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❦せいら❦
269
LasQ
38
#外伝
このストーリーは前垢で作ったストーリーの再投稿です
※このお話を読むときのポイント💡
情景や、登場人物達を自分の自由に想像しながら物語を読むと、より楽しめますよ♪
※一部暴力表現があります、苦手な方は閲覧をお控えください
第六章 テスト
昨日、あの場所で笑い合った2人は今___
絶望に満ちている
その答えは昨日に遡る
〈花火綺麗だったねぇ〜!〉
『そうだな!!』
声が大きい……
そんな傍で大声出さなくても聴こえるって…
〈あ!!〉
びっくりした……
清水と同じくらい大きな声が林の中響いた
声を発した日比谷さん
どうしたのだろう…
『ど、どうした…!?』
ほら、清水だって戸惑ったような声を出している
〈テストだよ!テ・ス・ト!!〉
『( ゚д゚)ハッ…!』
たしかにそうだ
この1週間後に期末テストがある
時期的には7月下旬である
これから夏休みだと言うのに…
〈よ〜し!じゃあ安心して夏休みを迎えるために!〉
『お〜!』
なんか意気投合してるし…
___で、今に至る
〈__とは言ったものの…〉
〈勉強やだ〜!!〉
『嫌だ〜!』
…そうなるよね、
まあ、僕は日頃から勉強しているから問題はない
_と安心していたのに…
『あ!そうだ!琉生お前頭良かったよな!』
こういうときの嫌な予感とは的中するものである
『俺たちに教えてくれよ!』
〈それいいね!〉
〈ということで、琉生よろしく〜!〉
思った通りだ
僕に拒否権なんてないのかよ、と心の中で反発した
1週間後
[テスト開始!]
先生の合図で皆が一斉にテスト用紙を表に返す
そして、一斉に用紙にペンを走らせる
__キーンコーンカーンコーン…
鐘の音で皆ペンを止める
そして用紙を回収し、テストが終わった
〈おっわったー!!〉
『やったぜー!w』
「ははは…、w」
なんで、こんなに喜んでるんだろ…
「まだ1教科しか終わってないよ?」
〈ばっか!私たちを現実に引き戻すようなこと言わないで!〉
『んだぞ!琉生!』
「えぇ…」
だが、あっという間にテストは終わり、僕たちは屋上で話すことになった
〈つっかれた〜…!〉
『それな〜』
「で?テストはどうだった?」
〈琉生くーん??それはまだ先の話でしょう!〉
『そーだぞ?w』
『だがな、俺は終わったと思ってるぞ!w』
〈私もー!〉
「何でそんなに楽しそうに言ってるんだ…」
意味不明なテンションで話す二人を見て、僕は思わず微笑んでしまった
第7章 波乱
〈そういえばさー?〉
『なんだ?』
〈2人って部活入ってたりする?〉
『ん?ああ、』
『俺は、バスケ部、琉生は写真部だよ』
〈えー!意外!〉
彼女は、僕が写真部なのが意外だったらしい
何が意外なのかわからないが…
そして、何やら2人で話している内容が
“彼女も部活に入りたいらしい”という話題だった
『いいじゃねーか!』
結局どうなったのだろう…
〈ってことで!よろしくね!せーんぱい?〉
ポンッと、僕の肩を叩く日比谷さん
は?
どうやら、彼女は写真部に興味を示し、体験入部に来るらしい
そして、お察しの通り僕は日比谷さんが来る部活に行きたくなくて、帰ることにした
…が、
絶賛、僕は意味のわからない状況下に置かれていた
(屋上…なのはいいんだけどさ、)
何で僕なんかが、クラスの陽キャ達に囲まれているのだろう
いや、囲まれているというか、迫られている
〚ねえ、あんたうざいよ?〛
(…は?)
(いや、急に言われましても…)
突然のことに僕も驚く
〚夕華ちゃんさー、あんたのせいで私らと遊んでくれないんだよねー〛
〚あんたさ?なんか夕華ちゃんにした?〛
(いやいや、何かって…僕がそんな危ないことできないことくらいわかってるだろうに)
(てか、なんで僕…?)
