ!!
辰哉 行くぞっ
薄汚れた路地裏に倒れる女と手ぬぐいを頭から被った子供
?母ちゃん!!しっかりして!!
辰哉 おいっ!大丈夫かっ!!大介、水!
大介 うん、持ってくる
大介に水を取りに行かせ女を抱き起こす
この辺に相応しくない上等な着物
「どなたか存じませんが…この子を…頼みます」
辰哉 しっかり、死んじゃダメだ!!
「この子は異国の血が流れた子です…どうか…」
パタリと落ちる手
大介 深澤さん!お水…
辰哉 間に合わなかった…
大介 そんな…
?母ちゃん!!嫌だ!!わあっ〜
泣きじゃくる子供の手ぬぐいが落ちると飴色の髪
に高い鼻
大介 綺麗な子…
辰哉 マズイな…ここに置いとけねえ
まだ異人に偏見が多い、こんな子供ほっといたら
どんな目にあうか…
辰哉 大介、コイツ連れて帰るぞ
大介 君、なんて名前なの?
優しく大介が問いかける
ラウ ラウ…村上ラウ…
大介 うん、ラウ君、お兄ちゃん達と一緒にお兄ちゃん達のお家にに行こう
ラウ でも母ちゃんが!
辰哉 大丈夫、俺の仲間が運ぶよ
俺をつけてた組の者に合図する
俺は泣きつかれたラウを背負い組に帰った
コメント
1件
ああもう、第5話も泣ける…!!😭✨ 親分が逝く場面からもうダメだったよ…「母ちゃんの所へ行く」って台詞、グッときた。 それで照が「奥さん」って甘える呼び方するときの辰哉のドキリ、わかる〜!!🥺💕 そしてラウくん登場…異国の血とか偏見とか、これからどうなるんだろう。 大介の優しさがまた光る回だったね。続きが気になりすぎる…!