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「はーい、今日からるじゅは僕の妹だよー!」
話聞いてたから分かりますけど、最後誰か「待て!」って言ってたのに聞かずに出てったよね?決定しちゃっていいのかな?
「僕のことは悟にいって呼んでくれたらいいよー」
と言ってキラキラと見つめてくる五条さん。
「…悟にい」
「ん、」
そのまま大きな手で頭をガシガシと撫でられる。とても落ち着くなでかただった。
「よし、着いたよ」
「?」
目の前のお家はそこまで綺麗なわけではない。
「今日からここがるじゅの家だ。」
ってことはここが悟にいのおうち?と思っていると、表情から察したのか、
「ここは、僕の家ではないかな、でもここの方が僕の家よりいいから。」
それに同い年の男の子もいるしねとウインクして👍🏻サインを出す。
ガチャっとドアを開けて
「恵ー!、つみきー」
と言った。はーい、と綺麗な声が聞こえて女の子が顔を出す。
「五条さん、こんにちは」
するとその後ろからのそっと男の子が顔を出す。
「…」
その男の子はちょっと嫌そうな顔を悟にいに向ける。
「はーい、みんな聞いてねー!今日からここに住む女の子!五条るじゅちゃんでーす!」
慌ててぺこりと頭を下げる。
「わあ!るじゅちゃん!よろしくね😊私は伏黒つみきだよ!」
きれいなお姉さんはニコリと笑って入ってくださいと私と悟にいをリビングに招く
リビングの椅子に座らせてもらい、自己紹介をしていく。
「ほら!恵も挨拶して!」
「…伏黒恵」
それだけ言って黙ってしまう。
すると悟にいが
「つみき、部屋の案内をしてくれるかな?」
「!分かりました!」
と言って部屋の案内をしてもらうことになった。
つみきちゃんに部屋の案内をしてもらってる間に恵くんと悟にいは何かを話している。
耳を済まして聞いてみる。
「恵、るじゅは恵と同じで見える側だし、持ってる側だ。」
「っ!」
「それと、るじゅは珍しい体質で呪霊がよくよってくる。気をつけろよ」
「…」
「…なあ、あんたあいつがなんであんな内気なのか知ってるだろ、教えろよ」
「…!やあ、やっぱごまかせないねー、」
「るじゅは親に愛情を注いでもらってない。」
「!?」
「だから、なかなか話しをしようとしない。恵、お前があいつの心を軽くしてやれ」
「…わかった」
私の…話。
つみきちゃんの部屋案内が終わると悟にいはつみきちゃんにも同じようなことを話した。ただ、前半部分を覗いて。
「あ、そうそう。僕達血の繋がったの兄弟じゃないから、そこは覚えておいてねー!」
と最後に言い残してここを出ていこうとした。
「おっと、忘れるところだった。おいでるじゅ!」
1度外に出されて私の日月光のことについて話す。
「日月光とは、色々なものに好かれる体質のこと。だから、呪霊にも好かれる。その代わり、両親や、血の繋がった家族には愛されない。」
「…」
「普通になるためには日月光のことを相手に話すことしかない。例えばね?
僕はもうるじゅが日月光だってことを知ってるから普通に話せる。けど、日月光のことを知らないやつには好かれた状態のままだ。ってこと」
ちょっと難しい。
「まあそのうちわかるよ!」
そう言い残して私を家に入れると手を振って出ていく。と思いきや、
「忘れ物したー!」
って笑いながら戻ってきて私をギュッと抱きしめた。
「行ってきます」
そう言って今度こそ出ていく。
初めてだった。人に抱きしめられることが。
こんなに、暖かいんだね。
これからは伏黒家で少しお世話になりますと2人に頭を下げた。
目に滲んだ涙が見えないように。