(僕のせいじゃなくて、日比谷さんの気まぐれだろうに、)
〚ねえ、何か言ったら?〛
「………」
(言えねぇー、日比谷さんのただの気まぐれ、なんてさ)
というか僕は何もしてないから何も言うべきことがない
〚ねえっ!?〛
「…僕は何もしてません」
げ…、こういうの逆にキレさせちゃうやつだ…
〚は?ならなんで私ら夕華ちゃんと仲悪いのよ〛
(だから、知らないって…)
面倒くさいと心の中でイライラする
そんなの、日比谷さんが気に入らないか、ただただ嫌いなのか
そんなこと僕が知るはずもない
それに、そんなことさせたあんたらが悪いだろ
僕に八つ当たりするなよ、てか逆ギレやめろよ
僕は久しぶりに腹が立ちそうなのをぐっと堪え、女子生徒達の横を通り過ぎようとした
__その時
ドコッ_
「っ…!?」
僕の腹に感じたこともない痛みが走った
「ゲホゲホッ…」
〚ははっ、wやばーw〛
〚あんた男なのに体重軽いのね?〛
〚吹き飛んだじゃんw〛
三人の女子がそれぞれに声を発する
僕はお腹の痛みに耐えられず、立つことができなかった
〚まあ、今回はこんくらいで許したげる〛
〚これから、毎日放課後ここに来い〛
女子生徒のリーダーらしき人が言った
今まで感じたことのない違和感のある痛み
その痛みを堪え、立ち上がり家への帰路についた
_翌日
〈ねーえ〜なんで昨日部活来なかったのー?〉
〈私待ってたんだけどー〉
「…ごめん」
〚あ、いたいたーw〛
会いたくもなかったやつに見つかった
女子生徒は、僕の椅子に手をかけ
〚今日も来いよ?〛
小声で脅してきた
もしこれが清水なら、逆にブチギレていただろう
相手をぎゃふんと言わせて…
この状況を今すぐ変えてしまうんだろう
でも、僕には無理だ
「…わかった」
〈あれー?二人って仲いいの?〉
〚まーね?w夕華ちゃんも仲間入るー?〛
〈んー、いいや!私は貴方達といたくないからね!〉
(うわ…、ズバッと言うな…)
〚っ…、あっそ!〛
昨日の威勢が嘘のように押されている
日比谷さんは口先も強かった
絶対怒らせないようにしないと…
地獄の放課後
(嫌だなぁ…)
(逃げようかな…)
(……いや、駄目だ。)
大丈夫だ、きっと
と、自分に言い聞かせて
〚あ、来たんだ〛
(いや…あんたらが来いって言ったんだろ…)
〚ビビってこないのかと思ったーw〛
〚ま、来なかったら来なかったで、もっと痛い目見るかもしれないからねー?ww〛
(ですよねー…)
何分経っただろう
殴られ続けて、痛くて
痣ができて
服に隠れるところばかり、いじめの才能があるのか?
それとも、見つかるのが怖いだけなのか…
〚ふぅ…、疲れた〛
〚でも、ストレス発散できたわー、サンキューw〛
〚てか…、今日の夕華なんなの…!〛
(…ん?あれ?)
昨日まで夕華”ちゃん”って呼んでいたのに
手のひら返しが上手いことで
〚優しくしてやったらつけあがりやがって…!〛
〚許さない…!〛
〚あー!またムカついてきた…!〛
ドコッバキッ…
そう言い僕に手を挙げ続けた
最近、学校生活もなんとなく楽しくなってきていた
だが今はそんな気持ちとは裏腹に嫌になりそうだ
助けてって、言いたい
だけど、僕にそんなことを言える相手なんていない
だがぱっと頭に浮かんだのは、何故かあの二人
あれから数時間が経って、僕は一人で屋上に取り残された
動けず、空を見上げていた僕の眼の前に
いるはずのない、2人が現れた
(あーあ、妄想が具現化してるよ…)
いくら二人のことを考えていたって、都合よくこんな時間に来るはずないだろ
〈『琉生!!』〉
2人が同時に声を発した
まるで息を合わせたかのように
僕はこの光景が嘘じゃないと理解して
男なのに、泣いてしまった
2人に縋ってしまった
もう、それはそれは大きな声で
大粒の雫を流しながら
2人は優しく撫でてくれた
今になってようやく実感する
(…あ、僕って二人のこと友達って思えてたんだ…)
夜の静かで広大な星空の下、僕は何時までもやまない泣き声を発した
次回➸第8章.友情とは
コメント
7件

いいねぇ..青春してるね~ ( ゚д゚)ハッ!がかわいいw ひとまずいじめっ子排除ですね(*^-^*)
波乱の展開にびっくりしました……。テスト後のほのぼのした空気から一転、屋上での暴力シーンは読んでいて本当に苦しかったです。「助けてって言いたい。だけど言える相手なんていない」という琉生くんの孤独がひしひしと伝わってきて、胸が締め付けられました。だからこそ、最後に二人が現れて縋って泣く場面には「よかった……」と涙が出ました。無理に強がらず、泣けたのが本当に良かったです。次回、友情の話がどう描かれるのか楽しみにしています。